2015年8月17日月曜日

ぼくのなつやすみ・前編…アユカケの棲む清流。








アユカケ/Cottus kazika


日本の固有種。
地域によっては「カマキリ」とも呼ばれている。
ヤマノカミと同じく、「降河回遊」の生活史をもつ中型カジカの一種。


過去記事:ヤマノカミ編↓↓↓



アユカケは環境破壊により生息数の減少が懸念されている。
福井県の九頭竜川においては、天然記念物に指定されている希少種。

アユカケは鰓蓋に鋭いトゲを持っており、
このトゲを待ち伏せたアユ等に引っかけて捕えるとされる。
これが和名「アユカケ」の由来。


アユカケと言えば、
釣りキチ三平を思い浮かべる人も多いと思う。






釣りキチ三平「カジカの夜突きの巻」より。


アユカケ…


その姿を一目見たくて、同行者のいたるさんと二人、
アユカケが生息するとされている紀伊山地のとある清流を目指した。


車を走らせ辿り着いたのは、
釣りキチ三平にでてきそうな清流。


水は底まで透き通るように美しく、
あちこちで大きな鮎がヒラを打っている。


アユカケ捜索は今回が初回ではない。
少し前にこの清流に訪れており、前回はネット片手に川に入ったが、
時間も少なく見つけることができなかった。


前回の教訓を活かした二度目の開拓釣行…
事前に地図をチェックし目星を付けたポイントは4ヶ所。


アユカケは擬態を得意とする。
日中はほとんど動かず、石や砂地に擬態。
通りかかる小魚等を待ち伏せし捕食するという…


4ヶ所のポイント全てを回り、
川の中に潜ってアユカケを探した。


最初は楽勝だと思っていたが、想像していた以上に大苦戦…
一匹も見つけることができなかった。



やはり数が少ないのだろうか…



時期的なものもあってか、
河原はキャンプや水遊びで大賑わい。



ひょっとしたらこれがプレッシャーになっているではないだろうか…??



アユカケは人間が近づいても逃げないらしい。
手で触っても逃げないという…笑


でも、ひょっとしたら…


人の少ない時間帯を見計らい、
4ヶ所の中で一番有望と思われる場所に入った。


ロッドは3フィートのグラスショートスピニング。
ルアーはSIN-ZOベイトの2インチ。



アユカケ捜索後半戦スタート!



前半戦よりもさらに慎重にチェックしていく…


すると…



!?



川べりを歩いていると、
テトラ下に大きな頭が見えた。


となりの小石に同化した灰色ボディ…


胴体に対してデカすぎる頭。


アユカケだ…


しばしの感動に浸っていると、


シュッ…


アユカケが姿を消した。


すると次の瞬間、
テトラの奥からさらにデカい頭が…


さっきの個体よりもさらにデカいアユカケだ…


しかしこのアユカケも直ぐに姿を消してしまい、
狙う隙すら与えてくれなかった。



………



チャンスを逃した残念感はあるが、
本命・アユカケの姿を見ることができた。


この場所は期待できそうだ!


期待に胸を膨らませ、 
アユカケを見かけた下流側に入る。


下流側に入って直ぐの事だった。


岸際を見て回ると…


ヌッ…


石の真横に大きな顔があった。


真横にある岩に合わせ、
体色をオレンジに変えているが間違いない…


尺は優に超えているであろうアユカケ。


息を殺して近寄り、
頭上にルアーを送り込む…


アユカケの頭上に落ちるSIN-ZO。



パクッ!!!



アユカケがSIN-ZOを咥えこんだ!


しかしフック部分まで口内に入っていない…


咥えこませよう試みるが、吐き出されてしまった。



…ズギュン!!!



凄い勢いで本流の深みへ消えて行くアユカケ…


やってもうた。。。


チャンスを逃し放心状態だったが、
先ほどの個体を探していると、別の個体が目に入った。


こいつは確実に仕留める…


下流側からそっと近寄り、
アユカケの頭上にSIN-ZOを送り込む…


パクッ!!!


SIN-ZOが一瞬で吸い込まれる。

…と、同時にアワセを入れ引き抜いた!!!






キタァァァ!!!

アユカケーーー!!!






カッコええ…


時間を掛け開拓で行きついたイッピキなだけに非常に嬉しかった。 






鬼のようにイカツイ…

どこか悪そうな眼つきからの勝手なイメージ。笑






鰓蓋にあるトゲ。

これでアユを引っ掛けると言われている…






口の中は真っ赤ではなかったが、薄い橙色。 
 カジカ系を釣ると毎度思うんやけど、なんか両生類っぽく見える。笑






体色を変化させることができ、周囲への擬態能力は非常に高い。






何度見ても厳つくてカッコいい…

写真撮影後、そっと水中にリリース。

しばらくその場にいたが、少し目を離すと忽然と姿を消した。

泳ぎ去ったのか、見失ったのか…

どっちにせよ、彼らの石化け能力は侮れない。






 一回り小さいアユカケも釣れた。
大形に比べると迫力は劣るが可愛らしくてお気に入り。






タックルデータ

Rod:ラ・セルバ30
Reel:ダイワ カルディアKIX2004
Line:PE0.8号(ダブルラインで直結)
Lure:エクストリーム SIN-ZOベイト2インチ(パールホワイト)
+SIN-ZOヘッド(F)3.5g


今回の使用ルアーはSIN-ZOベイト2インチ。

淡水・海水、魚種問わず使えるが、
カジカは勿論、根魚全般に効果的。

不規則なダートアクションがメインであり、サーチベイト的に広範囲を探ったり、
ロッドアクション次第では、狭い範囲をタイトかつ丁寧に攻めることができる。

不規則なアクションのためスレにも強い。

個人的にはサイトでの使用が多く、
カラーは視認性の高いパールホワイトやピンクの使用率が高い。

小魚やエビ…

様々な場所でメインとなっているであろうベイトに限りなく近いアクション&シルエット。

食わせの力は非常に高く、
国内・海外問わず、何がいるか分からない場所、
珍魚釣りには特に欠かせないルアー。






逃したアイツが気になけれど、出逢うことができてよかった。

アユカケの棲む清流…いつかまた。


ご一緒いただいた、
いたるさん、ありがとうございましたm(__)m