2018年7月17日火曜日

モンゴル釣旅2018 その6…ホワイトレイク。




チョロートを後にし、次の目的地へ。





テルヒンツァガーン・ノール


チョロート川からそれほど遠くない場所に位置する自然湖で、
大型のパイクが釣れることで有名な湖だ。

周囲には旅行者向けのツーリストキャンプが点在しており、
水遊びや釣りなどをするレジャー客で湖畔は大賑わい。

予測はしていたが完全な観光地だった。笑





ツーリストキャンプのゲルに宿泊し、ここをベースに釣り歩くことに。

ランクにもよるかと思うが、
自分達が泊まったところで一泊、1000円ほど(朝夕の食事込み)。





湖の規模は比較的大きく、
周囲は遠浅なジャリ浜が続いている。

ウィードが点在しており、
過去に自分が通いこんでいた琵琶湖の湖西を連想させる雰囲気だ。


この湖で狙うのはノーザンパイク。

ヨーロッパ~北米まで非常に広域に生息するカワカマスの一種。

大きいもので1メーターを軽く超える、非常に獰猛な大型の肉食魚で、
目の前を通るものには何にでも容赦なく襲い掛かるという。


今回の旅の同行者のショータ君は、
過去にイギリスをはじめとするヨーロッパ各地でこの魚を釣り上げているという。

パイク釣りの話はよく聞いており、いつかは釣ってみたい魚の一つだった。

非常に獰猛なパイクはいれば必ずなにかしらの反応があり、
釣り上げること自体はなんら難しくないとのことだ。



湖に着いたのはお昼過ぎ。


灼熱・無風で地獄のような暑さだったが、
いてもたってもいられなくなった自分は夕マズメまで待てず、
湖に立ちこんでキャストを繰り返した。





釣りを開始して直ぐ、サブリくんに本命がヒット!

口元からチラリと見える牙がカッコいい。

自分が釣ったわけではないが、憧れの牙魚を前につい見惚れてしまう。


早々に魚の姿が見れたのでこれは楽勝!



………


………………


………………………



…かと思いきや、後が続かない。


S字系ビッグベイトを結び広範囲を探っていくも、全くの完全無。


他の二人には魚からの反応があったと言うが、
自分にはアタリはおろかチェイスも無く、
灼熱の湖畔で地獄のような時間だけが過ぎていく…



そして迎えた夕マズメのフィーディングタイム。

湖畔を一通りランガンしてみた結果とショータくんからのアドバイスもあって、
ここだろうと目星をつけていた一級スポットに入ることに。


基本的にどこまで行っても遠浅な湖だが、
そこは唯一シャローとディープが隣接するエリア。




それは日没間際のことだった。



本命ポイントを打ち終えてしまい、
引き返しながら何気に投げた一投。




…ズン!!!




強い衝撃と共に、リールを巻く手が止まった。



…きた。



一呼吸おいてアワセを入れると…



重い…


根掛かり!?



いや、間違いなく魚だ!!


大きな波紋が立つと同時に、魚は沖に向かって一気に突っ走る!


そしてロッドを介して伝わる首振り。


これ、デカいかも…


手前まで寄せてくると、
大きな口を開けて抵抗を繰り返す魚。


そのデカさに一瞬怯むも、
フックは良いところに掛かっており、バレる心配は無い。

浅瀬に誘導し、無事ランディングすることができた。





自身初めての、そして巨大なパイクを手に一人絶叫。

叫び声を聴いたショータくんが急いで駆け付けてくれた。笑





…デカい。そして太い。

全てが広大なモンゴルのフィールドのポテンシャルに驚かされたイッピキだった。





次の日の朝一も釣りしてみたが、魚からの反応は無く納竿。

自分にとって今遠征最初で最後の貴重なノーザンパイクとなった。



正直、今回はかなり厳しかったと思う、テルヒンツァガーン湖の釣り。

訪れた6月後半はまだウィードが少なく、
パイクが浅瀬に寄ってきていないように思えた。

時期やタイミング的な部分も大きいと思うが、
ここのパイクは食料としてキープされているとのことで、
個体数が年々減ってきているというのもあるかもしれない。


現地人曰く、沖に出ればそこそこ釣れるとの事なので、
確実に釣りたいならボートかな。


次回は季節が進み、
パイクが浅瀬にさしてきたタイミングで狙ってみたい。



テルヒンツァガーン湖での短い釣りを終え、
最後の目的地へ向けて大移動を開始。


モンゴルに棲息するという、もう一種類の牙魚を求めて…