早いもので最終日。
慣れ親しんだ村やみんなともあと少しでお別れ。
この地での釣りも今日が最後だ…
午前中の釣りはアタリもカスリもせず。
夕マヅメ、下げ潮のタイミング。
キャプテンのチョイスでやってきたのはメインリバーの河口域。
数百メートルも下れば海だ。
釣りとしては岸際、マングローブ帯の流し打ち。
結んだのはラパラのCDマグナム14。
良さげなピンが次から次へと出てくるが、
川の流れも相まってボートは結構な速度で流されていく。
ボートの進行速度を考えた上でトレースするコースを見極め、
確実にキャストを決めていかなければならない。
しばらく流し打ったが反応は無い…
目に入る汗や、サンドフライの猛攻も気にならない。
ミスキャストは命取り。とにかく集中した。
マングローブの根っこが張り出したピン。
誰がどう見ても間違いない場所に奴は潜んでいた。
CDマグナムを送り込み、
強く、巻きジャークをいれた瞬間だった。
…ドグンッ!!
ライン、そしてロッドを介して強い衝撃が伝わる。
反射的にフッキングを決め込んだが、
奴は手前側へ、ボートに向かって一気に突っ走る。
糸ふけを全力で巻き取ると同時にズシリと伝わる重量感。
デカい魚に違いはなさそうだ。
幾度と無く強い突っ込みを繰り返したが、ジワジワと距離は縮まっている。
あと少し…
一気に浮かせ、ランディング体勢に入った。
目の前で浮上する白銀の巨躯。
…ドバッシャーーーン!!!
!!!ガバガバガバァァァ!!!
…ズバッシャーーーン!!!
デカい…
手が、足が震える。
「いたるさん!お願いします!!」
「よっしゃ!任せろ!!」
最後の最後はいたるさんがボガをガッチリはめ込んでくれた。
いつかは…
目標としていたサイズを軽く超えてしまった。
Huerco:XT605-4C
SHIMANO:スピードマスター200
VARIVAS:アバニマックスパワー#6+ナイロンショックリーダー100lb
RAPALA:CDマグナム14
今回の旅を〆てくれたのは白銀の巨大バラマンディ。
日本で慣れ親しんだアカメとはまた違ったカッコよさ。
キャプテン…「良い魚だ!やったな!おめでとう!!」
こんなに良い魚を釣っといて、パプアンバスが本命だから…なんて言ったらバチがあたるね。
バラマンディ…本当にカッコいい魚だ。ありがとう。
「今回は残念だったが、また戻って来い。俺達はいつでも付き合うぞ。」
「ああ、また必ず戻ってくるさ!その時こそはパプアンバスを!!頼むぜ!キャプテン!」