2019年3月27日水曜日

南米釣旅2019 コロンビア編 その5…モハラ・アズール。



自然豊かなアンデス渓流にて。

最高のロケーションの中、ドラードの入れ食いを堪能。


心はすっかり満たされてしまったのだけれど、さて本命は…??




入渓地点から暫くはアイシャドウドラードの魚影が濃く、
本命からの反応を得られたのはさらに上流部。




最初のイッピキに出逢うまで少し時間がかかった。


トレッキングと藪漕ぎを繰り返し、なんとか水辺へ。

やってきたのは流れが緩み、シャローとディープの隣接する淵のようなポイント。


本命の好む付き場がまだイマイチよくわからないので、
岸際の障害物周りやボトム付近を丁寧に探っていく。


それは何気なく投げた一投。


岸際の岩盤に沿ってスピナーを巻くと、
突如、ズン!と重くなり、ドラグ音が鳴り響いた。


ヒットすると同時に水面を割って躍り出る、
ドラードやブリコンとは明らかに違うファイト。


手前のブレイクに擦られまいと強引に止めにかかると、
大きな水しぶきを上げて深みへと突っ走る!!


何度も力強い突っ込みを繰り返したが、遂に。




やっと、出逢えた!!


今回の大本命、ウンビィ。

Caquetaia umbrifera / カケタイア・ウンブリフェラ

サウスアメリカンシクリッドの最大種で、現地名はモハラ・アズール。


この魚を探して、
コロンビア奥地のアンデス渓流にやってきた。

この種にしてはまだまだ可愛いサイズなのだが、
どんな魚でも最初のイッピキは格別。


脇をしめて魚体をしっかり支えるが、嬉しくてやっぱり手が震える。。笑




若魚らしく、うっすらと青みがかった魚体。

まるで宝石を散りばめた様な頬の斑紋がなんとも美しい。


生息環境の中で出逢い、見て、触れる。


水槽のガラス越しで見る姿とはまた一味違っており、
憧れの魚を手にジワジワと感動が押し寄せてくる。




上流部へ行けば行くほどにモハラ・アズールの魚影が濃くなる。


ドラードは日本の渓流でいうヤマメやアマゴ的ポジション。

それに対してウンビィはイワナのような存在だろうか…


ルアーに夢中になって岩陰から追いかけてくる姿がとても可愛い。

しかし、人の気配を察知すると一切出てこなくなる。

なんだかそんなところも似ているな…笑




水槽の中と同じく、その性質はやはり獰猛。

ミノーやシャッド、
時に大型ミノーにまで襲い掛かってくる。


個々に自分の縄張りを持っているのだろうか。

同じスポットから複数匹釣れることは無かった。




小型スプーンやスピナーを巻けば、こんなカワイ子ちゃんも♪




カラーバリエーションも豊富で、釣っていて飽きない。




まるで宝石のような美しさ。

釣り上げる度に溜め息が漏れる。




5gのプロップスプーンにて。

くっきり浮き出た幼魚斑。

オヤニラミみたいで可愛らしい。




プロップスプーンで流芯の深みをゆっくり巻くと、
ドスン!と重くなって今回の最大魚が姿を現した。




Huerco XT611-4S
DAIWA 10セルテート2500R 
クレハ R18 PE#1
シーガ― グランドマックス25lb
BAKSYN バクシンスナップ#1.5
かねは商店 プロップスプーン10~15g
ICHIKAWA FISHING カマキリトレブルX88#8




