2018年7月13日金曜日

モンゴル釣旅2018 その2…草原の旅。




モンゴルに着いて二日目の朝。

目的地へ向けて移動を開始した。


今回向かったのはチョロート川。

アルハンガイ県を流れるセレンゲ河の支流の一つで、
タイメン釣りにおいて日本ではとても名の知れた川だ。


ウランバートルからチョロート川までは陸路で片道500キロほど。

先ずはウランバートルで食料や調味料、最低限の調理器具を買い込む。


チョロートまでの道中は見渡す限り草原が広がっていた。




ポツポツと遊牧民のゲルが点在しており、時折家畜の群れが道路を横断する。


羊、ヤギ、牛、馬、ヤク…


最初は写真を撮っていたが、
直ぐに見慣れてしまい、日常的な光景となってしまう。


途中、ハラホリンという町で一泊。


早朝に町を出発し、
次の日のお昼頃にはチョロート川に辿り着くことができた。




荒々しく切り立った崖の下を流れるこの川にタイメンが…


気になっていた川のコンディションだが、
水は透明度が高く、水量も多くなさそうだ。


ここからさらに悪路を走り、良さげなポイントを見つけては、
ベースキャンプを設置しその周辺を釣り歩く。

ドライバーのおっちゃんは釣りのことが全く分からないため、
地図を見ながら細かく指示し、目星をつけていたポイントに走りまくってもらった。




良さげな場所にベースキャンプを設置。


この時点で18時を過ぎていたが、
夏季のモンゴルは日照時間が長く、朝の5時から夜の22時頃まで明るい。


まだ少し釣りができそうだったため、肩慣らし程度の軽い気持ちで水辺に立った。


川幅が狭く、急流域が点在するチョロート川は、
宇治川で育った自分にとっては馴染み深いシチュエーションだった。

もし魚がいれば勝負は早いだろう。



20時を過ぎ、薄暗くなりだしたタイミング。


川のあちらこちらでライズが起こり、釣り人の活性も上がる。

…レノック??それともグレイリングだろうか??


タイミング的にそれらの魚を追いかけ、
タイメンも捕食モードに入っているかもしれない。


S字形のビッグベイトを結び、流れの中を探っていく…が、反応は無い。


暫く釣り下ると、良さげな荒瀬が見えてきた。

ここには絶対魚が居着くだろう。

立ち位置を決め、放った一投。






……


………



…ズバ―――ン!!!



…!?…




突如、赤い水柱が上がり、ロッドが大きく絞り込まれた。




ドバドバ…バッシャ―――ン!!!



次の瞬間、赤黒い魚体が水面を躍り出る。



…きた!タイメ―――ン!!



本命との初コンタクトに一人歓喜するも、喜ぶのはまだ早い。

荒瀬の下流側には大岩が点在しており、走られたら厄介なことになる。

ルアーの掛かり的にいけると判断し、強引に浮かせ距離を縮めていく。


あと少しだ…


周囲に誰もいなかったため最後はセルフランディング!

足場が足場なだけに少し手こずるも、無事キャッチすることができた。




…やっと逢えた。

手にした初タイメンはとりあえずの目標サイズ越えだったが、そんなことどうでもいい。





やっぱり最初の一尾は格別。

自分たちで一から探した場所で出逢えた、とても嬉しいイッピキだった。


開始早々、既に満足感で満たされてしまっているが、
チョロートの釣りはまだ始まったばかりだ。



さて、どうなることやら…