2015年9月24日木曜日

ナミゲンへの挑戦…小型ノ源五郎。



シルバーウィーク前日の夜…

お馴染みの植木屋いたるさん、東京から遊びに来たマサくんと合流。

夜な夜な車を走らせた。



今回のターゲットはナミゲンゴロウ。

オオゲンゴロウ・ホンゲンゴロウとも呼ばれている大型のゲンゴロウで、
タガメと並び、幼少期から憧れだった水生昆虫の一つ。

昔は平野部の水田や溜池など、何処にでも居たというが、
農薬の使用・環境整備により生息地を奪われ、
なかなかお目にかかることのできない存在となってしまった。

一目見ておきたいという想いが強かった存在だ。



新兵器・さで網、ゲンゴロウトラップ・お魚キラーを導入し、
やる気満々で挑んだ今回。


同行者のマサくんは関東方面でナミゲンを採集しており、今回心強い助っ人だ。


なんかしらんけどイケる気しかしない!笑



目星を付けていた地域に到着し、
事前にチェックしていた水辺を見ていく…


ライトで水中を照らすと…


クロゲンゴロウ、ミズカマキリ、ヒメミズカマキリ、マツモムシ、ガムシ、小型ゲンゴロウ類…


様々な水生昆虫の姿を確認することができた。



日が登りだしてから、本格的に調査を開始!

夜に見回った中で有力そうなポイントに入水。

さで網をガッチリ構え、カバー下を掬いあげていく…


小さな池だが環境もよく、水生昆虫は非常に多い。

2~3掬いで網の中はワラワラ…


クロゲンゴロウ、ミズカマキリ、マツモムシ、ガムシ類…


とてつもない量の水生昆虫が網に入った。


ナミゲンへの期待が膨らむ…

そして本命、池の奥に見えていたカバーをガサった瞬間だった。

掬いあげると相変わらずの大量っぷり。

目を凝らすと、甲羅まわりが白く縁どられたゲンゴロウの姿が…



…!?…



ナミゲン!?
 

…にしては小さい。


クロゲンと同サイズだ。





もしやコガタノゲンゴロウ!?





ナミゲンゴロウと並び、一度見てみたかったゲンゴロウの一つ!




ナミゲンを少し小さくしたような感じだが、腹部が黒い。

コガタノゲンゴロウで間違いなさそうだ!


正直ナミゲン以上に苦戦するだろうと思っていたが、
ナミゲンよりも先に出逢えるとは…




前足に吸盤があり、どうやら男の子。


ラッキー過ぎる!

このイッピキでテンションは最高潮に…笑




しかし、ナミゲン探しはそう甘くなかった…



二日目は県を跨ぎ、
ナミゲンを探したが、捕れるのはクロゲンばかり…


結局ナミゲンに出逢うことはできず終了となった。







ナミゲンには出逢えなかったけれど、
まさかのコガタノゲンゴロウに出逢え、大満足な今回でした。

ご一緒した、いたるさん、マサくん。
本当にお疲れ様でした。


ナミゲンへの挑戦はまだまだ続く…笑

2015年9月17日木曜日

沖縄弾丸釣行 番外編…TULALA ポルタメント兄弟。








今回、沖縄に持ち込んだロッドはTULALA ポルタメント170、TULALA ポルタメント73イヌクシュクの二本。


沖縄弾丸釣行 前編…那覇市内ランガン!!!

↓↓↓

http://pescatorenakanishi.blogspot.jp/2015/09/blog-post_15.html


沖縄弾丸釣行 後編…やんばるランガン!!!

