2016年5月26日木曜日

奥日光・湯川のブルック。



ブルックトラウト…和名:カワマス。


北米原産のイワナの仲間。


フライフィッシングの対象魚として人気が高く、
スポーツ目的として国内河川に導入された歴史があり、
今でも国内河川数ヶ所に棲息している。

そんなブルックトラウトに逢いたくて、今回訪れたのは奥日光・湯川。





湯川は国内フライフィッシングの発祥の地と言われており、日本国内でネイティブなブルックトラウトが狙える数少ないフィールドの一つ。(*2002年にC&Rのルールが設けられて以降、湯川における魚の放流は一切行われておらず、昔放流されたブルックの末裔たちが自然繁殖を繰り返している。)戦場ヶ原を流れる湯川は上流部にある湯の湖を水源とし、湯滝から10数キロ程の流程を経て、竜頭ノ滝から地獄川とその名を変え、最終的に中禅寺湖に流れこむ。

湯川のブルックトラウトには以前から興味があり、いずれは釣ってみたい&狙ってみたい魚の一つだったのだが、今回は様々な巡り合わせがあったおかげで釣行機会に恵まれた。今回のメンバーはTULALA関東チームのショータさんと、当ブログでお馴染みのいたるさん。共に湯川は初釣行だ

この日はお昼前に湯川に到着。赤沼茶屋さんにて遊漁券(午後券)を購入し、赤沼橋付近から川を遡る。水質は比較的クリア。底は泥質。湿原の中を曲がりくねるように流れる湯川は本州にいることを忘れてしまうような雰囲気を醸しだしており、標高が高い寒冷地ゆえ、周囲の植物相的にも北海道にありそうなロケーション。個人的な第一印象ジッターバグを投げればイトウが飛び出してきそう…といった感じ。笑




美しい…

開始早々、念願のブルックに出逢うことができ感激。


写真のグリーンバックなブルックは流れの早い流心付近。水草の陰から飛び出してきた。ブッシュ際や倒木周りにビシバシ打ち込むと、物陰から元気よく飛び出してくる。プレッシャーの低い平日だったからなのか、それとも魚影が濃すぎるのか。次々と魚の反応が得ることができ、開始早々に湯川のポテンシャルの高さに驚かされた。





彼らの性格は好奇心旺盛かつ、獰猛。

人の姿を気にせず果敢にアタックしてくるその姿にしばし癒やされた。


泥質ゆえに川を遡ると下流側で濁りが生じてしまうのだが、一通り流したポイントでも少し濁りが落ち着きだしたタイミングで再度反応を得ることができた。北海道の道東河川にてアメマスを狙った時も同じ体験をしたことがあるけれど、釣り場を休めたから釣れたというよりは、濁りで魚にスイッチが入ったイメージ。




この日の釣行はイメージカットの撮影と現在開発中のスピニング&ベイトモデルのテストも兼ねていた。プロト・トラウトモデル63(スピニング)と、プロト・クプアスー49(ベイト)をショータさんと共有し二人でローテーション。いたるさんはポルタメント170を使用。トラウトモデル63は本流ヤマメや大岩魚を狙うために作ったミノーのトゥイッチング専用機。ハーモニクス製法によって生み出されたブランクスは全体的にハリがあり、ルアー操作時にはシャッキリしているのだが、魚が掛かるとしっかりとネバる。いわばスタッカート76の弟分的な存在。ミノーのトゥイッチングは勿論、軽量スプーンでボトムを転がしたり、スピナーで広範囲を探っていくのにも丁度良い使用感だった。クプアスー49は障害物際やオーバーハング下にルアーをピンで打ち込むのに使用。ボンバダTERUさんが開発中のライトショートベイトモデル。国内外問わず、持ち運びしやすい3ピース設計。現時点では自分自身それほど使い込んでいるわけでもないので、もう少し使い込んだ上でまた詳しく書きたいと思う。

使用ルアーについて。持ってきていたルアーの系統が偏っていたというのもあり、今回はシンキング系ミノーをメインに使用。水深が浅かったり水草が濃い場所も多く、フローティング系ミノーもあるとより楽しめたと思う。トップにも好反応なのでいろいろ試してみると面白いかもしれない。今回も何度かあったけれど、グリーンバックなブルックが水面を割るその姿は一見の価値アリ!








湯川…

初めて訪れたけれど、
魚影も濃く、魚のコンディションも良い。

ロケーションも最高!

とても気持ちの良いフィールドでした。





ショータさん、いたるさんもそれぞれ良い魚に出逢うことができ、大変満足のいく湯川釣行になったようだ。

今回は午後スタートの半日釣行となったけれど、次回は朝一からやってみたいな~

あまりガツガツせず、のんびり…とね。笑