これぞ、「蒼」。

驚くような激流にも潜んでおり、
岩陰から青黒い影が飛び出してくる。





「アズール」と呼ぶに相応しい体色。

岩場に潜む個体は青みが強く、とくに美しい。


こんな魚を日本に持ち帰って飼育できたら…

そんなことを毎回考えてしまうが、
現地で出逢って、見て、触れるからこそ、感動できるんだろうな。


モハラ・アズール


その美しい姿を目に焼き付け、そっと水中へと帰した。






様々な事情から真の楽園が広がっているであろう、
再奥地へ踏み込む事はできなかった。

しかし、目的の魚達に出逢えた上に、
十分に楽しい釣りもできたので個人的に大満足。




三日間、我々のわがままに付き合ってくれたホセ。

釣りが終わってガイド代を払おうとしたのだけれど、
釣り友達ができたし、俺も楽しい時間が過ごせたからお金はいらないという。


どうしても受け取ろうとしないので、
お礼に釣行時に彼に貸していたHuercoロッドとリールやルアーなど、
タックル一式をプレゼントすることに。


大喜びのホセを見ていて、なんだかこっちも嬉しくなった。


旅の基本はギブ&テイク。

対価として分かりやすいのはやはりお金なのだが、
いいよね。こういうのも。

自分達としても楽しみが増えたし、
また次回も彼と一緒に竿を振りたいものだ。




そして出発の朝、
ホセやボス、村のみんなに見送られボートに乗り込んだ。



「次はいつ帰ってくるんだ?」


「お前達は家族だ!またいつでも遊びに来いよ!!」



こういう言葉を掛けて貰える度に、旅をしていてよかったなと思う。

また一つ帰らなきゃいけない場所が増えちゃったな。



それにしてもコロンビア…

次はいつ戻ってこようかな。


実際に見ちゃったんだよな~

真っ青なデコっぱち…




まぁ、近いうちにまた…ね。

2019年3月13日水曜日

南米釣旅2019 コロンビア編 その4…アイシャドウ・ドラード。



村に辿り着いた次の日のこと。

ボスや村のみんなに見送られる中、
ガイドと共に支流のさらに上流へ向けて遡行を開始した。


今回ガイドを引き受けてくれたのは、村に住む「ホセ」という青年。


ホセも釣りをするとのことだが、
釣竿やリールなどを持っておらず、スタイルはラインとルアーのみのシンプルな手釣り。


我々の道具に興味津々だったので、
タックル一式を貸し、一緒に釣りをすることになった。



道中は山道をトレッキング。

エントリーできそうな箇所があれば川岸に降り立って竿を振る。




日本だとヤマメやアマゴが飛び出してきそうな、
まるで渓流のようなロケーションの中での釣り。


水はさほど冷たくなく、長時間入水していられる。

藪漕ぎするとアリに集られたり、ヘビとの遭遇リスクも高かったので、
途中からは泳ぎながら釣りをしていた。




水草も豊富で、いたるところで苔をはむプレコの姿も…

そんな自然豊かなアンデス渓流だが、今回は多くの魚たちが遊んでくれた。




Salminus affinis / サルミヌス・アフィニス


流れの当たるスポットにはアイシャドウ・ドラードが待機しており、
ミノーやスピナーを通せばガンガンアタックしてくる。


白銀の魚体に赤く染まる尾鰭。

眼の後方に入る黒いラインが、アイシャドウ・ドラードと呼ばれる由縁。


