初日の夕マヅメにタイメンをキャッチ。
十分に満足してしまったが、釣りはまだ始まったばかりだ。
チョロート二日目の朝マズメ。
草原の朝は冷え込むが、やっぱりマズメ時は外せない。
万全の準備を済ませ、河原に降り立つ。
今回の遠征の第一目標。
全員キャッチを目指し、
全員キャッチを目指し、
サブリくん、ショータくんに先を打ってもらう。
自分は二人が攻めたポイントにフォローを入れていき、様子をうかがう…
ゆっくりと釣り下っていくもどうも反応が薄い。
やっぱり分かりやすい一級ポイントかな…
何気なく投げたのは大岩が絡む激流域のやや水深のあるピン。
大岩の横にルアーを通過させた瞬間…
ルアーが消え、大きく水面が盛り上がる。
…きた!!!
ズシリと伝わる重量感。
ズシリと伝わる重量感。
一呼吸おいてアワセを入れると、
大きな波紋と共に流芯に向かって突進。
大きな波紋と共に流芯に向かって突進。
…ズバズバズバズバ―――――ッ!!!
同時にPEラインが水面を切り裂く!
こ、これは………
…ヤバいのきたかもしれん。
…ヤバいのきたかもしれん。
テンションをかけて止めにかかるも、
流芯に入られてしまい動かなくなった。
…
………
……………
流木でも引っかけたかのような…
まるで根掛かり。
まるで根掛かり。
不気味な空気が流れる…
嫌な予感がしていたが、奴の反撃が始まった。
フッ…とテンションが抜けると同時に、
…ズバッシャ―――ン!!!
大きな水しぶきを上げ、
下流に向かって一気に突っ走ろうとする巨体。
やっぱりそうきたか!
一瞬ヒヤッしたが、
荒瀬に突っ込まれるギリギリのところで強引に食い止めた。
ロッドを限界まで曲げこみ、
テンションをかけ続けると大きな頭が浮上!
テンションをかけ続けると大きな頭が浮上!
弱る気配無く暴れ続けるが、浮かせてしまえばこっちのものだ。
流れの中で掛けたのためかなり強い。
しかしその距離はジワジワと縮んでいた。
しかしその距離はジワジワと縮んでいた。
下流側にいたショータくんがランディング体勢に入ってくれた。
絶対にキャッチしたい!!
「ショータくん!お願いします!!」
真剣勝負だった。
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「デカい!!デカすぎる!!!!」
キャッチした瞬間、思わずショータくんと抱き合って叫んでしまった。
キャッチできたのは夢にまで見たサイズの立派なタイメンだった。
素早く写真を撮り終えてリリースすると、流芯に向かって力強く泳ぎ去るタイメン。
無事に帰って行ってくれてよかった。
リリースに成功し安堵。
あまりの衝撃に暫くの間、河原でへたり込んでしまったが、
どうやら鬼の巣窟に迷い込んでしまったようだ。
この後も次から次へと水面が炸裂していく…