↓↓↓

http://pescatorenakanishi.blogspot.jp/2015/09/blog-post_16.html


ピーチ利用につき、極力荷物をコンパクトにしたかったというの理由で選定。この二本は専用ケースに入れバックパックにイン!共に4ピースのパックロッドで、ライトとヘビー級。極端な大型魚相手じゃなければ、この二本で大体の釣りに対応できると思います。

リールはライトゲーム用にPE0.8号を巻いた2000番クラスのものと、オオウナギ用にPE4号を巻いた5000番クラス。ナンデモ用にPE1.5号を巻いた3000番クラスの三台を持ち込みました。


来年はこの二本を持って、石垣~西表島釣行を計画中~

沖縄本島・奄美諸島でビッグゲームメインの時は遊び用として忍ばせる予定です。笑

2015年9月16日水曜日

沖縄弾丸釣行 後編…やんばるランガン!!!




土曜日。

朝一から沖縄本島北部・やんばるに向った。




この日は、
AZUSAによる沖縄中~北部ランガンガイド。

彼は本島を流れる河川のことを知り尽くしている。


途中に立ち寄った河川でナンヨウチヌを狙うと…






釣れたのはテラピア。

ポッパーでポコポコやってたらスーッと寄ってきて、後ろからカプッ…






本命ではないが、
久々やったもんでなかなかに嬉しいイッピキだった!


そんなこんなでランガンを繰り返し、
気がつけばお昼過ぎ…


やんばる渓流に到着した。





植物相は違うが、
本州だとヤマメが飛び出してきそうな渓相。

ここに潜んでいるのはミキユー。
いかにも…な、スポットにトップを打ち込んでいく。


ミキユーは常に水面を意識しており、
キャスト~着水の間に飛行中のルアーをよく見ている。

着水と同時に水面を割ることが多い。


忍び足でポイントに近寄り、
キャストを繰り返していると…


…ボシュッ!!!


ここ一番のスポットでド派手に水面が割れた。





ミキユーこと、オオクチユゴイ。

クリクリなお目々がカワイイ!

こんな所に!?…な、那覇市内のミキユーもいいけれど、
渓流で出逢うミキユーもまた格別。






タックルデータ
ロッド:TULALA ポルタメント170
リール:ダイワ カルディアKIX2004
ライン:PE0.8号+フロロリーダー2号
ルアー:ゲーリー ヤバイチュッパ・ミニ






警戒心の高いミキユー。

ミキユー釣りは一投目がとても重要。

キャストさえ決まれば魚は応えてくれる。






ロケーション最高な沖縄本島のやんばる渓流。

機会あれば、
いずれまた訪れたいものである。




やんばる渓流を後にし、
次に狙ったのはホシマダラハゼ!

大きいもので40㌢程になる大型のハゼで、
トッププラグに好反応とのこと。

ミキユー同様に以前から釣りたいと思っていた魚。


ホシマダラハゼ狙いで訪れた、
一箇所目のポイントでその姿を見ることができた。

ポッパーをブッシュ際に打ち込むと、下からゆっくりと浮上…

何度かチェイス&バイトがあるも、
食いが浅く、
フックアップに持ち込むことができなかった。


二箇所目のポイント…

水深は比較的浅く、ブッシュも濃い。

雰囲気は抜群に良かった。


ブッシュ際にポッパーを打ち込むと…


ドパッ!!!


出た!


しかし、ルアーはそのまま…


まだ居るかな??


もうワンアクションいれると…


ドパン!!!


黒い影が手前に向って走る。


しかしルアーはその場に残されたままだった…


ミスバイト。


AZUSA:「今のはデカかったですね…」

ペス:「あいや…」


その後も何度かバイトがあるも、一発のみのショートバイト。


上流側に行くと、良さ気なブッシュが続くエリアがあった。


ここは絶対おるな~


ブッシュ際に着水したポッパー。

真横から黒い影が飛びかかった!


…が、ノラず…


直ぐに回収し、同箇所に打ち込むと…


ドパッ!!!


食った!!!


ノッたと同時にゴリ巻き。


絡んだブッシュごと強引に引き抜いた。笑






やっと釣れた!ホシマダラハゼ!


