2015年8月31日月曜日

河野先生の課外授業…南赤鰭田平。




先週末、土曜日…
タナゴの「シンちゃん」こと、河野先生と北陸方面へ。

河野先生ガイドの元、
ミナミアカヒレタビラに逢いに行ってみた。


まだ暗いうちにアカヒレのポイントに到着し、
朝一から釣りを開始。

魚が入ってきているか不安だったが、
流石の河野先生、
今回の本命・ミナミアカヒレタビラをコンスタントに釣り上げていく。






タモロコの猛攻に苦戦しながらも、
ミナミアカヒレタビラに出逢うことができた。






時期的に色が抜けてしまっているが、
自分にとって初魚種のタナゴ!

前々から釣りたいと思っていただけに非常に嬉しかった。





流れのある水路では美しいカネヒラが遊んでくれた。

ここでは開発中のベリタス60/80が大活躍。

流芯付近でヒラ打つカネヒラを狙い打っていく…












秋産卵のカネヒラ。

これからの時期、
より一層に美しい姿が拝めるようになる。

アカヒレが混じるかもとのことで頑張ってみたけど、
ダメだった。





最後に立ち寄ったポイントではヤリタナゴも…





ミナミアカヒレタビラ。

美しく色付く季節にまた…



ガイドして頂いた河野先生!

ありがとうございましたm(__)m

2015年8月28日金曜日

河野先生の課外授業…指乗りカエル。




昨晩はTULALAタナゴ釣りの「シンちゃん」こと、河野先生の課外授業に参加!












モリアオガエル・ヒキガエル・シュレーゲルアオガエル

本命(カエルではない…)には遭遇しなかったけど、
かわゆい指乗りカエルちゃんに出逢えるドキドキ・ワクワクな課外授業でした。

たまにマムシベビーが飛び出してくるのでビビるけど…笑


河野先生、ありがとうございました!

2015年8月23日日曜日

真夏の夜の夢。

 
 
 
ムラムラして眠れない夜はドライブに限る!
松任谷由実「真夏の夜の夢」が流れる車内…

今後の遠征計画のことを考えながら走っていると、ついつい遠くまで来てしまった。
 
以前から目星をつけていた場所があったので、ライト片手にちょいと水中を照らす…
 
 
 
 
 

遅くなったけど、今期初モノ…
 
今年は地元・京都で逢うことができた!
 

田んぼの水が無くなったら勝負!

去年見つけた場所にも行ってみたいと思う。

同時に、もう一つの憧れにも逢いに行こう…

2015年8月22日土曜日

今シーズンラスト渓流。

 
 

本日はマッサーベイトでお馴染みのマサさんと渓流へ。
 
おそらく今年ラスト渓流。

京都の実家から一番近いと思われる岩魚の棲む渓に入ってみた。

沢を登っては下り…下っては登り…

 
 
 


行き着いた先でネイティブな緑背岩魚が釣れて喜んでいたら、
マサさんが尺超の三口岩魚をキャッチ!

共にニッコウイワナ。
写真の魚達以外にもたくさんに岩名達が遊んでくれた。

それにしても、
この場所でこの魚…羨ましすぎる。笑

マサさん、おめでとうございます!!!
 

