サラトガをキャッチした後も、このダナウで釣りを続けた。
飽きるぐらいに魚が釣れる日もあれば、全く釣れない日も…
しかしあのイッピキ以降、サラトガが水面を割る事はなかった。
居心地の良い、この村での生活もあと少し…
「また来いよ!兄弟!!」
「次はもっとデカいアロワナを釣らせてやる!!」
笑顔で送り出してくれるキャプテンと、
みんなの言葉に最後はウルッときてしまった。
厳しい釣りだったけれど、人との出逢いに恵まれた今回だったな。
名残惜しいが、また一つ帰る場所ができた。
次はいつこの地に戻ってこようか…
そんなことを考えながら、遠く、長い帰路に着いた。