日没間際、ゲストハウスに転がり込み、なんとか野宿は間逃れた。
目的のエリアに最短で辿り着けたが、さて明日からどうしよう…
今後の動きを考えつつ、荷物整理をしていた時だった。
玄関のドアをノックする音と共に、一人のおっさんが訪ねてきた。
ガッチリしたガタイにパプア人らしい強面。
見ず知らずの人間ではない。
そのおっさんはポートモレスビーから村までのPMBで一緒に乗り合わせており、
ここまでの道中何度か会話した一人だった。
聞くところによるとおっさんは警察官で休暇でポートモレスビーから地元に帰ってきているのだと言う。
最初はなんか胡散臭いなと、警戒していたのだけれど…
最初はなんか胡散臭いなと、警戒していたのだけれど…
この村のボスや駐在も彼のことを知っていたのでニセ警官ではなさそう。
改めて事情を説明すると、おっさんの実家は川近くで、ボートを所持している漁師も知っているという。
そして、ここは高いからウチで泊めてやってもいいぞ!とのこと。
そして、ここは高いからウチで泊めてやってもいいぞ!とのこと。
今の我々にとってとてもありがたい話だ。
とくにアテがあるわけでもないので話を聞きがてら、次の日におっさん宅へ。
家に着くと、おっさんの奥さんと娘二人が出迎えてくれた。
最初は若干の警戒ムードだったが、おっさんからの紹介で直ぐに打ち解けることができた。
おっさん曰く、自分がこっちにいる間は家に泊めてくれ、
食事や諸々の面倒を見てくれるとのこと。
釣りに関しては信頼できる漁師を紹介してくれるということで、ここは彼にお世話になった方が良さげかな。
彼の立場的なことも考え、
まだ未知数だが顔つなぎなども含めたガイド役としておっさんを雇う事にした。
まぁ釣りのことはいつも通り漁師に任せてみよう…
ガイド、漁師への日当、ボート、食事・滞在費など全ての計算を済ませて筆談で交渉。
お互い納得のいく値段で交渉できたので、
この日からおっさんファミリーにお世話になることになった。
おっさんの娘達が自分達の部屋を貸してくれた。
周辺には蚊(マラリアを媒介するハマダラ蚊も含む)が非常に多く、蚊帳を貸してもらえたのはありがたい。
いつも通り、蚊帳を縫い付けたハンモックを持参していたが、アマゾン同様に深夜~明け方は結構冷える。
マットレス・毛布も貸してもらえたのも大きい。
マットレス・毛布も貸してもらえたのも大きい。
ちなみに塩水の混じる汽水域に入ればサンドフライも多い。
長袖、長ズボンなど肌を露出しない服装は勿論、
インドネシアで大量購入しておいた虫除けでなんとか乗り切ったけれど、それでもやっぱり辛い…
最終的にはボコボコにやられた。。
インドネシアで大量購入しておいた虫除けでなんとか乗り切ったけれど、それでもやっぱり辛い…
最終的にはボコボコにやられた。。
見ず知らずの我々を笑顔で迎えてくれた。
日本人がやってきたということで、興味津々…なんだけど目が合うと照れ笑い。
つられてこっちも照れ笑い。笑
ローカル言語も存在するのだけれど、英語が通じるということもあってコミュニケーションもとりやすい。
フレンドリーな国民性もあって直ぐに仲良くなれた。
おっさんの奥さんは料理が上手く、ご馳走を振舞ってくれる。
パプア的アットホームな日々はとても快適で楽しかったというのが正直なところ。
ホームができたところでお次はガソリンの調達。
ボートからの釣りがメインになるのでガソリンは必要不可欠。
ただでさえ物価の高いパプアだが、奥地へ行けばさら高い。
リッター200~300円なんてザラ。
日本円にして4万円分ぐらいだろうか、余裕をもって1ドラム買い込んだ。
これだけあればとりあえずは大丈夫だろう。
着々と準備を済ませていると今回のキャプテンが現れた。
訪れた時期的には一応乾季なのだが、異常気象の影響だろうか。
期間中はどんよりとした雲が立ち込め、時折強烈なスコールに見舞われる事も多々あった。
パプアンバスに関して言えば、雨が降って濁りが入ると途端に口を使わなくなるという。
人の良さそうなキャプテンにパプアンバスが第一目標でお願いしたいと伝える。
「パプアンバスを釣らせれるよう頑張ってみるが、雨と水温、あとはお前達の運次第だな。」
急展開だが、明日から釣りができそうだ。
さぁ、いよいよだ。
リアルパプアでの釣りが始まる。