ちなみに現地名は「ピクーダ」。




Brycon moorei / ブリコン・モーレィ


こちらもアンデス渓流の住人。

ピクーダに擬態しているのだろうか。

よく似た風貌の両種は同じ狙い方で釣れてくる。


ちなみに現地名は「ドラード」。

…いや、お前らややこしいねん!笑




雑食性だと思われるが、ピクーダに負けず劣らず貪欲。

スピナーやスプーン目掛けて、
パクーのような口でガツガツアタックしてくる。


体高もあってなかなかにパワフル。

同サイズならこちらの方が力強いファイトで楽しませてくれるだろう。


南米広域に分布するブリコン族だけど、
実はこれまであまり遭遇する機会に恵まれなかった。

個人的にメチャクチャ嬉しいイッピキでした。




スピナーで釣れたもう一種類のブリコン。

Brycon rubricauda だろうか。

チャラ瀬の中に群れており、果敢にアタックしてくる。




ここで最もよく釣れる魚はピクーダなのだが、
サイズ感的に一般的なドラード(Salminus brasiliensis)に比べるとやや小ぶり。

体系的にもスマートな印象だ。

現地人曰く、大きいもので10㌔ぐらいになるらしい。




一級スポットに潜んでいた良型。

流れに乗ってギュンギュン走り、豪快なジャンプを繰り返す。

今回は4ピースのパワースピニングモデル、XT611-4Sが抜群にハマった。




Huerco XT611-4S
DAIWA 10セルテート2500R 
クレハ R18 PE#1
シーガ― グランドマックス25lb
BAKSYN バクシンスナップ#1.5
パンサーマーチン8g、クルセイダ―8g、ビーフリーズ65LB・78LB
ICHIKAWA FISHING カマキリトレブルX88#8


今回はシチュエーション的に8g前後のスピナーやスプーン、6~8センチクラスのミノーをメインで使用。装着フックはいずれも太軸のカマキリトレブルX88#8。小~中型ルアーをメインに、流れを攻めるということで選んだのはHuerco XT611-4S。4ピースのパワースピニングモデルだ。この釣りでのメインターゲットが大型のサウスアメリカンシクリッドということで、やや強めなタックルセッティングで挑んだが、この釣りでもバッチリハマってくれた。口周りが硬いのでフッキング時に適度な張りを必要とし、ヒット後はアグレッシブな突っ込みやジャンプに追従して曲がってくれ、いざという時は持ち前のネバりで魚を浮かせてくれる。同シリーズのXT511-5Sと並んで国内は勿論、海外の釣りシーンにおいてもいつも心強い相棒となってくれている。




滝壺や流れの落ち込みなど、
流れを好む彼らにとって格好の棲み処であり最高の狩り場。


…ガツン!!

と、気持ちの良いアタリと共に竿は曲がり続けた。




ピラニアなどと同じカラシンの仲間だが、
どこかトラウトに近しい見た目とスピード感のあるアグレッシブなファイト。


そしてロケーション的にも…

本流トラウトを狙っている感覚でとても楽しい釣り。




こんな渓流、近所にあったらな~

あぁ…今すぐにでも帰りたい。笑








1キャスト1ヒット、ダブルヒットなんてのも当たり前。

こっちを本命にしても良いぐらいだな。笑




楽しい!楽しすぎる!!

アンデス渓流!最高!!

