2019年12月27日金曜日

2019年、ラストスパート。



今年も残りあと少し!

公私共にバタバタな一年でしたが、
隙を見つけては釣りに行っていたので、秋~冬に出逢えた魚たちをダイジェストでご紹介!




100分の1の確率…自身初の透明鱗アブラボテ!

釣り上げた瞬間、テンパりすぎて後ろに転げながらキャッチ!笑


晩秋の古都にて楽しすぎる一日を満喫させて頂きました。

透明鱗チャレンジに付き合ってくださった I さん、ありがとうございましたm(__)m




秋といえばこの子達も。










〆はジョイクロで、ギュン!ギュン!ギュン!…ズドン!!


なんだかんだで今年も楽しませてもらったな~


う~ん、また来シーズン!!




南紀方面、ふらっと立ち寄った小規模河川にてメッキ釣り。

本命以外にもいろいろ釣れちゃうから、アレもコレも…って、
つい時間を忘れて竿を振ってしまうんよねー

一種類の魚をストイックに追い求める釣りよりも、個人的にはこういう釣りのほうが好き。


来年こそは八重山方面にも帰りたいな~




遅ばせながらもDJU!!

711&711+で掛けて掛けて掛けまくり!

今年も入れ食いを楽しませてもらって美味しく…


いやー、DJUでタチウオ!最高です!!




仕事終わりの癒しタイム。

一応はアジ狙いで可愛いサイズがエンドレス。

バクシンさんの趣味ワーム強し!

途中から可愛いゲスト達と遊ぶのが楽しくて、
気がつけば本命の写真を撮っていなかった。


ルアーでイワシ釣るのが一番面白かったりして…笑




暗いうちから準備して、寒い!寒い!!
言いながらも始まれば超ホットになれる釣り。

冬の風物詩、アラハダことアカカマスは超絶美味かった!

ロッドはアラハダスペシャル(笑)こと、HuercoのMG800-6S。

ルアーはYO-ZURIのエバシャッドならぬ懐かしのアームズシャッドに、エコギアのグラスミノーM&L。


楽しい釣りに連れて行ってくれたカンちゃん、いつも本当にありがとう!!




時期的に牙生えた子が釣りたくて、頑張って早起きしたんだけどなー

牙生えてない子達が入れ食い。ちなみに餌はダイソー、ジグロック30g!!




そう言えば、今年からヒイカ道場に入門しました。

イカパンチ!イカパンチ!からの、カウンターキーーーック!!

手が悴んで動かなくなるまでエンドレスイカパン!!


最近はHuercoのMGシリーズばかり握ってたけど、
中でもバーサタイルなMG700-5Sが大活躍。

装備最小で気軽に遊べるライトゲームをよりお手軽に。


出張の合間や、通学や出勤前後のチョイ釣りに!

カバンに忍ばせておくと活躍してくれること間違い無しですよ♪




デカアジ狙いのキャロにて嬉しいゲスト!

船からしか釣ったことなかったけれど、相変わらず良い魚♪




確立できたら良いのにな~ショアホウボウ!!



そんなこんなで2019年も残りあと少し!


今年も多くの出会いがあり、公私共に充実した一年となりました。

お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。


来年度の予定もほぼ決定!