大きいもので40㌢近くになる巨大ハゼ。

まだまだ可愛いサイズだったけれど、
タライロンっぽい見た目がカッコいい!笑






ミキユー同様、
水面を意識しており、トップに好反応。

カバー際から浮上し、
ルアーにロックオンするその姿はまるで雷魚…

活性が高い時はド派手なバイトで楽しませてくれるとのこと。


この後もランガンしながら南下。

魚種・釣り場・状況が変わる中で自分の釣りを展開する…

非常に楽しい一日だった。





ビッグゲームも面白いけど、
ライトゲームで狙える魚種も豊富な沖縄。

釣りキチにとって堪らない土地だと思う。

来年はシーズンが開幕したら、沖縄通いになりそう…笑


AZUSA、本当にありがとう!!!

今度関西に遊びにおいで♪

2015年9月15日火曜日

沖縄弾丸釣行 前編…那覇市内ランガン!!!




先週末は夏を求め、南の島に飛んでました。

南の島といっても日本国内の沖縄!



今回の予定的には…

金曜の仕事終了後、関空からピーチで沖縄・那覇へ。
土曜日は終日釣り。
日曜日のお昼の便で那覇から関空に戻ってくる。

こんなかんじの弾丸プラン。笑


沖縄本島に訪れるのは今回で七度目…

なのだが、釣り目的で訪れるのは今回が初!

沖縄といえば、
石垣島や西表島など魅力的な離島が多いが、
本島を選んだのは、ある人物に逢うため…





ある人物とはこの男!

AZUSA!!!





リバーGTで有名だが、ショア・オフショア問わず、
ありとあらゆるルアーゲームをこなす釣りウマ。





海水・淡水問わず、ライトゲームも得意とする。

南国・沖縄育ち、正真正銘の釣りキチだ。笑


彼のブログ・AZUSA釣行記↓↓↓

http://fishing-azusa.jugem.jp/

*写真は彼のブログから拝借。

自分も彼のブログ読者の一人であり、
彼のブログを見つけて以来、彼の釣りに興味しんしんだったが、
ルアーショップ・ウルアの店長、
川上さんの紹介で今回ご一緒する機会に恵まれた。

当初は川上さんと二人でお邪魔する予定だったが、
急用が入ってしまい、今回は参加できないとのこと。

非常に残念だったが、
金曜の仕事終了後に一人、沖縄に飛んだ。



那覇空港に降り立ち、
先ずはAZUSAと合流!


礼儀正しく、
年下とは思えない落ち着いた雰囲気だが、
話しだすと釣りキチオーラ漂いまくり。笑
釣り場に着くまで車内、いろいろな話で盛り上がった。




先ず最初に狙ったのがオオウナギ!

那覇市内を流れる川に潜んでいるらしい。


合流して数分後、
こんな所にオオウナギ…??な、場所に到着。笑


丸秘な餌を仕入れ、仕掛けをブッコむ…


コン…コン…


直ぐ様アタリがあるが、正体はテラピアらしい…


テラピアのアタリを無視し、少し様子を見ると…


グッ…グィーーーーーッ!!!


キタッ!!!


ラインがゆっくりと走り、ティップが絞りこまれていく…


AZUSA:「このアタリはうなぎですよ!」

ペス:「マジ!?もうきてしもたん…!?」


食い込んでいるのを確認し、大アワセをいれた瞬間だった。


グンッ!グンッ!!!


ロッドを介し、トルクフルなパワーが伝わる!


足元の浅場で掛けたため、
勝負は早かったが、とにかく力強い…


強引に寄せてくると…


ドバッ!ドッパーーーン!!!


足元で暴れ狂う、得体のしれないヤツ…



AZUSA:「ラインを持って抜き上げます!任しておいてください!」

ラインを手繰り寄せ、AZUSAがキャッチしてくれた!






でたぁぁぁ!!!
オオウナギ~!!!



