2018年2月12日月曜日

海外釣行2018 豪州編 その1…マーレーコッド




2018年、最初の海外遠征。

舞台は豪州!


というわけで行ってきました。

以前から一度訪れてみたかったオーストラリア。

物価の高さにビビって後回しになりつつありましたが、さすがは先進国。
資源管理がなされ、釣りがレジャーとして成り立っている。

釣り場は整備されており、魚も豊富、ゴミなんて一つも落ちていない。

治安も良い。

実際に行ってみて、とても良い国でした。


chillトリップのツアーに参加し、
いろいろな魚を追いかけた9日間。

メンバーはchillトリップのkimiくん、いたるさんと自分の三人。

最高なメンバーのおかげで濃すぎる毎日でしたが、
その模様を数回に分けて書いていきたいと思います。


↓↓↓


ジェットスター航空を利用しての今回。

関空から途中ケアンズを経由してブリスベンへ…


関空→ケアンズ…約7時間

ケアンズ→ブリスベン…約2時間


広大な国土を誇るオーストラリア…

入国後も移動距離が半端なかった。




ブリスベンでレンタカーを借り、ニューサウスウェールズ州へ。

約400㌔、約6時間のロングドライブ。




変わることのない景色。

道中は延々と農場地帯が続く…


道中はカンガルーやワラビ―の飛び出し注意の看板が多く見られた。


オーストラリア前半戦、
最初のターゲットはマーレーコッド。

海外の釣りに興味がある方ならご存知の方も多いかと思います。

オーストラリア南東部の淡水域に生息する大型の肉食魚で、
過去には100キロオーバーという記録も…

かなり昔ですが、私自身とある釣り動画を見て衝撃を受けた魚。

トップ対する激しいアタック。

またその魚体のカッコ良さから、個人的に一度は狙ってみたい魚の一つでした。



今回、舞台となるのはマーレー川水系の支流域。


地図で見る限り、良さげなポイントが多く点在するのですが…

しかし流域の多くは農場などの私有地内を流れており、
容易に立ち入ることができない、自力開拓が困難な状況下にありました。

異国の地で不用意なトラブルは避けたいもの。





今回は私有地内のロッジに宿泊させてもらい、
敷地内を流れる川で釣りをさせてもらうスタイルで挑むことに。

雰囲気最高なロッジには温水シャワーや水洗トイレも完備されており、とても快適な空間。

ロッジ内のあちらこちらに大物の写真が飾られており、期待に胸が膨らむ。





地図を見る限り、釣りができる範囲はかなり広域。

全て釣り歩くには数日欲しいかもといった具合だ。


現地ガイドなし。

自分たちの足で歩き、魚に出逢う。

いつものような自己開拓スタイルではないが、これはこれでワクワクする。



ロッジに着いたのはまだ薄暗い時間帯。


少しだけ、釣りができそうだ…

ロッド一本に数個のルアーを持ち、釣り開始。


先ずはトップ!

結んだのはクローラーベイト。


トポトポトポトポ…

水面に広がる波動。


そして子気味良い音が鳴り響く。



突如…


バッコーーーン!!!


そんな展開を想像するも、そうあまくは無いのかな。


空しくも時間だけが過ぎていく。


いろいろ試行錯誤していると、
日没間際、いたるさんのロッドが曲がった。





ヒットしたのは今釣行で初のマーレーコッド。

現地名:グードゥー

コッドという名だが、海に棲息するタラとはイメージが程遠い。

外見的には海のハタに近い雰囲気かな。

体表の美しい模様は、
まだ釣ったことないが韓国のソガリのような…

いろいろな魚の良さを詰め込んだような、とてもカッコいい魚だった。

自分が釣った魚ではないが、
カッコいい容姿についつい興奮してしまう。


魚は居る…

よりアピール重視に…ルアーを変更。


選んだのはトリプルインパクト130。


低音と高温の複合サウンドが周囲に鳴り響く…


…ドッパーーーン!!!


月明かりに照らされた水面に水柱が上がった。





手前でヒットしたため一瞬で抜きあげてとなってしまったが、
自身初のグードゥーをキャッチし尋常じゃないぐらい手が震えた。

時間が時間というのもあって魚単体の良い写真は撮れなかったが、
体表の模様がくっきりと浮かび上がった美しいイッピキだった。


この魚以降はバイトも無く、暗く静かな水面をただ見つめただけ。


釣りの後は焚火を囲んでみんなで晩飯。





晩飯後は明日の釣りの準備。

あれやこれや、ゴソゴソ。


短時間とはいえ着いた初日に釣りができたことは大きかった。


自分の釣りを展開するために、
タックルはXT610XT710の二本を用意。

用途的にはXT610で巻物とトップ、XT710でフロッグといった具合かな。


結局、眠りに着いたのは深夜過ぎ。

明日の釣りのことを考えながら、ズルズルと眠りについた。





鳥の鳴き声で目が覚める。

待ちに待った朝がきた。


川辺に立つと、冷たい空気に包まれる。


先ずはトップ!

いやどうだろう…


水辺を観察していると…


バホッ…!!!

ズボッ…!!!


