オノン川に到着した次の日。
前日に見て回ったエリアよりも上流部を目指して移動を開始。
いよいよ今回の旅における最後の釣りがスタート。
しかし、釣りができるのはこの日と次の日の午前中のみ。
時間的な猶予は短いが、
パイクの好みそうな場所さえ見つければ勝負は早いだろう。
サイズは問わないので、とにかくイッピキ…
なんとか魚の姿が見たいところだ。
車で移動を繰り返し、
良さげな場所にベースを作って周囲をランガン。
チョロートの時と同じく、とにかく広範囲を足で稼ぐ作戦に出た。
泥濘を越え、藪漕ぎを繰り返し…
ひたすら突き進んでいくと、良さげなポイントが見えてきた。
実はここの上流部で本流と枝分かれした細流があったのだが、
釣りをするには少し浅過ぎた。
とりあえずスルーして河原を歩き続けると、
見えてきたのは細流が再び本流に流れ込む合流点。
水通しが良く、深みもあって、ウィードも多い。
対岸にはオーバーハングやブッシュも点在し、
雷魚が浮かんでいそうな雰囲気。
ショータ君から話に聞いていた、
パイクが好みそうな場所として申し分ない条件のポイントだった。
魚からの反応を得るため、最もアピールの強い、
大型のトッププラグをキャストし魚を探していく。
予想通り、勝負は早かった。
ガチャガチャガチャ…
…ズバッ!シャ―――ン!!!
トップめがけて、下から突き上げバイト!!
「よっしゃ!!のった!!!」
バイト時にチラりと見えたあの魚体。
間違いない!あの魚だ!!
暴れ狂う魚をいなして、岸際へ。
無事キャッチできたのは、
オノン遠征の本命、アムールパイクだった。
水玉模様が美しい。
バイト時に魚の姿が少し見えたというのもあり、
ファイト中は今回の旅の中で釣ったどの魚よりも緊張した。
魚はいる!
直ぐに二人を呼びに行き、
まだ自分が打っていないスポットに投げてもらう。
しかしそれ以降、魚からの反応は無くこの日の釣りは終了。
やはりエリアがイマイチなのか。。
釣りの最中、車に轢かれたと思われるナマズを発見。
日本のマナマズのような、少し違うような…
次の日はエリアを変えて下流側に行ってみるも、
水量が少なすぎてイマイチなかんじだった。
残り時間も少なく、
帰りのことも考えた上でこの日の朝一の釣りを終えて納竿。
なんとか本命に出逢えたものの、
いろいろと課題の残るオノン遠征となった。
オノン川のアムールパイク。
…またいつか戻ってこないとな。
モンゴルでの釣りはこれにて終了だが、
常にギリギリで動いていたため現地通貨や残りの食料もあと少し。
道中は節約キャンプを繰り返し、ウランバートルへ。
ドライバーの頑張りもあって、
目立ったトラブル無く、無事に戻ってくることができた。
帰国後にアメリカ行きが控えていたショータくんは先に帰国。
自分とサブリ君は、
ウランバートルで観光を楽しんだ後にのんびり帰国となった。
今回、約二週間滞在したモンゴルだが、
治安は良く、飯も美味いし、物価も安い。
とても過ごしやすく良い国だった。
期間中は協力してくれたドライバーをはじめ、
旅の道中は多くの方々のお世話になりました。
ちょっぴり照れ屋なモンゴルの人々はみんな優しく親切…
そんな彼らと触れ合い、笑い合う毎日を通して、
気がつけばこの国がますます好きになってしまっている自分がいた。
とても充実した日々だったけれど、このメンバーで来れてほんと良かった!
人との出逢い、
そして我々を存分に楽しませてくれたモンゴルの大自然に感謝!!
必ず、また戻ってくるよモンゴル!!
バイラッ!!!