久しぶりにあの国に戻れそうなので、今から楽しみで仕方ない…


こんなワタクシではございますが、2020年も宜しくお願い致します。

2019年12月25日水曜日

東パプア釣旅2019 その9…別れ。




この地での釣りが終わり、あとは帰るだけ。




次の日の昼過ぎの便で出国なので、
この日のうちにポートモレスビーに戻らなければならない。


荷物のパッキングを終えて村の停留所に向かうと、
おっさん、奥さんと娘達、キャプテンやスキッパーの兄ちゃん。

みんなが見送りに来てくれた。


最後はPMBに乗って感動のお別れ…の予定やったけれど、肝心のPMBが停まってくれない。

通りかかるPMBを片っ端から停めにかかるも既に満員状態で乗せてもらえず。。



そんなこんなで気がつけば辺りは真っ暗に…

今日はダメだな…停留所にいた他の客は諦めて帰っていき、気がつけば自分達だけ。


考えが甘かったな。まさかこんなに苦戦すると思わなかった。。


奥さんがご飯を作ったからウチにおいでーと、呼びに来てくれたり、
蚊除けのためにみんなが火を起こしてくれたり。


最後の最後までお世話になってしまったな~

いろいろあったけれど、みんなやこの村ともお別れか…



シンミリしているとおっさんが一台のトラックを捕まえた。


マッドグラブ(ノコギリガザミ)の輸送トラックらしく、荷物の空きスペースであれば乗せてくれるとのこと。


「いろいろあったけれど、お前達と過ごした日々は楽しかったぜ!またな!!」

「ああ。おっさんもありがとう!!」


おっさんと握手を交わし、荷台に乗り込むとトラックは猛スピードで急発進!


みんなのライトの光はあっという間に見えなくなった。


暴走トラックに揺られる事、数時間。


深夜過ぎにはポートモレスビーに到着し、安宿に転がり込んだ。


帰りはフィリピンを経由し、マニラで一泊した後に日本へ。

今回は無事帰国することができた。


最初は物価が高く、貧乏旅に向かない国だなーと思ったけれど、
人は優しく、自然も豊か。

一度訪れれば、何度でも再訪したくなる気持ちが分かる気がする。




思い起こせばいろいろあったけれど、終わってみればほんと楽しい日々だった。

二年連続でパプアに行ってしまったけれど、まだまだパプアの旅は終わらない。


あの魚たちに出逢うまではね。

2019年12月21日土曜日

東パプア釣旅2019 その8…白銀の巨躯。




早いもので最終日。


慣れ親しんだ村やみんなともあと少しでお別れ。

この地での釣りも今日が最後だ…


午前中の釣りはアタリもカスリもせず。

夕マヅメ、下げ潮のタイミング。





キャプテンのチョイスでやってきたのはメインリバーの河口域。

数百メートルも下れば海だ。


釣りとしては岸際、マングローブ帯の流し打ち。

結んだのはラパラのCDマグナム14。


良さげなピンが次から次へと出てくるが、
川の流れも相まってボートは結構な速度で流されていく。


ボートの進行速度を考えた上でトレースするコースを見極め、
確実にキャストを決めていかなければならない。


しばらく流し打ったが反応は無い…





目に入る汗や、サンドフライの猛攻も気にならない。


ミスキャストは命取り。とにかく集中した。



マングローブの根っこが張り出したピン。


誰がどう見ても間違いない場所に奴は潜んでいた。



CDマグナムを送り込み、
強く、巻きジャークをいれた瞬間だった。



…ドグンッ!!



ライン、そしてロッドを介して強い衝撃が伝わる。


反射的にフッキングを決め込んだが、
奴は手前側へ、ボートに向かって一気に突っ走る。


糸ふけを全力で巻き取ると同時にズシリと伝わる重量感。



デカい魚に違いはなさそうだ。


幾度と無く強い突っ込みを繰り返したが、ジワジワと距離は縮まっている。


あと少し…


一気に浮かせ、ランディング体勢に入った。


目の前で浮上する白銀の巨躯。




…ドバッシャーーーン!!!




!!!ガバガバガバァァァ!!!




…ズバッシャーーーン!!!




デカい…


手が、足が震える。



「いたるさん!お願いします!!」


「よっしゃ!任せろ!!」



最後の最後はいたるさんがボガをガッチリはめ込んでくれた。





いつかは…

目標としていたサイズを軽く超えてしまった。




Huerco:XT605-4C
SHIMANO:スピードマスター200
VARIVAS:アバニマックスパワー#6+ナイロンショックリーダー100lb
RAPALA:CDマグナム14





