GW期間中は九州方面にタナゴ遠征に行ってきました。
今回の目的地は九州北部(福岡・佐賀・熊本)。
関西から9時間のロングドライブを経て、
最初の目的地に辿り着いたのはお昼過ぎ。
今遠征の最初のターゲットは…
昨年度のリベンジ。
最後の最後でポロリしてしまったあのタナゴ。
昨年度の記事はコチラ↓↓↓
さて、今年も姿を見せてくれるだろうか…
下見がてら水辺を見て回るが、
数が少ないと言われるだけあってなかなか見つからない。
最後の最後に昨年度訪れた場所に足を運ぶと…
キラリとヒラ打つ魚影!
いた!
間違いない、あのタナゴだ…
釣りをする予定はなく様子見程度だったのだが、
一度姿を見てしまうとそうもいかず竿を出してしまった。笑
警戒心の強い彼らはマズメ時が勝負。
息を凝らして彼らを目で追い、個体毎の性格を観察。
その時が来るのを静かに待った。
確認できたのは雄が4匹、雌数匹。
障害物に依存するイッピキの雄に狙いを定めた。
仕掛けを流れに乗せて、軽くリフト&フォール。
餌に気がつくと同時に素早くアタックするも、針掛かりはしない。
回を重ねるごとに反応が薄れてくるが、
一瞬のスキをついてなんとか針掛かりさせることができた。
竿に伝わる魚信…直後ギラリと光る魚体。
この瞬間を待ち続けていた。
一年前のあの時から、何度夢で見ただろうか。
…終わらせる!!
迷うことなく、一気に抜きあげた。
手に落ちると同時に大きな溜息が漏れる…
少しずつ色あせていく、立派なその姿を脳裏に焼き付けたくて…
そっと手に取ると、夕日に照らしだされた魚体が掌の上でキラキラと輝いた。
キャッチした際に嬉しさのあまり、
その場でしゃがみこんで泣いてしまったのは内緒。笑
セボシタビラ
とても良い魚だった。
観察後は元いた水辺にそっとリリース。
彼らが棲む水辺を後にし、
もう一種類のタナゴに出逢うため車を走らせた。
今回の旅のもう一つの本命であり、次のターゲットとは…
ニッポンバラタナゴ
タナゴ釣りをしていると馴染み深いバラタナゴだが、
これまで目にしてきたのはアジア大陸から移入された大陸バラタナゴという外来種。
西日本にはニッポンバラタナゴという固有種が棲息していたが、
両種は亜種関係にあり容易に交雑してしまう。
様々な要因によってタイリクバラタナゴは全国各地に放たれてしまい、
元々棲息していた純系のニッポンバラタナゴは急速に数を減らしてしまった。
九州北部にはまだ純系のニッポンバラタナゴが棲息しているというが…
数年後には見れなくなるかもしれない…いや、既に手遅れかもしれない。
彼らの姿を一目見たくて、熊本・佐賀・福岡。
県も跨いでランガンを繰り返した。
彼らが好むのは止水域ということで、
道中はカゼトゲタナゴに出逢う機会も多かった。
淡く色付く魚体が美しい。
九州の固有種であり、個人的に大好きなタナゴの一つ。
途中訪れたヤリタナゴ&アブラボテの楽園は相変わらず健在。
次から次へと竿が曲がり、すぐにお腹いっぱいに…
イチモンジタナゴにも再会することができた。
この地域では移入種だが、
何度見ても精悍で美しい…とても良い魚。
様々な場所で竿を出したが、
釣れるのはタイリクバラタナゴや二種の混血と思われる個体。
長い時間を絶やしてしまったが、ようやく…
目星をつけていた水域にて、おそらく純系ではないだろうか、
もしくは純系に近い外見的特徴を持つ個体群に出逢うことができた。
両種の外見的特徴…
タイリクバラタナゴ→腹鰭前縁に白線がある・側線燐がある。
ニッポンバラタナゴ→腹鰭前縁に白線がない・側線燐がない。
上記の特徴に絶対はなく、
両種の混血化が進めば不明瞭になり外見上の判別はより困難になると思われる。
最終的な断定には遺伝子を解析しないことにはなんともなのだけれど、
自分たちで見つけて釣り上げた嬉しいイッピキに変わりない。
釣れてくれて、本当にありがとう。
セボシタビラ・カゼトゲタナゴ・ニッポンバラタナゴ・イチモンジタナゴ
ヤリタナゴ・アブラボテ・カネヒラ・タイリクバラタナゴ
期間中は多くのタナゴに出逢え、新しい水辺開拓も…
大変満足のいく自己開拓旅になりました。
遠方にてタナゴ狙いとなると他魚種と絡める機会が多かったのですが、
完全なタナゴ遠征というのもたまにはいいものですね。次は東北方面かな…??
ご一緒したいたるさん、お疲れ様でした。