120~130㌢級。

約5㌔のオオウナギだった。


ランディング後もオオウナギは大暴れ…


全てをヌタヌタにされ、写真撮影は困難を極めた。笑






タックルデータ
ロッド:TULALA ポルタメント73・イヌクシュク
リール:シマノ ツインパワー5000PG
ライン:PE4号+ナイロンリーダー60lb
仕掛け:タマン針



十分すぎるサイズだが、
AZUSA曰く、さらに巨大なウナギが潜んでいるという…






この後、別のポイントにて可愛いサイズを追加!


先ほどのサイズを想定して大アワセをいれると、
フッキングと同時にふっ飛んできてしまった…ゴメンネ。



沖縄入りして早々に初魚をキャッチ。

既に大満足なのだが…



AZUSA:「夜でもミキユーが釣れる良い場所がありますよ♪」

ペス:「是非行こう!!!」


オオウナギと並び、今回の目標魚の一つ。
ミキユーこと、オオクチユゴイを釣りに行くことに…

オオウナギと同じく、那覇の市街地を流れる川。


小型ポッパーをキャストし、
引き波を立てながらアクションさせてくると…


ボシュッ!!!


食った!!!


グン!グン!!!


強めかつ、小気味の良い引き!


サイズ的にも結構良さ気だ!




釣れたのはミキユーこと、オオクチユゴイ!

ずーっと釣りたいと思っていた魚なもんで大興奮。






タックルデータ
ロッド:TULALA ポルタメント170
リール:ダイワ カルディアKIX2004
ライン:PE0.8号+フロロリーダー2号
ルアー:マリア ポップクィーン50


流石!
的確かつ、完璧すぎるAZUSAガイド。


本命魚がそれぞれ一箇所目の一投目で釣れてしまい、少し拍子抜け??笑





その後のもう一投でさらにミキユーを追加。

小型トップに好反応!

ボシュッ!!!と派手に出てくれる。






ミキユーはスレ易い魚らしく、
一箇所のポイントでキャストは二投まで…

それ以上投げても釣れない。とのことだったが、
その通りでこの後は無反応だった。


市街地の…
こんな所にこんな魚が潜んでいる…


非常に楽しく、ワクワクな夜だった。


この日は眠ることができず、
朝まで一人、河川をブラブラ…したけどボウズ!笑


朝一にAZUSAと合流!

車を走らせ、沖縄北部・やんばるを目指した。

2015年9月9日水曜日

ビワコオオナマズ・河川の釣り…について知っておいてほしいこと。







ビワコオオナマズ…バス・ライギョ・マナマズ等と同じく、身近にいて、幼少期の頃から慣れ親しんだ存在の魚。釣りを通して彼らと触れ合うことで様々なことを学びました。ビワコオオナマズ(*以下、ビワナマ)は琵琶湖本湖、琵琶湖水系の河川に広く分布しています。自分がメインとしていたのは琵琶湖水系の河川におけるビワナマ釣り。今回は河川の釣りに関してです。

琵琶湖水系の河川は季節関係なくビワナマを通年狙うことができるため、人気の高いフィールドです。近年は怪魚ブーム?の影響もあってか、ビワナマ狙いの釣り人も増え、それと同時に釣り場では死魚の姿も目につくようになりました。


人の手に触れた火傷の痕・人為的な傷が目立つ個体…

餌釣り仕掛けの根ガカリによる水中放棄…

細ライン使用によるラインブレイク…


河川のビワナマは生息環境が比較的狭く、閉鎖的水域ゆえに個体数は減少。最近はなかなかお目にかかることができなくなってしまっている現状です…ちなみに数年前は釣りに行けば、毎日のように釣れる…そんな存在でした。

釣り人の増加と共に、ビワナマ釣りからは少しずつ足が遠のきましたが、私個人的に好きな魚の一つであり、好きな釣りであるのには違いないです。

これから挑戦したいという方もいらっしゃると思うので、魚の扱い方、ラインシステムについて最低限知っておいて頂きたいことをまとめてみたいと思います。


先ず魚の扱い方ですが、乾いた手で触らないであげて欲しい。初めてのビワナマ・大きいビワナマが釣れて嬉しい気持ちは十分に分かります。でも、釣り上げた後は水中によく手を浸し、濡れた手で丁寧に扱ってあげてほしい…できれば軍手推奨。乾いた手で触れると魚体に対するダメージはかなり大きく、リリース後に死に繋がる可能性が高いです。