今回の旅を〆てくれたのは白銀の巨大バラマンディ。

日本で慣れ親しんだアカメとはまた違ったカッコよさ。


キャプテン…「良い魚だ!やったな!おめでとう!!」


こんなに良い魚を釣っといて、パプアンバスが本命だから…なんて言ったらバチがあたるね。

バラマンディ…本当にカッコいい魚だ。ありがとう。





「今回は残念だったが、また戻って来い。俺達はいつでも付き合うぞ。」

「ああ、また必ず戻ってくるさ!その時こそはパプアンバスを!!頼むぜ!キャプテン!」

2019年12月20日金曜日

東パプア釣旅2019 その7…ジャイアン参上。



旅における相方はとても大事な存在。

一緒にいる時間が長ければ長いほどに、
お互いの嫌な一面を見てしまったり、不満に思うこと、
時としてぶつかり合う時もあるだろう。


同行者は決して誰でもいいというわけではない…と、自分は思っている。


それは旅先で出会う協力者でも同じ。




さて、今回の旅における釣行期間も折り返し地点。


相変わらず6人のパーティーで動いていたのだけれど、
長く一諸にいれば、まぁいろいろとトラブルなんかもね…



ある日の事、
自分達が魚を釣り上げているのを見ていたガイド役のおっさんが、
自分もやってみたいのでタックルを貸してくれと言う。


今までにもこういった展開は多々あった。


ルアー釣り文化の乏しい国では釣りをしながら、
最適な船の流し方やその他諸々を教えて理解してもらわなければならない。


感覚の違いや言葉の壁などもあって簡単ではないが、
一緒に釣りを楽しみ理解してもらうのが一番手っ取り早かったりする。


そういった意味でも一緒に釣りを楽しむのは大歓迎なのだ。


なによりもお互い楽しい時間を過ごせれば良い事尽くし。



ちなみに彼は釣りをしたことの無い素人。


少し時間をかけて基本動作は教えたのだけれど、
今回は強めのベイトタックルしか持ってきておらず、キャストも難しいだろうな…と言ったかんじ。



力任せに竿を振るもんで、大バックラッシュ。



こればかりは仕方ない。

直ぐに諦めるかと思いきや、おっさんはヒートアップ。



釣りをするのはいいのだけれど、
背後を確認せず、全力で竿を振って振って振り回す。


さすがに危険と判断し、
自分達、そしてキャプテンが注意したがやめない。


あと少しで大怪我…そんな場面が多々あったので、
おっさんからタックルを取り上げた。



「誰かが怪我をすればそこで釣りが…いや、この旅も終わってしまう。」

「釣りをしたい気持ちは分かるが、あなたはガイド役。今は自粛してほしい。」



注意したのだけれど、、



「ここはパプアだ!」

「みんなで楽しむのがパプアのやり方だ!」



いや、それは分かるんやけど今はそういう事を言ってるんじゃなくて。。



「よそ者のお前達に指図される筋合いはない!!」



何を言っても聞く耳を持たないおっさんは声を荒げて逆ギレ。



ボート上の空気は悪くなるばかり…



「あいつには何を言っても無駄だ。」

「俺達が言っていることも聞き入れない。」



キャプテン達もあきれ返っている。



はぁ…



期間中はこんな些細なやり取りが多々あったのだけれど、問題はこの後…



釣行も折り返しにさしかかったある日の事。


ホームリバーの状況が良くならないため、
キャプテンがキャンプ泊での遠征を提案してくれた。


一泊二日なのでほぼ弾丸キャンプ。


別河川で人里から離れた魚影の濃いエリアと言う事もあって期待は大きい。



朝一から丸一日移動を繰り返し、
やっとのことで目的のエリアに辿り着いた。


夕マズメは釣りができそうということでタックルをセット。



と、ここで問題発生。

おっさんが声を荒立ててキャプテンになにかを言っている。


ローカル言語なので何を言ってるやらさっぱりだが、
聞くと「疲れたから家に帰りたい!」と騒いでいる様子。



おいおい、マジか…



ていうか、あんた。

出発してから今までボートの上で寝てただけやん…




キャプテンやスキッパー達の表情も険しくなるばかり。


みんなでなだめるも、
声を荒げて「俺は帰りたい!」の一点張り。



キャプテンへの日当などもおっさんが握っているもんだから、
彼らも意見ができず困っている様子だ…


はっきり言って不安だったので、
出発前に大丈夫なのか??って、何度も聞いたんだけど…



ラチがあかなくなり、
結局、殆どまともに釣りもできず村にとんぼ返り。



丸一日の移動が無駄になり、貴重なガソリンまで…



…いや、もうなんかドッと疲れた。




そしてこのタイミングで、さらにお金が必要だと言い出した。


村での滞在費や釣りでかかる費用は全て最初におっさんに支払ったのだが、
スキッパーの兄ちゃん達への日当を日数分追加で払えと言うのだ。


いや、ちょっと待って。


釣りに関してはキャプテンとおっさんの二人で行くっていう話だったところに、
スキッパーの兄ちゃん二人も加わって、
断ったけれど日当は必要ないから大丈夫って言ったのはあなただよね?