2019年3月12日火曜日

南米釣旅2019 コロンビア編 その3…アンデス渓流へ。




マグダレーナ川を遡ること数時間。


ボートは支流のさらに支流へ…




全体的に浅く、水質はクリア。

魚影はかなり濃く、
大~小、様々な魚の姿を目視できる。


この状況でワクワクしない釣り人なんていないだろう。



ああ、スピナーを投げたい…笑


ボートから身を乗り出して水辺を観察する我々。



「ははは。良いとこだろ??この上はもっとすごいぞ!」



タイミング的には乾季真っ只中。

水量も少なく状況は悪くなさそうだ。



ボートは何度か座礁し、
その都度、自分たちで押してチャラ瀬を乗り越える。


そんなこんなで、
日が暮れる前になんとか村に辿り着くことができた。





船頭のおっさんに紹介されたのはこのエリアを取り仕切るボス。




「こんなところまでよく来たな!日本人が来たのは初めてだ。」




ボスは見ず知らずの我々を笑顔で出迎えてくれた。


魚の写真を見せ、自分たちの目的を伝える。




「お前たちが探している魚はこの辺りにもいる。」



「しかし数は少なく、良い魚を狙うならさらに山奥へ行く必要があるだろう。」



「しかし…」



話を進めていくうちにボスの表情は険しくなった。



人里離れたコロンビアの奥地、
アンデス山中では麻薬の原料となる植物の栽培が行われており、
知らずに立ち入ると…


治安問題が改善される前は危険な噂を聴いたものだが、
あまり人が立ち入らない奥地には、まだまだいろいろあるそうで…



「奥地へ行けば魚も多いが、とにかく危険だ。俺たちですら近づかない。」



「もしお前たちが立ち入ろうものなら、どうなるか…わかるな??」



未だ奥地に潜むという麻薬カルテルの存在だろうか。



真剣な顔で注意を促されたが、
異国の地で自分たちの勝手な判断と無茶は禁物。

これまでの旅でもそうだが、危険要素や危険地帯。

現地の決まり事など、
分からないことは信頼できる現地人に聞き、
都度彼らの言うことに従ってきた。




さて、どうしたもんやら。。


肩を落とす我々だったが、それを気遣ってだろうか。



「山奥は危険だが、この村の近くなら安全だ。」


山に詳しい人間を紹介するから、
その人物と一緒に行動するなら釣りをしていいとのこと。



…ありがたい。



ボスの好意に甘え、
この村に住む一人の青年を紹介してもらった。


村には簡易宿泊所があり…と言っても、ただの掘っ立て小屋だけど。

滞在期間中はそこを貸してくれるとのこと。




ガイドや村での滞在費など。

諸々の料金交渉をするも、
どうもはっきりした答えが返ってこない。


後々に揉めるのは嫌なので、
最初にはっきりさせておきたいのだけれど…





どうなることかと思ったけれど、なんとか釣りが出来そうだ。


まだまだ未知数だけれど、
この先どんな魚との出逢いが待っているのだろうか。


いろいろ不安要素もあるが、ワクワクで仕方なかった。




残された時間的に釣りができるのは三日間。




この日は村で一泊させてもらい、釣りは明日から…

の、予定だったけれど、水辺が騒がしくなる夕マズメ時。


なにかしら釣れないかな…と、
村の船着き場からキャストを繰り返す。


流れを好む魚が居着きそうな流芯。


ミノーでチャカチャカやると、鋭いアタリと同時に水面が割れた。





おおっ!!この魚は…


アイシャドウ・ドラードこと、

Salminus affinis / サルミヌス・アフィニス


コロンビアにおける本命の一つで、今回の旅で見てみたかった魚だ。




まだまだ可愛いサイズだけれど、
最初のイッピキはやっぱり格別。


その後もポロポロ釣れたが、
日が暮れると同時に蚊の猛攻に遭い撤収。。



蚊帳付きのベッドに潜り込み、明日の準備を…

するつもりが、そのままバタン。。


ここまで移動続きだったのと、気を張っていたからかな。

泥のように深い眠りについた。

2019年3月6日水曜日

南米釣旅2019 コロンビア編 その2…リオ・マグダレーナ。




コロンビアの首都・ボゴタから長距離バスにて移動を開始。


標高2640メートルから一気に平地へ…



道中はアップダウンの激しい山道や街道をかなりのスピードで走り抜ける。

その運転の粗さに何度も頭を打ち、グロッキーになりながらも十数時間。



マグダレーナの河畔にある、小さな田舎町に辿り着いた。


まだ薄暗い時間だったが、
ここでバスを降りたのは我々だけ。


町外れのバス停にポツリと取り残されてしまった。


行くアテも無いし、とりあえず港にでも行ってみるか…


こんな人気のない時間に見ず知らずの町を歩きたくないが、
定期的にバイクに乗った警察官やパトカーが巡回しているからだろうか。

