2020年1月8日水曜日

中国遠征2019…イエローチーク。




昨年末のお話ですが、自身初の中国に行ってきました。

目的は勿論、釣り!!


そして、今回のお目当てはこの子…




イエローチーク、現地名はガンユイ。

クチバシのような尖った口に、黄色いほっぺがチャームポイント。

かなり大型になるコイ科の魚で、
その食性は完全なるフィッシュイーターなのだという。


ガンユイの釣りと言えば、
中国、上海の長江河口に位置する明珠湖が有名。


ロシア~中国~ベトナム、かなり広域に棲息しているらしいが、
釣りとしての情報は殆ど出回っておらず、掴みどころの少ない謎多き魚だった。

そして近年は乱獲や環境破壊の影響で数は減少しているという。


野生個体を自力で探して釣るとなれば、
この魚を取り巻く環境をはじめ、様々な要因からハードルはかなり高いだろう…

お国柄いろいろと面倒ごとも多いだろうし、現地に協力者が居なければ…なかなかに難しいだろうな。


もしいつか機会あれば…

と、自分の中で幻の魚と化していたガンユイ。



きっかけは昨年のHuercoカフェだった。


「イエローチークを釣りに来ないか?」


マカオを拠点に活動するHuercoチームの友人に声を掛けてもらった。


イエローチーク、所謂ガンユイの存在は以前から知っていたし、
自分の中でいつか狙ってみたい・釣り上げてみたい魚の一つだった。


話を聞くと彼らが苦労して開拓したポイントらしく、釣り荒れる前にできるだけ早く来い!!とのことだ。


タイミング的に南米帰りということもあって極度の金欠状態…

本当はとてつもなく行きたいのだけれど…



「わかった!一年後に行く!!」



とりあえず、そう答えたまま時間が過ぎた。


その時以降、ガンユイのことはいつも頭の片隅にあったが、
あの時彼らが言っていた釣り場がまだ大丈夫なのかな…??


マカオの友人にメッセージを送ると…



「丁度、釣れ出した!」


「直ぐに来い!今週末だ!」



良い返事だが、急すぎる…笑



しかし、ガンユイに出逢えるのであれば願ってもみない。


気がつけば、LCCの格安チケットをポチ…



チケットを手配したのが2日前。


ドタバタで準備を済ませ、
気がつけば出国カウンターの前に座っていた。




ここからは関空から香港まで飛んで、バスでマカオへ。

そこから中国へ移動して…


ドタバタ過ぎて、もうなんだかよく分からん。


そんなこんなで、
マカオの友人達の協力もあって目的の水辺に立つことができた。


ガンユイの反応が良いのは朝夕マズメ。

広範囲をポッパーで探り、シャローミノーやシンペンでフォローを入れていく。


回遊性が強く、神出鬼没なガンユイ。


初日の朝マズメは不発だったが、
ポッパーを投げ続けていると、パッカーーーン!!と、水面が割れた。




セブンスターバスこと、タイリクスズキ!!

群れが回ってきたのか、次から次へと水面が炸裂!








アンダーで釣れた唯一のイッピキ。

案内してくれた友人が貸してくれたマレーシア製のミノーにて。




日本国内で既に何度か釣ったことあるけれど、
いつかは本場で…そう思っていた魚なので嬉しい!!


雷魚も釣れるよ~ってことで、
本命狙いの合間にフロッグゲームも…




バフッ…と、フロッグを吸い込んだのは、
東南アジア圏でもお馴染みのストライプドスネークヘッド。




プラーチョンとかハロワンの方が馴染み深い人も多いかな?




バッコバコにアタックしてくるもんでなかなかに楽しい…

溜まりに溜まった雷魚釣り欲を存分に発散させてもらった。


日本の雷魚シーズン開幕が待ち遠しいな~笑



そして本命のガンユイはというと…




二日目の朝一、
遠投したポッパーめがけて…ズバーーーン!!!

ヒット直後のダッシュはとても早く、PEラインが音を立てて水面を切り裂く。


憧れだったガンユイを手にした瞬間、友人と抱き合って喜んだ。




それにしても、ガンユイ。

想像していた以上にカッコいい魚だな…


弱りやすい魚なので、
素早く写真撮影を済ませて即リリース。


元気よく帰っていってくれて良かった。



結局、三日間の実釣でキャッチできたガンユイは一本のみ。

チェイスはあるけど見切られたり…もしくは出てもノラない。

ガンユイの硬い顎にいかに掛けるか、貴重なバイトをモノにするために…

タックルセッティングがとても重要な釣りだったな。



今回の釣りで使ったロッドはHuercoのXT610-4C+。

マカオチームのオススメもあってのチョイスだが、
陸っぱりで1オンス前後のポッパーをかっ飛ばして広範囲を探っていく釣り、
太軸フックをガンユイの硬い顎に貫通させなければならないため、間違いないチョイスだったと思う。

リールは海外遠征の相棒で操作系の釣りでは欠かせないハイギア、USシマノのCUADO200E-7。

メインラインはPE4号にショックリーダーはナイロンの60lb。

フックはできるだけ太軸でシャープな方が良いとのことだったので、
デコイのY-S81シリーズとイチカワのカマキリトレブルの88X5を装着。

ルアーはトップ系をメインにミノーやシンペンなども準備したが、
シャロー×ウィードエリアだったこともあって、ほぼポッパーで押し通した。


今回キャッチできたのはメーターを少し超える、ガンユイとしてはまだまだ可愛いサイズだったが、
モンスター級のヒットも考えるとロッドはXT710-5Cでもいいと思う。


ちなみにモンスター級を狙う彼らのメインロッドは710!!




案内してくれたHuercoマカオチームのみんなに感謝!!

本当にありがとう!!次は日本で♪