餌のブッコミで狙う場合、根ガカリによって仕掛け・餌が水中に残れば、それに食いついた魚を殺しかねない。餌のブッコミで狙う場合、ダウンショット仕掛け等にし、メインラインは太め、フックより下を細めのラインにし、根ガカリ時はシンカーのみが切れるなど、針と餌を極力水中に残さないようにしてあげてほしいです。

あと少し、ラインを太くすれば防げた筈の死魚の姿も沢山見てきました。ラインブレイクによって口にルアーが残ると、その魚は捕食行動がとれず高確率で死んでしまいます。バス等と違い、ナマズ系の魚は自分でフックを外すことができません…ビワナマ釣りで使用するラインについてですが、基本的には太く強め。個人的にはPE4号+60lb以上が理想です。流水域のビワナマはヒットすると下流に走ろうとします。メーター近い魚が流れの中を暴れまくるわけですから、ラインには結構な負荷がかかります。そんな状況で岩に擦れればあっけなくラインブレイク。トロ場や止水域など、場所によっては細めのラインでもキャッチできるかもしれませんが、様々な条件下で確実に魚をキャッチするのであれば、ラインシステムは強めにする必要があると思います。自分の場合、ビワナマを狙う際のタックルは一本のみ。ワインはPE5号+80lbナイロンリーダーをメインに使用しています。ラインを太くしても食ってくるし、トロ場~激流域まで一本のタックルでやりたいというのもあり、強めのラインシステムを組んでいます。


現在のビワナマ使用タックルです。↓↓↓


中型プラグ~ビッグベイト使用タックル…

TULALA エルホリゾンテ78
シマノ スピードマスター200
PE5号+ショックリーダー80lb(FGノットで結束)


ビッグベイト~大型プラグメイン使用タックル…

TULALA エルホリゾンテ83
シマノ カルカッタコンクエスト300
PE6号+ショックリーダー100lb(FGノットで結束)


