ジャウーを追いかけて三日目。
キャンプ期間も折り返しに突入。
いたるさんが手にした一匹目以降、
本命のアタリは無くなり、もはや焦りしかなかった。
朝一にいたるさんが仕留めたアロワナを餌に、
この日のナマズ釣りが始まった。
本命ポイントは一箇所に絞っていたが、降雨に伴い水量は日々変化。
同時に流れも大きく変わってしまうため、
アンカーを打ち直し、一級スポットに仕掛けを投入。
焦る気持ちを抑え、
奴が現れる、その時を待った。
…
……
………
ギギギギッ…
…ギギギギギギギギギ~~~!!!
…きた!
スピード感は無く、ゆっくりとラインが引き出されていく…
少し待って大アワセをいれると…
…う、動かない。
根に潜られた??
ジリジリとテンションをかけ続けると、
竿が大きく煽られ、ゆっくりとラインが走り出した…
流れも相まって強烈なトルク!
強引なリフトで根から引き剥がすも、
次の瞬間、真下に向かって強烈な突っ込み!
体が持っていかれそうになりながらも耐え、
ジワジワと距離を縮めていく。
ゆっくりと浮上する巨大な黒いカタマリ。
そいつは想像を遥かに越えたデカさだった…
お、重い!…重い!………重い!!!
ジャウー / Pahlicea lutkeni
「アマゾンの人喰いナマズ」
ちょっとおどろおどろしいが幼少期に自分の心を擽り、
このナマズに興味を持つキッカケとなったフレーズだ。
アマゾンの大魚といえば、
ピラルクやピライーバの名前が挙がるけれど、
自分の中ではジャウーかな。
漆黒な魚体が非常にカッコよくも、つぶらな瞳がとても可愛い。
…そんな、なんとも言えないアンバランスさが現在の自分の心を擽る。
実際にこの手で触れ合ってみて、
ジャウーという魚がますます好きになってしまった。
King Octopus / ラウラウ8.5GT-B