時折、岸際のカバーから捕食音が聞こえてくる。

昨晩のうちにライト片手に少し見て歩いたのだが、
小魚はあまり見られない代わりに、水辺を観察するとあちらこちらにザリガニが見られた。

性質的にカバーを好む魚に違いないだろう。

そして彼らのメインベイトはザリガニだろうか…


フロッグに結び、カバーの奥へと送り込む。


バフッ…!!!

捕食音と共にフロッグが宙を舞う。


ぬおっ!!

…これは面白い釣りになりそうだ。


朝一のチャンスタイムを逃すものかと、
前日暗くなる前に見つけていた一級のピンに入った。

複数の倒木やレイダウンが絡む小さなワンドで、
水面は小さな浮き草に閉ざされている。

巨大な何かが潜んでいるような…

不気味な気配を感じたのは確かだった。


倒木際にフロッグを送り込み、
数回アクションをつけると、周囲のカバーが微かに揺れ動く。


…いる!!


身構える間もなく、


ドフォッッッ…!!!


重い捕食音と同時にフロッグが水中に引き込まれた。

一呼吸おいてアワセを叩き込むと、ズシリと伝わる重量感。

直後に伝わる首振りからおおよそのサイズは判断できた。


…デカい!!!


カバー下で暴れ狂い、抵抗を繰り返すグードゥー。


…グォッボ―――ン!!!


強引に寄せてくると、カバーを振り払う大きな頭が見えた。

そして口の真横にはちょん掛かりするフロッグ…


頼む!バレないでくれよ~!!!


取り込み体勢に移ろうとすると、
近くにいたkimiくんが駆けつけてくれた。


流木を乗り越え、ズシリと横たわる巨体…

ラストは二人で顎を掴んでランディング!!





「いよっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「デカい!デカい!!!」


「やったぁぁぁぁぁぁ!!!」


静かな川辺に我々の叫び声が響き渡った。





Huerco:XT710-5C
SHIMANO:スピードマスター200
VARIVAS:アバニマックスパワー#6
VARIVAS:ナイロンショックリーダー60lb
BAKSYN:バクシンスナップ#2
deps:バジリスキー ハードベリー





写真撮影後、しっかりと蘇生させ彼らの棲む世界へ…

大きな体をひるがえし、ゆっくり深みへと帰っていくグードゥー。

静寂の中、訪れる賢者モード。


あんな魚に出逢えて既に満足なのだが、
日が昇りだすにつれてあちらこちらでグードゥーの捕食音が…

しばし余韻に浸る間もなく、釣りを再開したのは言うまでもない。笑





kimiくんとダブルヒット!

フロッグと共に大活躍してくれたのがスピナーベイト。

この釣りの定番だが、サーチベイトとしてもやっぱり優秀。

ディープゾーンのスローロールにて、日が高くなってからもバイトが続いた。





Huerco:XT610-4C
SHIMANO:カルカッタコンクエスト200
VARIVAS:アバニマックスパワー#4
VARIVAS:ナイロンショックリーダー40lb
BAKSYN:バクシンスナップ#2
BAKSYN:強化型スピナーベイト


自分が多用したのはバクシン強化型スピナーベイト。

アピール重視で、ダブルウィロー×チャートカラーを選択。

ブラックウォーターにマッチし、
広範囲から次から次へと魚を引っ張り出してくれた。








ガンガン釣りまくるkimiくん。

日が昇ってからは二人してランガン。

お互いスピナーベイトでかなり釣ったよね~





バフッ…!!!

可愛いサイズだけど元気いっぱい!

捕食は吸い込み系かな。

ガッツリ食いついてくれる。


朝一に釣りしたエリアは岸際がカバーで覆われており、
やっぱりフロッグが手放せない。

今回はド派手なバジリスキーが大活躍してくれた。





山を越え、谷を下り…

私有地内をトレッキングしながら釣り歩く。

みんなが行きたがらない、そんな竿抜けポイントを目指して…





途中、カヤックを借りて釣り。

水面が近く、迫力満点。


これがオープンウォーター…

しかもトップで入れ食いならもっと楽しいのにな。笑


既に太陽が高く昇った時間帯。

なかなかオープンで出てくれないので、ここでもフロッグに頼ってしまった。


まだまだ可愛いサイズだけれども、
好きな釣りだと満足度も高く、思わずニンマリ。


冷えた部屋でこんな記事を書いていると、この釣りが恋しくなるね。

ああ、日本のカバーゲーム開幕が待ち遠しい。笑





モンスター級が動くのは朝・夕マズメ…それとも夜間なのかな。

太陽が高い時間帯は底べったりなイメージ。

スピナーベイトやクランクベイトでポツポツ反応があった。





最後に行き着いた巨大な溜りでロッドを曲げたのはkimiくん。

スイムベイトを丸呑みしたイッピキ。

パターンを掴み、この後も連発してました。流石!!













今回この場所で釣りをしたのは一日とちょっと。

エリアが広いので短時間では全然回りきれないし、
次に行くならここだけで何日間か日程組んでゆっくり遊びたいかも。

とくに複数人数でワイワイするのにオススメ!


そんなとってもchillな場所でした。



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ChillTrip



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