参考までに。


慣れないフィールド・状況で大型がヒットした場合、せっかくの遠征でチャンスを逃してほしくないというのもあり、個人的には強めを推奨。

自分のやり方を人に強制するつもりはないですし(自分も人に強制されるのは嫌なタイプ。)、釣り人それぞれが自分の中でルールを持てばいいと思います。

河川のビワナマ釣りの現状を見て、今後もビワナマ釣りに来られる方、これから挑まれる方に是非知っておいてほしい…と思い少し書いてみました。

参考にして頂ければ幸いですm(__)m

2015年9月8日火曜日

オヤニラミの釣り方。




オヤニラミ。


個人的に好きな魚の一つであり、
近年は結構高い頻度で逢いに行っている魚です。






日本国内の在来種であり、
純淡水域に生息する完全な肉食魚。

京都府の桂川・由良川以西の本州・四国北東部・九州北部に分布。
*天然分布以外にも人為的に移入された生息地域が幾つかあり。

大きくても15センチ程と小型種ですが、非常に気性が荒く、
狭い環境だと仲間同士で殺し合いに発展することも…

オヤニラミという名前は、
「親をも睨むほど気性が荒い。」
というこの魚の性質からきているのだとか…



純日淡の数少ない肉食魚として、
自分の中でカッコ可愛い存在のオヤニラミ。

今回はオヤニラミ釣りについて書いてみたいと思います。

*あくまで私個人の経験に基づいて書いてますので、
参考程度にお願いします。




オヤニラミの生息環境。


オヤニラミが生息するのは主に河川の中上流域。
*大雨後などは、下流側で見つかることも… 

流れの無い止水域、特にワンドや溜まりに多く棲息しており、
そこにブッシュや障害物が多く絡めば絡むほどにポイントとしては良好。

川の上からジーッと観察していると、
テトラや石積などの障害物周りで、ホバリングする姿を確認できます。

障害物横の小さな黒い影や、中層を浮遊する魚に要注意。

魚影が濃い場所だと、オヤニラミ同士で追いかけ回す姿も確認できるかと思います。




オヤニラミの狙い方。


性質は海の根魚と思って頂ければいいかと思います。

ブッシュや岩などの障害物に依存する傾向が強いため、
狙い目はやはりブッシュや岩などの障害物周り。

成魚のオヤニラミは各自テリトリーを持っているため、
自分のテリトリー内に入ってきた獲物を襲います。

障害物に対してタイトに攻めるのがオススメ。

オヤニラミは小さな穴や隙間があれば、
潜んでいる可能性が高いです。

誘い方は基本的にシェイク。
その日の活性に応じて、スロー~ハイピッチまで様々なテンポで誘います。

スレ気味な場合は底に放置するのもアリ。
警戒心が低い魚や活性が高いとフォール中に食ってきます。
好奇心旺盛ですが警戒心も高いため、
彼らからは姿が見えない角度に立ち、静かにアプローチしましょう。

ボサ下などのブッシュ周りは比較的魚影が濃く、
小~中型が多いイメージ。

テトラや石積などの障害物周りは魚影は薄く、
大型が多いイメージ。



オヤニラミ釣りの竿。


TULALAのタナゴ竿・ベリタス40を使用。






個人的にタナゴよりもオヤニラミ専用竿になってます。笑


オヤニラミはヒット後の一瞬が勝負。
オヤニラミはヒットすると同時に凄い勢いで自分の巣穴に戻ろうとします。

この時にヒットと同時に素早くアワセを入れ、
素早く抜きあげなければならないのですが、
障害物の奥の奥をタイトに狙い撃つことが多いため、魚の方が圧倒的に有利。

比較的安価な延べ竿に多い、
穂先が柔らかく、曲がってしまう竿だと、
障害物の奥の奥に潜られてしまい、非常に難儀します。

ベリタス40は和竿に近い硬めの設計となっており、
障害物に潜られるリスクを大幅に軽減。


ヒット後も竿の硬さで魚の突っ込みを制御できるため、潜られることは少ないです。







食わせという部分においても、
ベリタスの硬さは非常に高いアドバンテージになります。
ショートかつ、硬めな設計のため、
取り回しが非常に良く、より繊細にアプローチすることが可能。

ナチュラルに口を使わせたり、リアクションで飛びつかせたり…
生息環境や個体毎にその反応は様々…
観察していて楽しい魚なので、
釣りを通してオヤニラミの様々な姿を見て頂きたいですね。