この水系に足を運ぶのはこれで三度目…
本命にはお目にかかれなかったけど、近場にこんなのが潜んでたんやねー

今回で本命の潜む沢も絞り込めたし、来シーズンが楽しみ。

2015年8月19日水曜日

ぼくのなつやすみ・番外編…Pちゃんとアコウ。




お盆休み最終日。

まだ暗いうちから日本海に向った。

Pちゃんガイドの元、アコウ釣り。

先週にもこのポイントを訪れているPちゃん曰く、
数が釣れて良型も交じるとのこと。


時合いは夜が明けてからの1時間。






この日は型が少し小さめだったが、
ガシラ・アコウがエンドレスでダブルヒットし楽しませてくれた。

ルアーは安定のSIN-ZOベイト2㌅+SIN-ZOヘッド(F)3.5g。

カラーは三色でローテーション。

パールホワイト→ピンク→アユ

薄暗い時間帯はアピール系カラーで魚を集め、
明るくなってからはナチュラル系カラーで残った魚を拾っていく。

魚影が濃かったり、活性が高いと、
着水後のフォール~着底まででヒットすることもしばしば。

ガシラ狙いなら底付近を丁寧に叩いてやり、
アコウ狙いなら底より少し上をスイミング・ダートさせてやればイイ感じ。



ライトタックル片手にダベりながら釣り。






油断していると、
良いのが掛かり、アベアベ…






タックルデータ

Rod:TULALA ポルタメント170
Reel:ダイワ カルディアKIX2004
Line:フロロ3lb
Lure:SIN-ZO 2㌅(パールホワイト・ピンク・アユ)
+SIN-ZOヘッド(F)3.5g






最高に楽しい時間でした。

Pちゃん、ありがとう!!!

2015年8月18日火曜日

ぼくのなつやすみ・後編…アカザの棲む清流。







アカザ/Liobagrus reini



ナマズの仲間で日本の固有種。
秋田県、宮城県以南の本州と四国、九州に分布。

主に水温の低い河川の上~中流域の底部に生息している。
夜行性。
日中は石の下や岩の隙間に潜んでおり、夜間や水が濁った時に活動する。
肉食性で主に水生昆虫を捕食する。


可愛らしい見た目に惹かれ、いずれ見てみたいと思っていた魚。
アユカケ釣りの帰路、
途中にアカザが生息している川があるとのことで彼らの住処を探しに行ってみた。


今回はガサガサでの調査…


やってきたのは里山を流れる河川。

日本の夏を感じさせる情景の中、タモ網片手に川に入る。

日中は石の下にいることが多いということで、
目につく石を片っ端からひっくり返していく…






ウツセミカジカ/Cottus reinii


チャラ瀬の石をひっくり返すと網に飛び込んできた。






前記事のアユカケに引き続き、カジカ族出現!
本命のアカザではないが、初めて捕まえたもんでかなり嬉しい。笑






アジメドジョウ/Niwaella delicata

数が多く、石をひっくり返すとかなりの確率で網に入る。






小さな水溜りにて…マナマズの幼魚。


いろいろなイキモノが飛び出したけれど、
一箇所目では本命のアカザは不発…


もっと上流かな??


地図を片手に、
さらに上流の支流を目指す。


やってきた支流は川幅は細く、
全体的にかなり浅い。


流れの当たるところに少し大きめの石が点在しており、
雰囲気的にはかなり良さげ。


ガサ網片手に、川に降り立つ。

下手で網を構え、石をひっくり返していくと…



「よっしゃー!!!きた!!!」



後方でいたるさんが声を上げた。

いたるさんの網の中にはアカザの姿…


嬉しかった。

ここにアカザがいる!


その後、
いたるさんの網に立て続けでアカザが入った。


下流側でガサっていた自分の網にも


遂にアカザが…






オレンジなボディにつぶらな瞳。

非常にカワエエ… 






このポイントはアカザの魚影が濃く、
たくさんのアカザ達が姿を見せてくれた。

 遊んでくれたアカザ達は全てリリース。






アカザちゃん。


観察していて、
飼ってみたいなぁ…と、何度も思ってしまった。

飼育したことのある友人曰く、
水槽で飼うと障害物の影に隠れてしまい、ほとんど出てこないという。笑
あまり観察向きではないのかな~というのと、
低水温でしか飼育できないのでお持ち帰りは断念。