交渉時の筆談メモを見せ、
順追って説明していくと、焦り出すおっさん。


「わかった!!」

「確かに俺はお前達に払わないでいいと言った!だから払わなくてもいい!!」



「いや、そういう問題じゃなくて。。」



もう、グダグダ。。



いろいろ世話になっているとは言え、おっさんには不信感しかない。



そんなこんなで精神的にも疲れ果てた…



お金がどうこうの話よりも、
旅先でこういう揉め事はほんと疲れるし、旅が終わってからの後味も悪い。

おっさんも決して悪いやつではないのだけれど、
釣りに連れて行くには不向きすぎたな。

お金を払うタイミングはその時によって様々だけど、
料金などの交渉は必ず筆談で数字を書き残しておけばもしもの時に強い。


キャプテン達への日当の交渉や支払いはおっさんの仕事ということで、
今回はおっさんに責任を持って解決してもらった。

最後の最後に感謝の気持ちも込めて兄ちゃん二人には相応のチップを渡したのだけれど、
彼らには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。



キャプテンとスキッパーの兄ちゃん達が頑張ってくれたおかげで朝一には村に到着。

夜通し操船していてくれたらしく、さすがに疲労困憊の様子だった。



村に到着後、泥のように眠ったが、お昼過ぎには目が覚めてしまった。



さすがに今日は釣りできないだろうな…

となると、あと一日か。



あんな事もあったから、
今回の旅でもう釣りなんてできないかもな…



そんなことを考えながら横になっていると、遠くの方からキャプテンの姿が。

スキッパーの兄ちゃん達も一緒だ。



殆どなにもできずに終わった自分達を見かねてか、今から船を出してくれるという。



…ほんと感謝でしかない。


「みんな!本当にありがとう!!」



残った最後のお金でガソリンを買い足し、ボートを走らせた。



潮止まりのタイミング。


やってきたのは小さな支流と本流の合流点だった。


ピンで深くなっており、魚が溜まるであろうスポット。


CDマグナムを沈めてクランキングで探っていく…

それは数投目の出来事だった。



…ズドン!!



強い衝撃と共にリールを巻く手が止まった。



…ギュギュギュギュギューーーーーーン!!!


…ズバズバズバッ!!!



ラインが水面を切り裂き、水面を割ったのは白銀のデカバラ。





Huerco:XT605-4C
SHIMANO:スピードマスター200
VARIVAS:アバニマックスパワー#6+ナイロンショックリーダー100lb
RAPALA:CDマグナム14





白銀の魚体、金色に輝く目が美しくもカッコよすぎる!!


この一発だけだったけれど、
前日の出来事を忘れさせてくれるイッピキだった。



「明日も俺達が船を出してやる!」

「明日こそはパプアンバスを釣るぞ!!」



キャプテン達の好意もあって、最終日もなんとか釣りができそうだ。



いよいよ明日がラスト!

本命、パプアンバスの姿を見ることはできるのだろうか。

2019年12月19日木曜日

東パプア釣旅2019 その6…PNG汽水域の住人たち。



本命はそう簡単に姿を見せてはくれない。


この地にきて数日。


天候のせいにしたくはないのだが、
冷たいスコールに悩まされる日々が続いていた。


キャプテン曰く、
パプアンバスを狙うにはあまりよろしくない状況とのことだったが、
本命を狙う過程でバラマンディをはじめ、多くの魚が遊んでくれたので少しご紹介。




今回の釣り旅で最もよく釣れた魚。

ホワイトドッティドグルーパー。

地味だけど渋くてカッコいいんだよな~和名はあるのかな??




倒木やマングローブ際にルアーを送り込めば、勢いよくアタックしてくる。

釣れる平均サイズは30~40センチほどだが、漁師曰く、もっと大きくなるらしい。




ディープクランクでチャンネルラインをグリグリ…ドスン!!

トルクフルなファイトで楽しませてくれたのはお初なヤイトハタ!