ベリタス40はハードティップ付属のため、
状況に応じてノーマルティップと使い分けてます。

障害物をタイトに攻めたい時・穴釣りの時は、獲ること重視のハードティップ。
ブッシュ周り、オープンな場所では、誘い重視のノーマルティップ。



オヤニラミ釣りの仕掛。


至って簡単でシンプル。







ライン…ナイロン0.6~1号

錘…割りビシ

針…ケン付丸セイゴ


フックを結び、
フックとラインの結び目辺りに割りビシを噛ませる。

一体化させることで、
アクション時の安定感とフッキング率が高くなります。

ラインは0.6~1号まで、場所に応じて様々な太さを使ってます。




オヤニラミの餌。


入手し易い、ミミズ・赤虫を使いますが、
自然下で捕れる餌も抜群に食いが良いです。

小魚(カワムツなどの稚魚)やエビなどなど…

肉食魚のためルアーやフライでも狙うことができます。







ポイントや攻め方は餌釣りの時と同じ。

興味がある方はルアーで挑戦してみるのも面白いかも。





オヤニラミの飼育。


観賞魚としても人気の高いオヤニラミ。

オヤニラミは人に慣れやすく、飼育も容易です。

魚を知るという上で様々な勉強にもなると思うので、
興味が有るのであれば、飼育してみるのもいいかと思います。

オヤニラミは気性が荒く、
時に仲間同士で殺し合いに発展することもある魚なので、
単独での飼育を推奨。

希少な魚でもあるので、
もし持ち帰る場合は飼育できる範囲のみにしてあげてくださいね。

自分の場合、
基本的にリリース前提でオヤニラミ釣りを楽しんでます。




最後に。


オヤニラミに関しては天然記念物に指定されており捕獲禁止の地域、
飼育するにあたり、様々な制限のある地域も存在します。

釣行・飼育の際は各自で十分に下調べすることをオススメします。

何があっても当方では一切責任を取りませんのであしからず…

2015年9月7日月曜日

近場のオヤニラミ。




先週末の土曜日。

この日は午後から用事があったため、
釣りに使える時間は午前中のみ。

今住んでいる場所(大阪)から、
最も近いオヤニラミポイントを開拓してみることにした。

エクストリーム社が誇る「男優」こと、福岡氏を拉致し、
彼のオヤニラミ童貞を卒業することも兼ね挑んだ今回。笑






朝一から餌のミミズ取りに勤しむ男優。

前日に餌のミミズを買いに行く時間がなく、
川魚を捕ってそれを餌にしようかと考えていたのだが、
男優の活躍により、その必要は無くなった。

非常にありがたい時間と手間の短縮。笑






男優様、乙です。

餌も確保できたので、車を走らせ、
オヤニラミが生息しているであろう河川の中上流域を目指す。


一箇所目…


魚の付き場はあるが、基本的に流れが早く、
オヤニラミを探すにはイマイチ…


時間が少ないため、一箇所目の上流側、
二箇所目のポイントに移動。

上から観察すると、
障害物周りをホバリングするオヤニラミの姿が確認できた。

本流の流れは早いが、所々に溜まり・ワンドが点在するこのポイント。
岩やブッシュが多く、釣りで狙うには丁度良さそうだ。

オヤニラミの姿が目視できた箇所は男優に打ってもらい、
 自分は下流側を探っていく…

気になったブッシュ周りで餌をチラつかせると、
ボサ下から黒い影が飛び出してきた。






溜まりの岩場を探ると、
立て続けでもう一匹追加。

そこそこ数は多そうだ。


ザバザバッ…!!!

下流側を探っていた男優が、ニヤニヤしながら遡上してくる。








男優の初オヤニラミ!

この後も連発でオヤニラミをキャッチし、ご満悦な男優。

二人で10匹程のオヤニラミと遊び、
十分に癒やされた。






午後から用事があったため、ここで終了となったが、
十分に満足のいくオヤニラミ開拓となりました。

チョロっと行って遊べる場所なので、
遠征する時間が無い時の楽しみが増えた。笑
遊んでくれたオヤニラミ達は全てリリース。










男優!

おつかれさま。


例の生き物調査…

よろしくお願いしますm(__)m

2015年9月3日木曜日

自分の知らない「いつかの夏…」番外編…タガメ釣り!