これといって危険な雰囲気はない。



明るくなると同時に人も動きだし、
港の船着き場は魚を売りに来る漁師で賑わう。


我々の「魚を探す」釣り旅における情報収集やガイド探しの基本でもあるが、
その地域に棲息する魚を知るなら朝一の港や市場に行くというのが定番だ。

自分が釣りたい魚を専門に狙っている漁師に出会えたり、
もし紹介してもらえればガイドになってくれるかもしれない。

時には名前も知らない未知の魚が並んでいたり、
予想外な魚を見つけたり…そんな新しい発見もある。


魚に興味があるなら見ているだけで面白いと思う。



さて、


コロンビアにやって来た第一の目的。


それは、サウスアメリカン・シクリッド。






Caquetaia umbrifera / カケタイア・ウンブリフェラ


という魚の存在だった。


キッカケは自分の知人で熱帯魚に詳しい、
某A村先生が見せてくれた一枚の写真(上の写真じゃないよ)。


自分たちの目に飛び込んできたのは、
現地の釣り人が腕に抱いていた「蒼い魚」。


聞くところによると、
ウンビィと呼ばれる所謂フラワーホーンの原種でグァポテの最大種とのこと。


まずその大きさに驚愕したが、
頭部には大きなコブが突出し、ターコイズブルーに染まる美しい魚体。

厳つさと美しさを兼ね備えたそのカッコいい見た目に惹かれ、
いつか現地へ探しに行きたい…そう思える魚だった。


気になった魚はとことん調べてしまうのだけれど、
釣りとしての情報は乏しく、出てくるのはアクアリウム寄りの情報のみ。


その魚について確かな情報は、
マグダレーナ川のどこかに潜んでいるらしい…ということだけだった。


ある程度の目星をつけていたエリアがあったのだけれど、
いずれも船を乗り継いで行かなければならない奥地。

情報が少なければ少ないほどに旅としては面白いが、
今回は時間的余裕が少なく、あまり時間をかけて動き回ることができない…


確信に繋がるなにか少しでも有力な情報を得ることができれば…


この日も小さな市場を練り歩き、漁師の捕ってきた獲物を物色させてもらった。



並んでいる魚は、
クリマタにパクー、タライーラに…ナマズ系が数種類。


マグダレーナ川の魚類層の一部を見ることができたが、
どれも定番種…南米のどこへ行ってもよく見かけるやつらだった。




中でもスルビン(タイガーショベル)の多さが印象的だった。

アマゾンでは定番の食べて美味しい魚…ていうか、マグダレーナにもいるんやね。




ショベルノーズキャットも並んでいた。

漁師曰く、ナマズは延縄で捕っているのだとか。


結局ここにお目当ての魚の姿は無かったのだけれど、
聞き込みを進めるうちに漁師の口から気になる情報を聴くことができた。




「その魚はこの川に居る。しかし、このへんじゃ捕れないぞ。」


「もっと奥地、山の方へ行くんだな。」


「川の上流に行くと青く巨大なやつが潜んでいる…」




やっぱり奥地へ行くしかないのだろうか。

目星を付けていたエリアに向けて、早々に移動を開始することにした。




ここからは川が道となり、移動の足は船。

河畔には小さな町や村が点在しており、バスの代わりにボートが走っている。




目的地を目指す過程で、いくつかの町や村を転々とした。

未だ有力な情報は得られていないが、
少しずつだけど着実にその距離は近づいている気がした。





お、この魚は…




話が大きく動いたのは、一人の人物との出会いだった。



ボートを乗り継いだ結果、
河畔の小さな町に辿り着いたのだけれど、
コレといったネタも無く、迷走モード突入。


濁り水の大河を眺め、
船着き場で途方に暮れていると、ある一人のおっさんが現れた。



おっさんは船を持っていて、
定期的に上流部の村へ生活物資を運んでいるという。


ダメ元で魚の写真を見せ、指さし会話帳で目的を伝えてみる。



すると…



「俺は釣りのことはわからないが、村の近くを流れる川でこんな青い魚を見たことがある。」



「そこへ行けば釣りができるかもしれない。」




おっさんの話によると、
この町の上流に知っている村がいくつかあり、そこに行けば紹介できる人物もいるという。



出会って直ぐだが、
直感的になにか感じるものがあった。



「その村に連れて行ってほしい!!」



やっと訪れたチャンスを逃すまいと頼み込む。


おっさん曰く、
その村まで結構距離がある…と、行きたそうな雰囲気ではない。



「そこをなんとか…」



提示してきた金額はこの国の物価で考えると少々高めだったが、
村への紹介料なども含んでいると考えると妥当だろうか…いや、しかし。。


交渉を進めると安くしてくれたということもあり、
このおっさんに村への案内を頼むことに決まった。




ガソリンをたっぷり買い込んでのロングクルーズ。


行きつく先は楽園??

