2015年2月26日木曜日

南米釣行2015ブラジル編 その12…テトラ掬い…





幼少期の頃、
アマゾンで取ってみたい…

そう強く思った魚がいた。

今回はその魚を取りに行った時の話。



ある日のお昼休憩…


その魚を一目見たくて、水中を覗きこんでいると、
ガイドのジェットリオとネガンが「取りに行こう!」…と、船を出してくれた。


イガラッペを進むボート…

ここは本流とラーゴを繋ぐ小川…

ブラックウォーターだが水は比較的クリアで、魚影も濃い。


岸際を注意深く観察すると、
薄っすらと青く光るカラシンの群れが見えた。


ゆっくり近づいてみると…



いたぁぁぁぁぁぁ!!!



…静かなイガラッペで思わず叫んでしまった。


忙しなく泳ぎまわる他のカラシンに比べると、
その動きはとてもスロー。

みんな同じ方向を向き、フワフワとサスペンドしている。


か、可愛すぎる…


群泳するその魚に見とれていると、ジェットリオとネガンがゴソゴソ…

テトラ掬いの準備をしている。


岸際に魚の切り身を放り込むと、無数のカラシンが群がる…




それを二人が一瞬で掬いあげた。笑


…ちなみにこの緑色の網、魚取り用ではないが、
ネグロ釣行出発直前に、このためにバルセロスにて購入。


緑色の網の上をピチャピチャ跳ねるテトラたち…


二人が「どうや…!」と言わんばかりにニヤリと笑う。


うううっ…

ズルいぞ~オラにもやらせろ~!!!笑




カージナルテトラ/Paracheirodon axelrodi

観賞魚としてあまりにも有名なカラシン。

採取したのはブラックウォーターだが、比較的クリアな水質かつ、
浅くて流れの緩やかな場所。
カージナルの他に、数種類のカラシンが混生していた。






ここでも金魚網が活躍!

水中に浸かる大木の根元…

群れでフワフワ…

とてもスローに泳ぐカージナルテトラ。

金魚網をゆっくりと近づけ、サッ…と、上から素早く被せる。
動きがスローなため、成功率は高い。




タナゴ道具を持っていけば、釣りで狙うことも…




極々小針は必須。
他のカラシンに比べると動きがスローなため、
撒き餌で十分な数を寄せてから釣る…




カージナルテトラは人口養殖が困難なため、
観賞魚店で見かける個体は現地で自然採取されたもの。

幼少期に飼育し、よく慣れ親しんだカラシン。
彼らが自然の中で生きる姿を一目でいいから、この目で見たみたかった…




カージナルテトラを取る…

幼い頃、
思い描いた夢が叶った瞬間だった。