2015年8月18日火曜日

ぼくのなつやすみ・後編…アカザの棲む清流。







アカザ/Liobagrus reini



ナマズの仲間で日本の固有種。
秋田県、宮城県以南の本州と四国、九州に分布。

主に水温の低い河川の上~中流域の底部に生息している。
夜行性。
日中は石の下や岩の隙間に潜んでおり、夜間や水が濁った時に活動する。
肉食性で主に水生昆虫を捕食する。


可愛らしい見た目に惹かれ、いずれ見てみたいと思っていた魚。
アユカケ釣りの帰路、
途中にアカザが生息している川があるとのことで彼らの住処を探しに行ってみた。


今回はガサガサでの調査…


やってきたのは里山を流れる河川。

日本の夏を感じさせる情景の中、タモ網片手に川に入る。

日中は石の下にいることが多いということで、
目につく石を片っ端からひっくり返していく…






ウツセミカジカ/Cottus reinii


チャラ瀬の石をひっくり返すと網に飛び込んできた。






前記事のアユカケに引き続き、カジカ族出現!
本命のアカザではないが、初めて捕まえたもんでかなり嬉しい。笑






アジメドジョウ/Niwaella delicata

数が多く、石をひっくり返すとかなりの確率で網に入る。






小さな水溜りにて…マナマズの幼魚。


いろいろなイキモノが飛び出したけれど、
一箇所目では本命のアカザは不発…


もっと上流かな??


地図を片手に、
さらに上流の支流を目指す。


やってきた支流は川幅は細く、
全体的にかなり浅い。


流れの当たるところに少し大きめの石が点在しており、
雰囲気的にはかなり良さげ。


ガサ網片手に、川に降り立つ。

下手で網を構え、石をひっくり返していくと…



「よっしゃー!!!きた!!!」



後方でいたるさんが声を上げた。

いたるさんの網の中にはアカザの姿…


嬉しかった。

ここにアカザがいる!


その後、
いたるさんの網に立て続けでアカザが入った。


下流側でガサっていた自分の網にも


遂にアカザが…






オレンジなボディにつぶらな瞳。

非常にカワエエ… 






このポイントはアカザの魚影が濃く、
たくさんのアカザ達が姿を見せてくれた。

 遊んでくれたアカザ達は全てリリース。






アカザちゃん。


観察していて、
飼ってみたいなぁ…と、何度も思ってしまった。

飼育したことのある友人曰く、
水槽で飼うと障害物の影に隠れてしまい、ほとんど出てこないという。笑
あまり観察向きではないのかな~というのと、
低水温でしか飼育できないのでお持ち帰りは断念。


*アカザは胸鰭と背鰭に鋭い棘があり、刺されると激痛が走るという。
直接手で扱わないほうがいいかも…