*アカザは胸鰭と背鰭に鋭い棘があり、刺されると激痛が走るという。
直接手で扱わないほうがいいかも…

2015年8月17日月曜日

ぼくのなつやすみ・前編…アユカケの棲む清流。








アユカケ/Cottus kazika


日本の固有種。
地域によっては「カマキリ」とも呼ばれている。
ヤマノカミと同じく、「降河回遊」の生活史をもつ中型カジカの一種。


過去記事:ヤマノカミ編↓↓↓



アユカケは環境破壊により生息数の減少が懸念されている。
福井県の九頭竜川においては、天然記念物に指定されている希少種。

アユカケは鰓蓋に鋭いトゲを持っており、
このトゲを待ち伏せたアユ等に引っかけて捕えるとされる。
これが和名「アユカケ」の由来。


アユカケと言えば、
釣りキチ三平を思い浮かべる人も多いと思う。






釣りキチ三平「カジカの夜突きの巻」より。


アユカケ…


その姿を一目見たくて、同行者のいたるさんと二人、
アユカケが生息するとされている紀伊山地のとある清流を目指した。


車を走らせ辿り着いたのは、
釣りキチ三平にでてきそうな清流。


水は底まで透き通るように美しく、
あちこちで大きな鮎がヒラを打っている。


アユカケ捜索は今回が初回ではない。
少し前にこの清流に訪れており、前回はネット片手に川に入ったが、
時間も少なく見つけることができなかった。


前回の教訓を活かした二度目の開拓釣行…
事前に地図をチェックし目星を付けたポイントは4ヶ所。


アユカケは擬態を得意とする。
日中はほとんど動かず、石や砂地に擬態。
通りかかる小魚等を待ち伏せし捕食するという…


4ヶ所のポイント全てを回り、
川の中に潜ってアユカケを探した。


最初は楽勝だと思っていたが、想像していた以上に大苦戦…
一匹も見つけることができなかった。



やはり数が少ないのだろうか…



時期的なものもあってか、
河原はキャンプや水遊びで大賑わい。



ひょっとしたらこれがプレッシャーになっているではないだろうか…??



アユカケは人間が近づいても逃げないらしい。
手で触っても逃げないという…笑


でも、ひょっとしたら…


人の少ない時間帯を見計らい、
4ヶ所の中で一番有望と思われる場所に入った。


ロッドは3フィートのグラスショートスピニング。
ルアーはSIN-ZOベイトの2インチ。



アユカケ捜索後半戦スタート!



前半戦よりもさらに慎重にチェックしていく…


すると…



!?



川べりを歩いていると、
テトラ下に大きな頭が見えた。


となりの小石に同化した灰色ボディ…


胴体に対してデカすぎる頭。


アユカケだ…


しばしの感動に浸っていると、


シュッ…


アユカケが姿を消した。


すると次の瞬間、
テトラの奥からさらにデカい頭が…


さっきの個体よりもさらにデカいアユカケだ…


しかしこのアユカケも直ぐに姿を消してしまい、
狙う隙すら与えてくれなかった。



………



チャンスを逃した残念感はあるが、
本命・アユカケの姿を見ることができた。


この場所は期待できそうだ!


期待に胸を膨らませ、 
アユカケを見かけた下流側に入る。


下流側に入って直ぐの事だった。


岸際を見て回ると…


ヌッ…


石の真横に大きな顔があった。


真横にある岩に合わせ、
体色をオレンジに変えているが間違いない…


尺は優に超えているであろうアユカケ。


息を殺して近寄り、
頭上にルアーを送り込む…


アユカケの頭上に落ちるSIN-ZO。



パクッ!!!



アユカケがSIN-ZOを咥えこんだ!


しかしフック部分まで口内に入っていない…


咥えこませよう試みるが、吐き出されてしまった。



…ズギュン!!!



凄い勢いで本流の深みへ消えて行くアユカケ…


やってもうた。。。


チャンスを逃し放心状態だったが、
先ほどの個体を探していると、別の個体が目に入った。


こいつは確実に仕留める…


下流側からそっと近寄り、
アユカケの頭上にSIN-ZOを送り込む…


パクッ!!!


SIN-ZOが一瞬で吸い込まれる。

…と、同時にアワセを入れ引き抜いた!!!






