2015年10月23日金曜日

九州弾丸遠征 その三…ムツかけ修行!







ムツゴロウ/Boleophthalmus pectinirostris


日本では有明海・八代海の干潟に生息するハゼの仲間。

幼少期に図鑑の中でその名前を覚え、ムツゴロウという魚に興味を持ち、
釣りキチ三平で読んで以来、ムツゴロウを狙う「ムツかけ」という伝統漁法に興味が湧いた。



ヤマノカミを探した後、有明海のとある干潟を目指す。

この日は朝一が干潮だったため、タイミング的にもよさげ…






朝日が昇ると同時に目の前には広大な干潟が広がる…






潟スキーで出陣していく、ムツ取り漁師さん。

少しお話をさせていただいたが、
この時期の朝方は冷え込みにより活性が低く、
気温が上がる午後からでないと厳しいだろうとのことだった。

以前から興味があったというのもあり、
今回はムツゴロウ漁として古くから知られる伝統漁法「ムツかけ」で狙うことにした。


干潮の干潟を見回すと、
干潟のいたるところで何かがピョコピョコと動く…






正体はトビハゼ。


本命のムツゴロウではないが、
以前から見てみたいと思っていた魚だったため嬉しい出逢い。

トビハゼをリリース後に干潟を観察して回ったが、
目に付くのはトビハゼばかりで本命の姿は無かった。


単純にムツゴロウの密度が薄いのか…

それとも、もう少し日が昇ってからでないと厳しいのだろうか…


時間も少なかったため、場所移動。

アテがなかったため、
手当たり次第ランガンを繰り返してムツゴロウを探す…


そしてタイムリミット間近…

最後に行き着いた場所でムツゴロウを発見!


しかし、目視できたのは5匹…

時間帯なのか、単純にポイント的にイマイチだったのか…


ムツゴロウの数は非常に少なかった。


このポイントのムツゴロウは警戒心が高く、
キャスト動作を見ただけで直ぐに巣穴に潜ってしまう…

彼らの警戒心のことも考え、
態勢を低くして彼らが巣穴から出てくるのを待つ…


超接近戦…

ムツゴロウが巣穴からピョコッ!

…と飛び出したところを、ピッチングで仕留めた!






やった!念願のムツゴロウ!!!






丁度手乗りサイズ。

掌の上で大人しくしているが、背鰭を立たせて威嚇気味。笑








植物食性のムツゴロウは、
干潟の泥に付着した珪藻などの藻類を主食としている。

威嚇時のムツゴロウは、口を大きく開け、背鰭を逆立たせるのだが、
今回はムツゴロウ同士やシオマネキとの喧嘩シーンも見ることができた。

初夏の求愛シーズンになれば、
オスがピョンピョンと跳ねる求愛行動なども見ることができるとのこと。

次回は一眼レフカメラのみを持って、干潟観察に行ってみたいと思う。






有明海のシンボルとも言えるムツゴロウ…

佐賀市内のあちこちでその姿を見ることができた。


後で気がついたこと。

ムツゴロウ探しに夢中になりすぎて、
ムツゴロウの永遠のライバル・シオマネキの写真を撮り忘れ…

時間がなくムツゴロウの蒲焼も食べれなかった。。。


今回は時間が無かったけれど、
同じく干潟に生息するワラスボやハゼクチの姿も見てみたいので、
また近いうちに訪れたいと思う。