2016年3月11日金曜日

南米釣行2016ベネズエラ その11…パヤーラ地獄。




目的のエリアに辿り着いてから数日間、
鬼パヤーラを釣り上げたカショエイラ(滝)を拠点にパヤーラ釣りを楽しんだ。






釣り竿片手にトレッキング。

山を登り、崖を下り、ジャングルを抜け…

良さ気な場所を見つけては竿を振る。






ここで釣れるパヤーラはアルマータスと呼ばれる最大種。

アルマータス・カショーロ/Hydrolycus armatus






パヤーラとのファイトは「喧嘩」という表現がピッタリ。

流れが渦巻く大岩の裏なんかは確実に着いている。

投げる前から食うのが分かっているもんでガッツリ構え、グリグリ巻いてくると…






…ガツン!!!

背後から殴られたようなアタリ!…と、同時にこっちもカウンターアタック!

硬い口元に太軸フックをガッツリとブチ掛ける!!!






流れに乗ると、その引きは強烈。

大型を掛けた際にジェット水流に乗られ、
巻いてあるライン全て出し切る勢いで突っ走られた時はなかなかに焦った…

豪快なジャンプもこなし、なかなかのファイトを見せてくれる。





激流域でもしっかりと泳いでくれ、牙で壊されないルアーが必要!

というわけで、ラパラのCDマグ14は必須。

プラ製ルアーだと、そう長く持たない。

酷い時は、一匹釣ると浸水。

現地のペスカドールたちは14よりもサイズのデカいCDマグ18をひたすらに勧めてきた。










アベレージは70~80クラス。

そこに90クラスがボチボチ混じって、良い場所ではメーター超えも…

デカく、強い奴から順番に食ってくる。






瀬を攻める時はラパラのFマグ14&18が大活躍!

18はサイズのわりに引き抵抗が軽く、激流でも扱いやすい。

大型のパヤーラ相手にも抜群に効いた!




















いたるさんは自作アマゾンロッドにも入魂!

とある魂のルアーでどうしてもパヤーラが釣りたかったいたるさん。

この魚には不向き過ぎるルアーなんやけど、
エロッグの匠に写真が送りたいがため、変態的に頑張って釣りしてた。

その話はまた次回…笑







Rod:TULALA エルホリゾンテ70
Reel:シマノ スピードマスター200
Line:PE6号+ワイヤーリーダー+ボンバダスナップOvo No.2
Lure:ラパラ CDマグ14・Fマグ14&18
ボンバダリングForte No.4+オーナーST66 #1/0or2/0


パヤーラ釣りにおいて難しいのは、フッキング。

パヤーラは餌を捕食する際、
先ず最初に牙で一撃を与え、怯んだ獲物を丸呑みする。

ルアーの場合、最初の一撃を入れた時に、違和感を感じすぐに離してしまう。

なので、フッキングのチャンスは一瞬。

噛みつき系バイトな上に、口周りは硬い骨のため、
針掛かりが悪く、とにかくバレる。

この魚を掛けてキャッチするために釣り竿に求められるのは、
太軸のフックを硬い口周りに貫通させるための硬さ、
そして、流れと相まってより強烈となる、魚のパワーを受け止めるためのトルクとパワー。

今回のベネズエラでは期間中、三桁以上のパヤーラをキャッチし、
3ピース化したエルホリ70にとって最高の耐久テストとなった。

長さに関して言えば、
陸っぱりにおけるキャスト性は勿論、激流域におけるルアーのコース取りし易さ、
流れの中で硬い口元にガッチリ掛けるためのフッキングストローク、
岩山などの高低差のある足場における釣りでも臨機応変に対応できるなど、
7フィートというロングレングスが活きてくる場面は多かった。


国内の釣りは勿論、海外でも使える強度かつ、
持ち運び重視のエルホリ70は変則3ピース設計で、ブランクス長は136センチ。

仕舞寸法がミヌアノ64やアベントゥーラ59などと同寸のため、
海外釣行で手放せない、TULALAショートロッドシリーズと共に、
ショートバズーカで世界を飛び回ることが可能。


行き当たりばったりの釣り旅の場合、
陸っぱり、トローリング、餌のブッコミ釣りなど、どういった釣り展開になるかわからないので、
このパワー帯のロングロッドを一本持っているとかなり役に立つと思う。






ラインシステムはPE6号にワイヤーリーダー。
激流域でメータークラスの魚と強引にやり取りをするためのセッティングだ。

鋭い牙を持つパヤーラを狙う時はワイヤーリーダー必須。

最低でもルアーアイから20センチ以上はワイヤーがほしい。






今回のベネズエラで唯一、
ルアーキャスティングタックルを持っていたおっちゃん。

ラパラのCDマグ18を豪快にジャークし、デカいパヤーラをキャッチ!