キタァァァ!!!

アユカケーーー!!!






カッコええ…


時間を掛け開拓で行きついたイッピキなだけに非常に嬉しかった。 






鬼のようにイカツイ…

どこか悪そうな眼つきからの勝手なイメージ。笑






鰓蓋にあるトゲ。

これでアユを引っ掛けると言われている…






口の中は真っ赤ではなかったが、薄い橙色。 
 カジカ系を釣ると毎度思うんやけど、なんか両生類っぽく見える。笑






体色を変化させることができ、周囲への擬態能力は非常に高い。






何度見ても厳つくてカッコいい…

写真撮影後、そっと水中にリリース。

しばらくその場にいたが、少し目を離すと忽然と姿を消した。

泳ぎ去ったのか、見失ったのか…

どっちにせよ、彼らの石化け能力は侮れない。






 一回り小さいアユカケも釣れた。
大形に比べると迫力は劣るが可愛らしくてお気に入り。






タックルデータ

Rod:ラ・セルバ30
Reel:ダイワ カルディアKIX2004
Line:PE0.8号(ダブルラインで直結)
Lure:エクストリーム SIN-ZOベイト2インチ(パールホワイト)
+SIN-ZOヘッド(F)3.5g


今回の使用ルアーはSIN-ZOベイト2インチ。

淡水・海水、魚種問わず使えるが、
カジカは勿論、根魚全般に効果的。

不規則なダートアクションがメインであり、サーチベイト的に広範囲を探ったり、
ロッドアクション次第では、狭い範囲をタイトかつ丁寧に攻めることができる。

不規則なアクションのためスレにも強い。

個人的にはサイトでの使用が多く、
カラーは視認性の高いパールホワイトやピンクの使用率が高い。

小魚やエビ…

様々な場所でメインとなっているであろうベイトに限りなく近いアクション&シルエット。

食わせの力は非常に高く、
国内・海外問わず、何がいるか分からない場所、
珍魚釣りには特に欠かせないルアー。






逃したアイツが気になけれど、出逢うことができてよかった。

アユカケの棲む清流…いつかまた。


ご一緒いただいた、
いたるさん、ありがとうございましたm(__)m

2015年8月11日火曜日

琵琶湖の釣り…夏の風物詩。




夏の琵琶湖の風物詩…


ケタバス釣り!笑


今時期の北湖に行けば何処にでも湧いているのだが、
この日に訪れたポイントも数百匹のケタバスが群れており、コアユを追い回している。

ミノー・スプーン・スピナーで狙うととんでもないことになるので、
今回はトップオンリーで遊んでみた。












小型ペンシルを激しくスピーディーにアクションさせると、
猛烈なチェイス&強烈なバイトを繰り返してくる…

そしてトップに出るケタバスはサイズも良い。





婚姻色の薄く入ったコチラがオス。






銀鱗ボディが美しいコチラはメス。
メスのほうが一回り小さい。





タックルデータ

Rod:TULALA ポルタメント170
Reel:ダイワ カルディアKIX2004
Line:PE0.8号+フロロリーダー8lb
Lure:TDペンシル・ザラポーチ