数はそれほど多くないらしく、キャッチできたのは一本のみ。

個人的にずっと釣りたかった魚の一つ。メチャクチャ嬉しかったな~





お馴染みのマングローブジャックこと、ゴマフエダイ。

沈んだ倒木際から…ガツン!!強烈なアタリが堪らない。





フォルム的に一瞬、ドキッとするけどね。

ちなみに現地ではレッドエンペラーと呼ばれていた。





フィンガーマークこと、カドガワフエダイ!

可愛らしいサイズだったけど、初魚というのもあって嬉しいイッピキ!!





淡水~汽水域まで棲息するサーモンキャットの一種。





過去にオーストラリアやウェストパプアでも釣ったことあるけれど何種類かいるのかな?

かなりアグレッシブで驚くような早巻きにもガツガツアタックしてくる。





ポッパーにて、水面を炸裂させたのは未来のGT。

数十キロ級の大型も川に入るそうで、それはそれで狙ってみたい。





写真には残っていないけれど、
この他にブラックフィンバラクーダやチャイロマルハタなども。

キャプテン曰く、数は少ないがタマカイもいるとのこと。



初魚が釣れれば大興奮で写真撮影している自分達。

それを不思議そうに見ている現地漁師。笑


そのうち漁師達もノッてきて、
こんな魚やあんな魚もいるぞ!と、一緒に探したり追いかけてくれたり…


自分達の旅はいつもこんな感じで進んでいくんだけど、
魚を追いかけたり探す旅ってほんと楽しい。


世界へ出て、
楽しいことを知り過ぎてしまった自分はこれからも…

いや、たぶん一生やめないだろうな。


同じ体験をしたことのある人にしか理解してもらえないかもだけどね。笑

2019年12月18日水曜日

東パプア釣旅2019 その5…初陣。



今日からリアルパプアにおける釣りがスタート。


おっさんの奥さんが作ってくれた朝食を食べ終え、川へと向かう。


船着場にはエンジン付きボートが準備されており、キャプテンが待っていた。


自分たちがボートに乗り込むとおっさんも乗り込んできて、
さらにアシスタント?の兄ちゃん二人も乗り込んで合計6人。


タックルとガソリンタンクを積み込んでGO!!…って、なんか人数多くない??


ちなみにいつもはキャプテン一人か、キャプテンとスキッパーの二人っていうパターン。


狭いボートでキャスティングのことも考えると定員的に4人が限界…

そして旅の予算的にも…


それを想定して…っていうか、最初からそういう話だったので、
キャプテンへの日当とおっさんのガイド代しか払ってないけど大丈夫なのか??

紹介時に日当などの交渉もおっさんに任せていたので、
おっさんに再度説明するも、追加でお金は必要ないからお前らは気にするな!と、やたら強気。



…うーむ。

本当に大丈夫なのか??



あとでもめても知らんぞ。




ボートが停泊していたのは本流に繋がる小さな支流。

水質はブラックウォーター。周囲には熱帯の木々が生い茂る。



おっさんとキャプテン曰く、
パプアンブラックバスにバラマンディ、グルーパーの類が棲息しているという。


パプアンバスはストラクチャー際を好むということで、先ずはセオリー通りの釣り。


岸際のえぐれや倒木など、
ストラクチャー際のピンにルアーを送り込んでいく。



ポッパー、ミノー、クランク…



あれやこれやローテーションして探ってみるも反応は無い。


基本はブラックウォーターで、潮の上げ下げによって水が入れ替わる。



上げ潮のタイミング。


川の上流域、逆流する小さな支流に入った。



濁り水の中、キャストを続けるも反応は無い。



雰囲気は抜群なのだが…



ボートを進めていき、
最後に行き着いた倒木溜まりにて…



…ズドン!!




