2016年8月10日水曜日

台湾弾丸釣行2016



少し前のお話。


「中西くん、コウタイ釣りに行かない??」


いつもお世話になっている、ルアーショップ・ウルアさんにお邪魔した際、
店長の川上さんから台湾釣行のお誘いを頂いた。



コウタイは台湾原産の雷魚の一種。

小型種で大きくても30センチ程。

過去に日本国内にも移入された経緯があり、
国内において今もどこかでひっそりと棲息しているらしい。


観賞魚としてもポピュラーな種だが、
いつか野生個体をこの目で見てみたい…

国内で探すか、原産国で…

とくにコダワリは無かったのだが、
野生のコウタイの姿を拝めるのであれば…


「行きます!!!」


その場で即答してしまった。

そうと決まればチケットを手配!


今回は二泊三日の日程で実釣は一日のみ。

ちょっと無謀かもしれないし、
完全に現地の友人任せだが、もし出逢えればラッキー。

そんな軽い感じなノリの今回だった。





台湾・高雄に降り立つと、
現地の友人たちが迎えてくれた。


この日は入国のみの予定だったが、
目的地に向かう途中で良い釣り場があるとのことで車を走らせてくれた。


やってきたのは山間部を流れる中規模河川。


釣り場に降り立つも、前日降った雨の影響で酷い濁り…

良いコンディションとは言えないが、とりあえず釣りを開始した。

台湾の友人たちがスプーンを遠投!

広範囲を探っていくが魚の反応は無いらしい…

自分はというと足元の淀みでスプーンを沈めトゥイッチ!


カーン!…


気持ち良くアタッたかと思うと同時に下流に向かってラインが走る。

魚種は分からないが、サイズがサイズなもんでとりあえず引っこ抜く!




姿を現したのは台湾マシールこと、ホーランディカープ。
まだまだ可愛いサイズやけど嬉しいイッピキ!




何式棘魞 / Spinibarbus hollandi


このポイントでキャッチできたのはこのイッピキのみ。

この後移動した場所では魚の反応がチラホラあって、
川上さんと台湾の友人もキャッチ!

自分はというと、トップで一発出すもノラず…


当初は釣りの予定は無かった初日だが、
友人の粋な計らいで初魚にも出逢え満足な一日だった。






弾丸台湾釣行二日目。



この日はいよいよ本命を狙う。


朝一に台南を出発しロングドライブ。

友人が運転する車は山間部へ…

コウタイが過去に釣れたことがあるというポイントに辿り着いた。




やってきたのは山里を流れる小河川。

流れこみにはカワムツが群れており、雰囲気は良さ気な感じだ…

様々な前情報はあるが、
自分の中でコウタイはまだまだ未知の魚。

先ずはその姿を見てみたい…


大きくても30~40センチ程と言われているコウタイ。

小型スプーンや小型ワームのジグヘッドを駆使し、
コウタイが潜んでそうなブッシュ際や障害物周りを丁寧に探っていく…




小型スプーンでボトムを攻めると気持ち良いアタリ!

しかし正体はテラピア…種類的にはジルティラピア??

食用で持ち込まれたものが自然繁殖&定着してしまっている外来種。

目を凝らしてみるとかなりの数が棲息している模様…

なんか嫌な予感が…




呼吸に上がってきた時、一瞬ドキッ…としたけれど、
そのシルエットは本命よりも大きく、体型もスレンダー…

釣れたのはタイでお馴染みのプラーチョン。

ちなみに台湾では外来種。

最初は嬉しかったけれど、釣れども釣れどもプラーチョン…

いよいよマズい気しかしない。。。




現地の友人曰く、
このポイントにはコウタイとプラーチョンが混在しているとのこと。

現地ではスープの食材として珍重されているコウタイ。

もし釣れたら現地人が持ち帰ってしまうとのこと、
プラーチョンに勢力負けしてしまっているため、その数はかなり少ないらしい。

水質が比較的クリアだったということもあって観察は容易だったが、
目視で確認できたのは全てプラーチョン。

コウタイが数多く残っているのはもっと奥地なのだろうか…



昼食後は気分転換に市街地近くの川へ。

ちょこっと他魚種を狙ってみる…


巨大なプレコがアチコチに張り付き、プラーチョンの呼吸がチラホラ。

なかなかに外来魚パラダイスな様子。


川の中にジャブジャブ入り、スプーンを流し打っていくと…




グン!!!…というアタリと同時に、
流れの中から銀色の魚体が飛び出した!




曲腰魚 / Chanodichthys erythropterus


中国や韓国のスカイゲイザーと同種??

日本に生息するワタカに近縁と思われるこの魚。

本命ではないが非常に嬉しかった。


スカイゲイザー釣りを楽しんだ後にポイントを移動。

夕マズメに再度コウタイを狙ってみるも、
本命からの反応を得ることはできないまま日が暮れた。

もう終わりかと思いきや、台湾の友人達はノリノリ。
「今からナイトフィッシングに行こう!」と誘ってくれた。




市街地河川ではトップで特大プラーチョンが釣れ、
山上湖では可愛いサイズのスカイゲイザーがチラホラ…

本命のコウタイには出逢えなかったけれど、
台湾で過ごした三日間は濃ゆく楽しい三日間でした。

近いうちにまたリベンジやな。笑




今回お誘い頂いたウルアの川上店長、
本当にありがとうございました!

そして台湾で何から何までお世話になり、
ガイドしてくれた友人達に感謝!!!


謝謝!!!