2018年7月14日土曜日

モンゴル釣旅2018 その3…鬼の巣窟。




初日の夕マヅメにタイメンをキャッチ。

十分に満足してしまったが、釣りはまだ始まったばかりだ。



チョロート二日目の朝マズメ。

草原の朝は冷え込むが、やっぱりマズメ時は外せない。


万全の準備を済ませ、河原に降り立つ。


今回の遠征の第一目標。

全員キャッチを目指し、
サブリくん、ショータくんに先を打ってもらう。

自分は二人が攻めたポイントにフォローを入れていき、様子をうかがう…



ゆっくりと釣り下っていくもどうも反応が薄い。


やっぱり分かりやすい一級ポイントかな…


何気なく投げたのは大岩が絡む激流域のやや水深のあるピン。


大岩の横にルアーを通過させた瞬間…


ルアーが消え、大きく水面が盛り上がる。



…きた!!!



ズシリと伝わる重量感。



一呼吸おいてアワセを入れると、
大きな波紋と共に流芯に向かって突進。



…ズバズバズバズバ―――――ッ!!!



同時にPEラインが水面を切り裂く!



こ、これは………



…ヤバいのきたかもしれん。



テンションをかけて止めにかかるも、
流芯に入られてしまい動かなくなった。







………



……………



流木でも引っかけたかのような…



まるで根掛かり。



不気味な空気が流れる…



嫌な予感がしていたが、奴の反撃が始まった。



フッ…とテンションが抜けると同時に、



…ズバッシャ―――ン!!!



大きな水しぶきを上げ、
下流に向かって一気に突っ走ろうとする巨体。



やっぱりそうきたか!



一瞬ヒヤッしたが、
荒瀬に突っ込まれるギリギリのところで強引に食い止めた。


ロッドを限界まで曲げこみ、
テンションをかけ続けると大きな頭が浮上!


弱る気配無く暴れ続けるが、浮かせてしまえばこっちのものだ。

流れの中で掛けたのためかなり強い。

しかしその距離はジワジワと縮んでいた。



下流側にいたショータくんがランディング体勢に入ってくれた。



絶対にキャッチしたい!!



「ショータくん!お願いします!!」



真剣勝負だった。




「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「デカい!!デカすぎる!!!!」


キャッチした瞬間、思わずショータくんと抱き合って叫んでしまった。





キャッチできたのは夢にまで見たサイズの立派なタイメンだった。


素早く写真を撮り終えてリリースすると、流芯に向かって力強く泳ぎ去るタイメン。

無事に帰って行ってくれてよかった。


リリースに成功し安堵。


あまりの衝撃に暫くの間、河原でへたり込んでしまったが、
どうやら鬼の巣窟に迷い込んでしまったようだ。


この後も次から次へと水面が炸裂していく…