前記事の続き、というか番外編です。


前々からやってみたかったことの一つ。


タガメ釣り。


タガメを獲るだけであれば、網を使えばいいのだが、
タガメがどんな感じで餌を捕食するのか…
直にこの目で観察してみたいというのがあった。

いつもタガメに逢いに行く場所は個体数が少ない。

ブッシュも濃いため、
目視で発見するのが非常に困難であり、
見つける手段は網を用いたガサガサだった。

個体数が多く、
水田等の開けた箇所に居るのを容易に見つけれる今回、
観察するのにも、釣るのにも絶好のチャンス。



竿は開発中のTULALAのタナゴ竿・ベリタス30/20。

繊細な操作性と取り回しの良さを考え、
TULALA史上、最もショートな20モードで挑んだ。笑

餌はタガメがチューチューした後のカエルの亡骸。


それをフックに引っ掛け、
見つけたタガメの前に落とし込む。


開始早々に1ホールドを得るも、バラシ…笑


油断していると田んぼの奥に逃げられてしまった。


水田周りのブッシュが薄い箇所だと、
バラシ後に奥に逃げ込まれる確率が高く、なかなかに厄介。笑


近くでヒカルさんが別のタガメを見つけてくれていたので、
そのタガメを狙わさせてもらった。


水田脇の冠水植物と同化し、ガッツリ身構えるタガメ。


目の前で餌をチラつかせると、
グワッ…シッ!!!っと、掴みかかってきた。

シェイクしてやると、逃すまい…とばかり、
鎌状の前脚をくい込ませ、針状の口吻を深く突き刺していく…

ガッチリホールドしてしまえば離さない。

あとはザリガニ釣りと同じ要領。

なのだが、タガメの力は強い。

後脚で周囲の植物を掴み、身体をガッチリと固定。

ジワジワとプレッシャーをかけ、抜きあげた。笑






完全な自己満やけど、
観察もできたし、個人的に大満足。笑

動画も撮影できたので、そのうち公開するかも。








サポートして頂いたみんなと、タガメ釣りのできる環境に感謝です!

2015年9月2日水曜日

自分の知らない「いつかの夏…」。




前記事のオヤニラミ釣りの後、
次のターゲットを目指してロングドライブ!


タガメを探しに行くことになった。


事前調査・前情報は一切なし。


地図を見ながら車を走らせ、
行き着いたのは農薬が使われていないであろう、
良さ気な水田地帯だった。


「出逢えたらいいな…」


ライトで水辺を照らすと…


「タガメだ!!!」


後方からセーヤ君の声が聞こえてきた。


開始早々のタガメ出現!


「マジ!?」


容器をとりに車に戻っていると、
いたるさんが大型のメスのタガメをキャッチ!


「デケェ!!!」


ヒカルさんも初タガメをキャッチ!


「うおおおおお!!!」


開拓一箇所目で、
立て続けのタガメ出現…


この場所、凄い…


興奮しすぎて、心臓バックバク…


「オラも獲りたいだ…」

焦る気持ちをおさえ、ふと足元を照らすと茶色い塊が…






タガメ!


水田スロープにタガメが落ちてた。


ありえん…笑


車までカメラを取りに戻り、
ライト片手に水辺を照らしていく…






「いた!いた!」


水田の一角にて、
鎌を広げハンターと化したタガメ…


「やっぱりカッコええ…」














水田によってタガメの多い・少ないはあるが、
周囲一帯ほとんどの水田でタガメの姿を確認することができた。

彼らの本来あるべき姿なのだが、
環境変化・個体数の著しい減少と共に、
近年は水田でその姿をほとんど見なくなった。

図鑑の中で見た光景…

自然の中で悠々と生活している彼らの姿を見て深く感動。






成虫になる一歩手前、
5令幼虫の姿も見かけることができた。


童心に戻って、はしゃぐ男3人!

ヒカルさんにも付き合って頂き(スンマセン。)、4人で昆虫採集。笑






「タガメ??昔は田んぼにぎょーさんおったわ。」


じいちゃん・ばあちゃんからよく聞いた言葉。


昔はどこもこんな感じやったんやろな。


自分の知らない「いつかの夏…」にタイムスリップした感覚だった。


写真撮影後、
タガメ達は元々居た場所に全てリリース。
(餌が行き渡ることも考え、リリース地点は分散。)
遊んでくれて本当にありがとう!









完全開拓で見つけた「タガメの楽園」。

幼少期に夢見た光景…

それを上回る衝撃的過ぎる光景が広がっていた。


現代にもこんな環境が残っている…本当に嬉しかった。


これからも、

人知れずひっそりと…なんだろうけど、

彼らと彼らの棲む環境が、
いつまでも残っていてほしいものです。



ご一緒した皆さん。
お疲れ様でしたm(__)m