2017年3月1日水曜日

南米釣行2017 ガイアナ編 その6…またまた。





「マタマタって知ってる??」


「知ってるよ!」






「この子はマタマタじゃないけれど僕達の友達なんだー」


嬉しそうに小さな友達を紹介してくれた。






「マタマタも友達だよ。逢えると良いねー」



北アマゾンに来るのは三度目だが、毎度密かに探していたイキモノ。


マタマタ…





マタマタ / Chelus fimbriatus


主に北アマゾン広域に分布する亀で、
日本でもペットとしても流通し観賞用としても人気が高い種類。

その独特的な見た目と名前から、
爬虫類に詳しくなくても名前だけは知っている人も多いと思う。

…自分もその一人だった。

小さい頃に見た爬虫類図鑑で最も衝撃的だった存在であり、
水族館でずっと眺めていたのを今でも覚えている。


同行者のいたるさんにとっても同じく興味の対象らしく、
時間が余ったらマタマタを探しに行こう…と、考えていた。


今回訪れた地域にも棲息しているというが、
現地の漁師曰く、「数が非常に少なく難しい…」とのこと。



本命魚・ジャウーを手にし、少し時間が余ったというのもあって、
キャプテンにお願いしダメ元でマタマタ探すことに…


…したけれど、
落ち葉や泥の堆積する三日月湖のシャロー、
そこに繋がるクリークなど、
みんなで探すもそう簡単に見つからない。


とくに収穫も無いまま、あっと言う間に夕マズメを迎えてしまった。



やっぱり数が少ないのかな…



諦めて引き返すことになったのだけれど、
野営地に戻る最中のこと…




…ドンッ!!!




何かがボートとぶつかった!



その時は流木とぶつかったかな??ぐらいにしか思っていなかったのだけれど…



「マタマタ!!!」



船首に座っていたにいちゃんが叫んだ!



「…へ!?」



振り返ると、ボートの後方の水面をデカい何かがバタバタしている…



すぐさまボートを転回させ近寄ると…



「マジか!…しかもデカイ!!!」



反射的に掴みにかかり、
ガイド兼サポート役のにぃちゃんと一緒にボート上に引き上げた!




「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!!!!!!」



「マタマタやぁぁぁぁぁぁ!!!」







お初です!野生のマタマタさん!


「今まで見た中で一番デカい!」

と、キャプテンも大興奮。




鋭い爪を持ち、なかなかにパワフルなのだけれど、
攻撃的な一面は無く、非常に大人しかった。




水棲傾向が強く、普段は水底に潜み獲物を待ち受けるマタマタ。

小魚などが目の前に通りかかると大きな口で水ごと丸呑みにする。

閉じた口が微笑んでいるように見えて可愛らしい。




今回の遠征における裏ボス的存在やったんやけど…

まさかこんな拍子抜けな出逢い方になるとは…




まぁ、いっか。笑


出逢いっていつもそんな感じよね。

マタマタにとってはとんだ災難やったやろうけど、
野生のマタマタさんに出逢えてめちゃくちゃ嬉しかった!


ありがとう!マタマタ!