2017年2月22日水曜日

南米釣行2017 ガイアナ編 その2…ルクナニ!



ジョージタウンを出発して数時間後…

長距離バスは北アマゾン・ジャングル地帯に突入した。


密林の合間を縫うように曲がりくねった赤土の道が続き、
ぬかるみまくり、陥没しまくりの凸凹悪路をガンガン突っ走る。





今は雨が少ない乾季なのでそれほど悪路でもないらしく、
乾季で一日かかる距離が雨の多い雨季なら三日ほどかかってしまうとのこと。


目的地の村に辿り着く頃には、体はバキバキ…

フラフラになりながら聞き込みを開始。


バックパックを担ぎながら村中を駆け回り、協力してくれる漁師を探したのだけれど、
幸いにも人との出逢いに恵まれたおかげで、良き協力者にめぐり合うことができた。

村で紹介してもらった漁師と交渉を済ませ、地図を見ながら作戦会議。


「とにかくデカいジャウーが釣りたい!」


ということを伝えると
漁師が提案してくれたのは村よりも下流側。


ピラルクや他の魚種は少ないが、
確実に大型のナマズ…とくにデカいジャウーが潜むであろうポイント。


実釣4日間。

行き帰りの移動を含めると5泊6日のジャウーキャンプだ。


最低限のガソリンと物資を積み込み、下流に向けてボートを走らせる…





ボートで半日ほど下った、小さな中洲にキャンプを設置。

この中州周りにはワンドが点在しており、
中~小型のフィッシュイーター達が終始ボイルを繰り返していた。

流れも絡んでおり、
キャンプ前でもブッコミでナマズを狙えそうな場所だ。


「少し釣りをしてみるか??キャンプ周りでもいろいろな魚が釣れるぞ!」


キャンプの設営が早く終わったので晩飯を釣りに行こうと誘ってくれたキャプテン。


「お願いします!!!」


キャンプ近くのポイントまでボートを進めると、
流れのあたる岩場を指差すキャプテン。



さて、どんな魚が飛び出すのか…



確実に魚が居着いているであろう、
大岩の周りでペンシルを激しくアクションさせると面白いように水面が炸裂。


ピーコックバス??ツクナレ??パボーン??


…ルクナニ!!!


ガイアナではピーコックバスのことをルクナニと呼んでおり、
キャンプ周りはルクナニの魚影が非常に濃かった。



Cichla sp.



Cichla sp.


Cichla ocellaris


Cichla ocellaris


エセキボ川中流域のキャンプでは、
自分達が判別できる範囲で二種類のルクナニをキャッチすることができた。


一種類はオセラリス種(Cichla ocellaris)と思われるが、
もう一種類は少し変わっており、オセラリスとは別種(Cichla sp.)と思われる種類。



Cichla sp.


Cichla sp.


Cichla sp.


Cichla sp.


体色は黄色っぽい派手なものから、
黒っぽい地味なものまでキャッチした周囲の環境によって様々。

本種は流れを好み、
主に本流域の流れの絡む岩場や流れのヨレ、止水のワンドに多かった。

*完全止水域の三日月湖ではオセラリス種(Cichla ocellaris)と思われるルクナニが数多く釣れた。



Cichla sp.

キャンプ期間中、主にナマズの餌調達のためにルクナニを釣り続ける事になるのだが、
ボートからのキャスティングは勿論、キャンプ周りのおかっぱりでも普通に釣れ、
ナマズが釣れないときの癒しの釣りとして我々を楽しませてくれる存在だった。



Cichla sp.


Huerco / Baitcasting model prototype
SHIMANO / Curado200E-7
VARIVAS / Avani CastingPE MAX POWER ♯8
Monsters Pro Shop / Monster Wire Leader
KV / Joao Pepino
Lucky Craft / B‘FREEZE100
Baksyn / prototype spinnerbait



キャンプは始まったばかりだが、川の状況は悪くなさそうだ。

明日からの釣りに期待し、この日はゆっくり就寝することに…