ヒット後は激しいジャンプを繰り返すため、
渓流ロッドなどのライトタックルで遊ぶとなかなか面白い。







何処に投げてもひたすらの入れ食い。

そんな釣りもたまにはええもんです…

2015年8月10日月曜日

恐怖の殺人マシーン…オオスズメバチ。









オオスズメバチ…


日本に生息するハチ類の中で最も強力な毒を持ち、かつ攻撃性も高い。

殺人マシーンと化したオオスズメバチ…

今回は奴等に殺されそうになったお話です。





先週末。

とある渓流魚を求めて山に入った。

釣り竿片手に渓流を釣り上がっていく…


本命ではないが、
ニッコウイワナが順調に釣れ続けた。



釣りをしていると下流側から…


「こいつ!なんやねん!」


いたるさんの声が聞こえてくる…


幾度と無く、
スズメバチがまとわりついてきたみたいだった。

思うにおそらく威嚇…


とくに気にも留めていなかった。





スズメバチの危険は十分に知っていた。

スズメバチが寄ってきても、
コチラ側から攻撃しない限り、向こうから攻撃してくることはない。

幼少期。
カブト・クワガタ取りをしていると幾度と無く遭遇したが、
刺されたことは無いし、襲われるなどの被害に遭遇することもなかった。




魚止めの滝を二つ越え、
目的魚が生息しているであろう源流域に到達した。

いたるさんと合流し、
協力しながら滝を登っている最中だった。



ブーーーン…



大きな羽音が聞こえ、
とっさに水中に逃げ込む、いたるさん。



!?



周囲を飛び交う、
二匹のオオスズメバチ。


先ほどまでの威嚇の様子はなく、
臨戦態勢だった!



マズイ…



と、思った時には既に遅かった。


二匹のうち一匹がオシリを突き出し、
奇妙な飛び方をしている…


「水の中に逃げろ!!!」


いたるさんの声を聞き、
とっさに滝に飛び込んだ!



周囲に奴等はいない!?



様子を見計らって、いたるさんと二人、
下流へ向けて全力で駆け下った。


今どの辺りだろうか…

時間の感覚が無くなってきた。



周囲に奴等の気配はない…


撒いたか…


鬱蒼とした茂みを抜け、
ひらけた場所に出た瞬間だった。


後方のいたるさん目掛け、
凄い勢いで迫り来るオオスズメバチの姿が目に入った。


「いたるさん!うしろ!!!」



とっさに水中に飛び込むいたるさん。

標的を失ったオオスズメバチは自分めがけ、一直線に飛んできた。


走って逃げようとするが、
ウェーダー内でブーツが脱げ、水中に転倒!


体勢を立て直し、
林に逃げ込み、渓流横の林道に出る。


林道を駆け下りると、遠くに車が見えた…


車が見え、少しホッとしたが、
安心したのもつかの間。



ブーーーン!



後方から複数のオオスズメバチが迫いかけてくる!!!


無我夢中だった。


林道を全速力で駆け抜ける!




あ、あと少し…



…バタン!!!




なんとか車内に逃げ込むことができた。



落ち着いて、周囲を見渡す…

後方からついてきている筈のいたるさんの姿が見えない…


いたるさんは無事なのだろうか…

携帯は圏外のため、連絡を取ることはできない。


どうしようか…

あれこれ考えていたら…





ゴン!

……

ゴン!!

………

ゴン!!!

…………



!?



何の音だ??




音の正体は奴等だった。


車内に逃げ込んだ自分を攻撃しようと、
オシリの毒針を突き出し、車に向けて突進を繰り返している。


車の周囲を確認すると、
5~6匹のオオスズメバチに囲まれている…


四方八方から攻撃を繰り返すオオスズメバチ…

時間が経てば経つほど、その数は増した。


ここにいれば刺される心配はないが、
殺人マシーンと化した奴等の執念…

今思い出しても恐怖でしか無い。



しばらくすると、
車の後方でいたるさんの姿が見えた。

クラクションを鳴らし、
自分が車に乗っていることを知らせる…


「車は囲まれてます!!!早く乗って!!!」




車を走らせながらいたるさんを拾い、
林道を走り抜ける…



ゴン!


ゴン!!


ゴン!!!



車後方からあの音が鳴り響く…



山を駆け抜け、
人間の生活圏内に出てきた。

助かった…

コンビニで飲み物を買い、一息つく。

久々に恐怖を感じた…

あの状況で二人共が無事に逃げることができたのは、
奇跡だったかもしれない。




次の日の釣りのため、
場所を大きく移動し、この日は車中泊。

調べ物を済ませ、ゆっくりと深い眠りについた。




…もう大丈夫だろう…








……




………




次の日の朝…


車を誰かにノックされるような音で目が覚めた…

嫌な予感が頭をよぎる…




ゴン!




