2019年2月22日金曜日

南米釣旅2019 ウルグアイ編 その3…エル・ドラード。




日本を出て一週間が経過。



モンテビデオの物価の高さに出端を挫かれた今回だが、
首都に比べて地方の物価は安く、なかなかに快適な田舎暮らしを満喫していた。


しかし川の状況は変わらず、釣りに出れない日々。。



そろそろ魚の顔が見たいところだ…



そんなある日のこと。



川の様子見も兼ねて、
町の近くを流れる小さな支流に足を運んだ。



勿論、釣竿も忍ばせている。

地図とGPSのみが頼りの完全陸っぱり自力釣行。


これはこれでワクワクするが、
立ち入ってはいけない私有地や人気の少ない場所には毒蛇などの危険要素もある。

決して好き勝手に釣りをして良いわけではないので、
町の釣具屋などで必要な情報を得て慎重に挑んだ。



道路をひたすら歩き、
河原を長時間の藪漕ぎしてなんとか水辺へ。


しかし手前の雑木林が冠水。

河辺に近づくことすらできず、、



ほんと最悪なタイミングできてしまったな。。



準備する気すら起きず、濁った水面を見つめていると…




ズバッシャ―――ン!!…バシャバシャ!!!




水面が割れ、逃げ惑う小魚の群れ。



お!?…なにかいる!!



すかさずタックルを組んでペンシルを結ぶ。


激しくアクションさせる…が、出ない。


少し沈めてみるかな??


選んだのはスピナーベイト。


今の自分の手持ちで唯一、
冠水林の中を攻めることができるルアーだった。


すると一投目から…


…ガツン!!




…うおおおおおおおおっ!!!!


まだまだ可愛いサイズだけれど、
今回の旅におけるファーストフィッシュはドラード!!


昔から憧れの強かった魚の一つであり、
今回の旅でタイミングあれば狙いたいと思っていたのでメチャクチャ嬉しい。。




Salminus brasiliensis / サルミヌス・ブラジリエンシス


本流からさしてきたのだろうか。

冠水林の中には相当な数のドラードが入ってきており、
いたるさんと二人での入れ食いモードに突入。


何かしらの流れのヨレに着いていて、そこに居さえすれば確実に食ってくる。


口が硬く、ヒット直後のジャンプで外されることも多いが、
1キャスト1ヒットでスピナベは瞬く間にボロボロに。。


ああ、、

本命のためにとっておかなければならない貴重な弾が…


なんとも贅沢で嬉しい悲鳴だな。笑



そしてチャンスタイムはやはり夕マズメ。




可愛いサイズだけかと思いきや、こんなのも食ってくるから油断できない。


その名に相応しい黄金の魚体。


彼らが水面を大きく割って跳ね上がる瞬間は何度見ても興奮モノ。

トルクフルな首振りジャンプで何度も何度も楽しませてくれた。


ピラーニャがいないからだろうか…

この川で釣れるドラードはどの個体も鰭ピンで美しい。




Huerco XT610-4C
SHIMANO US CURADO200E-7
YGK ウルトラキャストマン フルドラグWX8 #4
自作ワイヤーリーダー
BAKSYN バクシンスピナーベイトSHD 30g
チャートorホワイトのダブルウィロー(ゴールド)


急遽の完全陸っぱりということで、ロッドはXT610-4Cと開発中の610パワープラスの2タックルを用意した。扱うルアーに応じて使い分けるイメージで使用。ヒットルアーは全て、バクシンスピナーベイトSHD。今回の旅の本命…タライーラ・アズール狙いで作ってもらった特別仕様の強化型スピナーベイトだ。今回はシチュエーション的にスピナベ以外のルアーが使えなかったのもあるが、そのスナッグレス性能とアピール力で冠水林の中から数多くのドラードを引き出してくれた。使用ロッドのXT610-4Cとの相性も抜群。強化型の太軸ワイヤー仕様なのでそこそこの魚とも十分に戦えるが、魚種やシチュエーションに応じて個人的にはもう一回り強めのモノがあれば…なんてことを考えてしまう。自分の中の海外の釣りでスピナーベイトってハマる時とそうでない時の差が激しいけれど、無くてはならないタイミングがあるんよね~今回はハマりにハマって大活躍してくれた。


というわけで、バクシンさんさらにもう一回り太いのを!宜しくお願いします!!笑




最悪かと思われたこの状況だけど、
流れを好むドラードにはむしろ良いタイミングだったのかな。



この日は日が暮れるまで釣り続け、帰り道の河原で迷子になりかけた。

蚊の猛攻を受けて発狂したのも良い思い出…笑



至福の時間をありがとう!ドラード!!


さぁ次はいよいよ本命だ!!