2016年3月23日水曜日

南米釣行2016ベネズエラ その15…鬼アイマーラ!




アイマーラ(タライロン)を追いかけて数日が経った。

小さな中洲の岩山から餌をぶっ込むも、キャッチできたのは可愛いサイズばかり。


狙っているサイズは出ていなかった。


一度だけ手応えのあるサイズがヒットするも、根に潜られてしまいキャッチならず…


そして迎えた最終日…

焦る気持ちを落ち着かせ、仕掛けを投入していく…






グランデ!アイマーラ!!!


ポルファボール!!!







……


………




しかし今日も平和だ…

案の定、日中は殆どアタリが無い…

3時以降に期待か…




日が傾きだした頃、いたるさんがアイマーラ仕留めた。



「そろそろやな…」



二人で喋っていると…



ジッ…ジジジジジッ…!!!



クリック音が鳴り響く…



アタリがあったのはエルホリ70!



「最後のチャンスやな!中西くん、いきなさい!!!」



「いいんですか…??」



「いけ!!!」



「……………」



「ありがとうございます!!!」


少し食い込むのを待って、大きくアワセをいれた!


ロッドが絞りこまれると同時に、
ゴリゴリとラインが岩に擦れる感触が伝わってくる…

マズい…と、思ったが、
根に潜ろうと突っ込む気配もなく、すんなりと手前に寄ってくる。

小さいアイマーラ??それとも小型ナマズ??

魚種もサイズもわからない。


とにかくゴリ巻きで寄せてくると…


ガバガバッ!!!………ドッパーーーン!!!



…!?



ドス黒い、丸太のような物体がジャンプした。



「グランデ!アイマーラ!!!」


寝ていた漁師のおっさんが飛び起きた!

遂にキタ!!!


魚は手前に走っていたらしく、運良く根ズレは回避できた。
しかし次の瞬間、グイグイと深みへと突っ走る魚。


とんでもないパワーだ…


岩の上で踏ん張りながら突進を食い止め、強引にリフト!



ガバガバガバッ…!!!


手前に寄ってきてからも、豪快なエラ洗いとジャンプで抵抗を繰り返す。



デカい…!!!



針はガッチリ掛かっているが、
エラ洗いの度に牙がワイヤーに擦れる。

魚を掛けたのは、
掛かりを重視した、ライトブッコミ仕掛け。

中型魚用ということで、ルアー用ワイヤーを流用していたのだが、
大型魚相手だと少し心もとなかった。



頼む…耐えてくれ!!!



とにかく必死だったが、勝負はあった。
最後はいたるさんがボガでガッチリとランディング!







よっしゃぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!


目標としていたサイズを上回る、グランデ!アイマーラ!!!


雄叫びをあげ、いたるさんと二人で歓喜した。






Rod:TULALA エルホリゾンテ70
Reel:アブ ビッグシューター
Line:PE8号+ナイロンショックリーダー130lb+ワイヤーリーダー
Rig:中通し錘8号+タマン針24号+パヤーラの切り身






アイマラ/Hoplias aimara


まさに淡水のシーラカンス…

カッコええ…


この魚体からは想像もつかない瞬発力。

そしてあの剛力…

太い巨体が全身を出してジャンプした姿は圧巻だった。







開拓の末に出逢えたイッピキ。

協力してくれた漁師、そして一緒に追いかけてくれたいたるさんのおかげで手にすることができた魚だ。

ここに行き着くまでの行程のことも考えると、一人の力では手に出来なかったと思う。







ルアーでも狙ってみたいが、もう時間がない…

ベネズエラのアイマーラに出逢えた。

今回はそれだけで満足だ…



また戻ってこよう…

牙魚の棲む太古の河へ。