ゴン!!




ゴン!!!




大きな羽音と共に、ガラス越しに目に映ったのは、
昨日見たものよりも巨大なオオスズメバチだった…










スズメバチについて…



スズメバチに刺されると、
刺された箇所が激痛と共にパンパンに腫れ上がる。

恐れられているのがアナフィラキシーショック。
命にかかわるような激しいアレルギー反応のことだが、
これは一度刺されたことのある人は要注意。
一度刺されると、蜂毒に対して抗体が出来てハチアレルギーになり、
中には身体が過剰に反応し、ショック死に至る可能性があるという。

アナフィラキシ-ショックは蜂に刺されてか数分以内におき、
全身が赤くなる、呼吸が苦しくなる、血圧が下がる等の症状が起きる。
もし刺されたら、10~15分の間に病院で治療を受けることが重要である。

スズメバチに刺された場合の応急処置としては…


1.すぐに毒を絞り出す(口はNG、指でつねって絞り出す)。

2.水で洗って冷やす(毒の回りを遅くする)。
ポイズンリムーバー等の、吸引器があれば吸い出す

3.抗ヒスタミン軟膏やステロイド剤などを塗布。


などなど。

なんにせよ、応急処置を素早く済まし、
速やかにその場を移動して病院へ行くのが一番だろう。





スズメバチの警報フェロモン…


今回、執拗に追いかけられた原因と思われるモノ。

彼らにとっての天敵。
攻撃対象と見なしたターゲットに吹きかけ、
警報フェロモンの匂い目印に集団で襲いかかる。

警報フェロモンは刺された時に、
毒液とともに放出すると言われているが、
幸いなことに今回刺されてはいない。



思い当たるフシとしては、
いたるさんと協力しながら滝を上がっていた時。

この時に自分の前に現れたオオスズメバチは、
オシリを突き上げ、奇妙な飛び方をしていた。

奴等はこれ以降は襲いかかってくるようになった…

…この時に警報フェロモンをかけられたのではないかと思う。
それ以前はいたるさんに強く執着していたため、
何らかの要因で吹きかけられてしまったものと思われる。


ちなみに警告フェロモンの半減期は数時間から3日という文献もあった。



次の日、朝一の襲撃…


なんとなく予測はしていたのだが、
前日の襲撃時、警報フェロモンが車にも吹きかけられており、
別のオオスズメバチがそれに反応して攻撃してきたものと思われる。

薄暗い時間帯(オオスズメバチが活動する前)に入渓していたら…
車に戻ってきた際に攻撃態勢のオオスズメバチにヤられていたかもしれない。

…考えるとゾッとする。






今回のような山奥の渓流だけでなく、
人の生活圏内にも現れるスズメバチ。

もし彼らと遭遇しても、
大声をあげたり、手で振り払おうとしてはいけない。


コチラから危害を加えない限り、
彼らから攻撃してくることはないとされている。

何もせずに立ち去るのが一番だろう。

ただ、今回のように見に覚えがなくても、
襲われるケースもある。

もし襲われたら、
逃げる以外の選択肢はないだろう。

警報フェロモンを吹きかけられれば最後。
次第に数は増えていき、集団で襲いかかる。


年間数十名の方が、
スズメバチ被害で亡くなっている。

蛇や熊よりも危険な存在だと言えるかもしれない。


産卵期の秋口は特に攻撃的になるという…

みなさんもご注意を。


今回の記事は自分の実体験を元に書きましたが、
スズメバチの生態に関して、詳しいわけではありません。

各自で正しい知識を持って対処してください。

何があっても当方は一切責任を取りませんのであしからず…


*写真はフリー画像提供サイト様から引用させて頂きました。

2015年8月6日木曜日

ハンザキ!







