パービャウ釣りを終え、次に向かったのはチャオプラヤ川支流。
船を進めると、止水の三日月湖が見えてきた。
操船ガイドが言うに良いサイズのシャドーが釣れるとか…
ていうか、
シャドーに挑めるような太いライン巻いたリールなんて持ってきてないんですけど…
ナイフフィッシュを狙うために事前に準備していたリールをエルホリ70に装着。
結んだルアーはディアウに借りた、ラパラ・リストラップ。
シャドーの呼吸打ち…
呼吸にあがってきたシャドーを狙い撃ちするという釣り方。
オープンエリアのシャドーは呼吸後、直ぐに潜ることが多い。
潜っていく進行方向を見定めたうえでトレースしないと食わせることが難しい。
キャスト精度も求められるが、運という要素が強い釣りである。
三日月湖の入り口付近で呼吸が頻繁に見られた。
この付近の立木にボートを係留し、シャドーの呼吸を待つ…
モワンッ…!!!
モワッ…!!!ポコポコ………
周期的に繰り返されるシャドーの呼吸。
数は少ないがナイフフィッシュの呼吸も見られる…
それらの呼吸を狙い打つも、一向にバイトは無い…
日が傾いてきた。
時間的にあと少しで終わりだろうか…
ナイフを重点的に狙うも、
「ナイフは釣れないから投げるな!」
操船ガイドが言う…
ナイフの呼吸撃ちは難しい…
知っていたが、目の前にいるなら狙ってみたい。
運に賭けてみよう!
ナイフの呼吸を待った…
ギラリ…!!!
前方で呼吸に上がったナイフが反転した。
呼吸のあった少し先にリストラップをキャスト。
直ぐ様、急潜航させる…
ガン!!!
金属的なアタリと同時にアワセを叩き込む!
キタ………!!!
ナイフはバレやすい魚。
ジャンプさせないよう、慎重に寄せてくる…
ボート際まで寄ると、白銀の魚体がギラリと反転した。
フロントフックが口元一本掛かり…
一発エラ洗いされたらバレそう。。。
ボート際で暴れ狂うナイフ!
エラ洗いしようとするナイフをいなし、
最後はいたるさんと二人でボート上に引きずり上げた。
よっしゃぁぁぁーーーーーー!!!
ずっと釣りたかったネイティブナイフ!
スポッテッド・ナイフフィッシュ/Chitala ornata
タイ名:プラークラーイ
狙って釣ることが難しい魚のため、どうかと思ったけど、
運良く野生魚をルアーで釣り上げることができた。
完全な肉食魚で夜行性。
どこか妖艶な雰囲気の漂うナイフ…
カッコいいフォルムに憧れて飼育していた時期もあり、
いつかはネイティブ魚を釣りたいと思っていた。
タックルデータ
Rod:TULALA エルホリゾンテ70(プロト)
Reel:シマノ キュラド200E-7
Line:PE2号+ショックリーダー20lb
Lure:ラパラ リストラップRR-8
今回使用したエルホリゾンテ70のロゴとなった魚はナイフフィッシュ。
国内外問わず使えるヘビーバーサタイルロッドとして、
初めてのイッピキに出逢うために…
好きな魚であり、釣りたい魚の一つ。
昔から憧れの強かった、ナイフフィッシュをロゴにしました。
行き当たりばったりの海外釣行。
どんな魚を狙うのか…またどんな魚を狙うチャンスが訪れるかもわからない。
自分の作った竿でネイティブナイフを釣る。
個人的にこれほど嬉しい事はなかった。
ナイフも釣れたし、
今日の自分の釣りは終了!
と思いきや、事件発生…
ボートの船首にてブツ持ち写真を撮影中のこと…
ドボン…!!!
バランスを崩した瞬間だった。
…竿が落ちた!!!
ブクブクブク…
ゆっくりと沈んでいくエルホリ70。
直ぐに別タックルにトリプルフックを装着。
キャストを繰り返し、
周囲の捜索にあたるも、それらしき感触はない…
船にアンカーはなく、風で流されるばかり…
竿が何処に沈んだのか分からなくなってしまった。
「ナイフと引き換えに川に帰っていったんだよ…。」と、いたるさん。
こりゃ、非常にマズイ…
この後も釣りとテストが控えているのに…
エルホリ70…
カムバーーーック!!!
カムバーーーック!!!
「私達に任せておいて!」
メイミー達がルアーをキャストし、回収を試みてくれた。
………
………
………
たまに釣れるのはゴミばかり…
太陽が傾き、辺りが暗くなりだした…
その場に居た、ほぼ全員が諦めかけていた瞬間だった。
ザバッ!!!…キタァァァ!!!
オフさんが叫ぶ!
…!!!!????…
ルアーに引っかかっていたのはエルホリ70!
最後の最後でオフさんが釣り上げてくれた。
メイミー:「あなたは凄いラッキーネ~~~!!!」
いたるさん:「あ~あっ…せっかくの美談やったのに。笑」
何はともあれ、
無事にロッドが帰ってきてくれて本当に良かった…
オフさん、本当にありがとう!!!
ほんと運がツイていたな~
この日起こった出来事は一生忘れることないと思う。笑
みんな本当にありがとう!!!