昨年のウェストパプア以来かな。

濁り水の中から姿を見せてくれたのは、
今遠征において初となるバラマンディだった。




魚の顔が見れてホッと一息。

村から汲んできた雨水を飲み干した。


その後も投げ続けたけれど、本命からの反応は無いまま終了。

突発的なスコールに見舞われ、冷たい雨に打たれただけだった。



先ずはイッピキ。

その姿を見てみたい。


どこにいるんだ…パプアンバス。

2019年12月17日火曜日

東パプア釣旅2019 その4…決戦準備。




日没間際、ゲストハウスに転がり込み、なんとか野宿は間逃れた。


目的のエリアに最短で辿り着けたが、さて明日からどうしよう…



今後の動きを考えつつ、荷物整理をしていた時だった。

玄関のドアをノックする音と共に、一人のおっさんが訪ねてきた。


ガッチリしたガタイにパプア人らしい強面。


見ず知らずの人間ではない。

そのおっさんはポートモレスビーから村までのPMBで一緒に乗り合わせており、
ここまでの道中何度か会話した一人だった。


聞くところによるとおっさんは警察官で休暇でポートモレスビーから地元に帰ってきているのだと言う。

最初はなんか胡散臭いなと、警戒していたのだけれど…

この村のボスや駐在も彼のことを知っていたのでニセ警官ではなさそう。


改めて事情を説明すると、おっさんの実家は川近くで、ボートを所持している漁師も知っているという。

そして、ここは高いからウチで泊めてやってもいいぞ!とのこと。


今の我々にとってとてもありがたい話だ。


とくにアテがあるわけでもないので話を聞きがてら、次の日におっさん宅へ。




家に着くと、おっさんの奥さんと娘二人が出迎えてくれた。

最初は若干の警戒ムードだったが、おっさんからの紹介で直ぐに打ち解けることができた。


おっさん曰く、自分がこっちにいる間は家に泊めてくれ、
食事や諸々の面倒を見てくれるとのこと。

釣りに関しては信頼できる漁師を紹介してくれるということで、ここは彼にお世話になった方が良さげかな。


彼の立場的なことも考え、
まだ未知数だが顔つなぎなども含めたガイド役としておっさんを雇う事にした。


まぁ釣りのことはいつも通り漁師に任せてみよう…


ガイド、漁師への日当、ボート、食事・滞在費など全ての計算を済ませて筆談で交渉。

お互い納得のいく値段で交渉できたので、
この日からおっさんファミリーにお世話になることになった。




おっさんの娘達が自分達の部屋を貸してくれた。


周辺には蚊(マラリアを媒介するハマダラ蚊も含む)が非常に多く、蚊帳を貸してもらえたのはありがたい。

いつも通り、蚊帳を縫い付けたハンモックを持参していたが、アマゾン同様に深夜~明け方は結構冷える。

マットレス・毛布も貸してもらえたのも大きい。


ちなみに塩水の混じる汽水域に入ればサンドフライも多い。

長袖、長ズボンなど肌を露出しない服装は勿論、
インドネシアで大量購入しておいた虫除けでなんとか乗り切ったけれど、それでもやっぱり辛い…

最終的にはボコボコにやられた。。




見ず知らずの我々を笑顔で迎えてくれた。

日本人がやってきたということで、興味津々…なんだけど目が合うと照れ笑い。

つられてこっちも照れ笑い。笑




ローカル言語も存在するのだけれど、英語が通じるということもあってコミュニケーションもとりやすい。
フレンドリーな国民性もあって直ぐに仲良くなれた。




おっさんの奥さんは料理が上手く、ご馳走を振舞ってくれる。

パプア的アットホームな日々はとても快適で楽しかったというのが正直なところ。


ホームができたところでお次はガソリンの調達。

ボートからの釣りがメインになるのでガソリンは必要不可欠。

ただでさえ物価の高いパプアだが、奥地へ行けばさら高い。

リッター200~300円なんてザラ。




日本円にして4万円分ぐらいだろうか、余裕をもって1ドラム買い込んだ。

これだけあればとりあえずは大丈夫だろう。


着々と準備を済ませていると今回のキャプテンが現れた。

訪れた時期的には一応乾季なのだが、異常気象の影響だろうか。

期間中はどんよりとした雲が立ち込め、時折強烈なスコールに見舞われる事も多々あった。

パプアンバスに関して言えば、雨が降って濁りが入ると途端に口を使わなくなるという。


人の良さそうなキャプテンにパプアンバスが第一目標でお願いしたいと伝える。



「パプアンバスを釣らせれるよう頑張ってみるが、雨と水温、あとはお前達の運次第だな。」



急展開だが、明日から釣りができそうだ。


さぁ、いよいよだ。


リアルパプアでの釣りが始まる。