オオサンショウウオ/大山椒魚/Andrias japonicus


最大全長は150㌢とされているが、100㌢を超えれば大型。

チュウゴクオオサンショウオと並び、世界最大の両生類。

オオサンショウウオは国の特別天然記念物に指定されており、
捕獲等は一切禁止されているが、特別天然記念物に指定されるまでは、
貴重な蛋白源として食用されていた地域もあったとのこと。

開発による生息地の破壊、
人為的に移入されたチュウゴクオオサンショウウオとの競合により、
生息数は年々減少しつつある。

両種の交雑により純粋なオオサンショウウオが減少傾向にある、
というのも深刻な問題の一つである。


別名…「ハンザキ」

「ハンザキ」という名前については、

「体が半分に裂けても生きている。」

「体が避けているように見える大きな口を持っている。」

など、諸説あるようだ。


過去に釣りをしていて見かけたことがあるが、
日中だったため動いている姿を観察することができなかった。


ふとした拍子にあの姿を見てみたいな~と思ったため、
今年の冬にオガケン教授にオオサンショウウオガイドを依頼。

オガケン教授ガイドのおかげで、少しだけその姿を見ることができた。






*とっさに携帯のカメラで撮影。
この後、足元の隙間に姿を隠してしまった。


バレンタインデーの日にオオサンショウウオ…

迷惑過ぎるリクエストに答えてくれたオガケン教授に感謝である。



オオサンショウウオ…


日中は深い淵、
護岸のエグレやテトラなどの人工物、
大岩やボサ下に隠れていることが多い。

あまり動かず、普段はジッとしており、
目の前に通りかかる魚等を大きな口で丸呑みにする。

隠れている時は、
頭だけ隠して体は丸見え…

どこか間抜けな姿が可愛らしい。


今回は活動中の個体が観察してみたかったため、
夜間にオオサンショウウオを探しに行ってみた。


仕事が終わり、

「オオサンショウウオが見たい!」

と、以前から言っていたいたるさんに電話。


疲れ果てていた、いたるさんを拉致し、
彼らの棲む水域を目指して夜な夜な車を走らせた。


オオサンショウウオの棲む水域…


ここに訪れるのは三度目…

これまで二度の調査のため訪れているが、
その姿は未だに見ることができていない。


ポイントに到着し、
ライト片手に河原を河原を歩く…

夜の水辺は危険だらけ。

マムシが怖くて草むらを避けるも、
降り立った河原にもマムシ…

そこら中にウジャウジャ潜んでいると思われる、
マムシの恐怖に怯えながら河原を歩く…


周囲に注意しながら少し歩くと、川の対岸側、
白い砂地の上に茶色いシルエットが浮かび上がった。






「ハンザキ!!!」

「おいでなすった!!!」






体をくねらせ、

のそのそ…

その動きは非常にスロー。


ライトの光に驚いて逃げようとしている??

でも、本気を出して逃げようとしているわけではない??

それとも人間をなんとも思っていない??






彼らは特別天然記念物…

触れることができないため、観察するのみ。

上から見る限り、
肌の質感はブヨブヨ??そしてヌルヌル??

手足は人間の赤ちゃんみたい…






なかなか可愛らしいお目々をしていらっしゃる。






しばらく観察していると、

のそのそ…

本流側へ帰っていかれました。


お騒がせしちゃってゴメンネ。。。






どこか神秘的なイキモノ。


オオサンショウウオ…ハンザキ


何度見ても感動。


まだまだ見れるかもしれないけれど、
このイッピキに出逢えただけで満足!

撤収することにした。


行きと同様、
マムシの恐怖に怯えながら車まで戻る…

無事に車まで戻ってホッと一息。


…ついていたら、

いたるさんの足元にマムシ…

しかも臨戦態勢…


あと少し気がつくのが遅かったらヤバかったかもしれない。


こんな深夜の山奥で噛まれると、
血清が間に合わず手遅れになる可能性が高い…


夜の観察は日中よりも危険が多い…


何があっても全ては自己責任。
当方では何事も一切責任はとりませんのであしからず…


みなさんもご注意を…