…それとも??

2019年3月5日火曜日

南米釣旅2019 コロンビア編 その1…もう一つの「蒼」を求めて。




ウルグアイの釣りを終え、次のステージへ向けて移動を開始した。



次の目的地はコロンビア。


南米大陸の南から北へ。



どうせなら陸路で行ってみたかったのだけれど、
残り時間の都合上、今回は空路にて。


飛行機はチリのサンチャゴを経由し、コロンビア・ボゴタへと降り立った。



コロンビアと聞けば…


「麻薬」 「マフィア」 「誘拐」


一昔前までは危険なイメージの強い国だったが、
反政府武装勢力と政府との和平交渉が進み、治安問題も大幅に改善。

近年はコロンビア政府も観光に力を入れており、
比較的治安良好なイメージだ。




首都のボゴタに関して言えば、
昼・夜間共に街中を歩いていてとくに危険を感じなかった。




旧市街地にあるボリーバル広場やカテドラルなど、
観光客の集まるエリアは警官も多く、いかにも安全です!と言わんばかり。


しかし、
南米の他の国と同様に貧民街なども存在しており、
エリアによっては多少空気が変わる。

何事にも用心するに越したことはないだろう。



さて、気になる物価事情だが、
コロンビアの物価は安い(南米の他の国に比べて)。




街中で買える屋台のホットドッグとジュースのセットが3000ペソ(100円ちょっと)。




ハンバーガーは150円ほどするけど、なかなかにボリューミー。

これ一個でそこそこお腹は満たされる。笑




街中のパン屋さんで食べたこのセットが150円ほど。




レストランで外食すると少し高くて4~500円ほど。




タクシーも安い。

流しのメータータクシーだと、初乗り運賃が3000ペソ(100円ちょっと)。


ドミトリーの安宿だと一泊800円ちょっとで泊まれるし、
ホテルでも二人部屋だと一人一泊1500円ほど。

物価の高いウルグアイからやってきた我々にとって天国だった。



コロンビアに着いた初日。


移動疲れもあるし、街歩きも兼ねてボゴタで一泊したいところだが、
奥地への移動のことも考えると時間的余裕も少ない。


この先の予定はノープランだし、
できるだけ早めに動いておきたいということで、目的地へ向けて即移動することに…


空港から長距離バスターミナルを目指したのだけれど、
バスターミナルがあるのは、空港と旧市街地のちょうど中間。


空港の付け待ちのタクシーだと、
バスターミナルまで600円ほどで行ってくれるとのこと。

距離的に通常だと300円ぐらい??


日本で考えると大したことない額なのだけれど、いつもの旅の貧乏性が発動!




旅の費用はケチるが、旅のワクワク感はケチりたくない。笑

ウルグアイに引き続き、ローカル路線バスを利用してみた。




路線バスの乗り方だが、
事前にプリペイドカードを購入し、お金をチャージするシステム。

カードの発行手数料も含めて、長距離バスターミナルまで二人で300円ほどだろうか。




先ずは中間の町までの長距離移動なのだが…

早まって移動したはいいものの、夜の便しかないとのこと。


結局のところ長距離バスターミナルで半日待ちぼうけ…となったが、
こういう退屈で暇な待ち時間も旅における密かな楽しみだったりする。

これまでに出逢った魚や過去の旅を振り返ってみたり、
次の旅のことや魚についていろいろ妄想を膨らませたり…

この時もいたるさんと二人でいろいろ語り合ったっけか。


そんなこんなで気がつけばもう出発時間だ。




さぁ、行ってみよう!!

もう一つの「蒼」を求めて…