2017年3月8日水曜日

南米釣行2017 番外編…南米大鯰タックルのあれこれ。





南米の大鯰を追いかけた今回。


これまでの南米旅はルアー系メインだったため、
鯰はあくまでついでの釣りというイメージだった。


本気で大鯰を狙うとなると重装備になってしまうし、
時期と場所を大きく変えなければならない。


広大な規模を誇るアマゾン川水系の釣りだと、
ピーコックバスなどのルアー系なら水の少ない乾季が良く、
より魚の密度の濃い支流筋や三日月湖に入る。

より大型ナマズを狙うのであれば水の多い雨季が良いとされ、
水が動く本流筋における釣りにとなる。

今回訪れたスリナムやガイアナの独立河川は、
アマゾン水系に比べると小規模なため、乾季でも比較的大物が狙いやすいイメージ。

とは言え、雨季の方が良いのは変わりなく、
本気で狙いたいのであれば雨季に来るべきと言われた。


どんな釣りにでも言えることかも知れないが、
この釣りはとくに如何に確立を上げるか…だと思うので、
大型ナマズに出逢いたいのであれば、
彼らを主軸に考えて動かなければならない。


本当にキャッチしたいのであればタックルも万全に…

生半可なタックルで大物と対峙するのは難しいと思った。






釣行記事の中で少し書いたのだけれど、問い合わせが多かったため、
ピライーバ&ジャウー狙いの際に使用したタックルについてもう一度ご紹介させて頂きます。





King Octopus / ラウラウ8.5GT-B

今回のナマズ旅でメインとして活躍してくれたロッドが、キングオクトパス社のラウラウ8.5GT-B。手持ちにピライーバと対峙できるロッドが無かったため、急遽、無理言ってお借りさせて頂けることになったのだけれど、この竿のおかげで多くのナマズ達に出逢うことができた。ピライーバの暴走やジャウーの剛力を受け止め、しっかりと耐えてくれる。掛けたら絶対にキャッチする…そんなロッドだ。






遠投の効く8フィート5インチというロングレングス。太めのショックリーダーを使用する際にもストレス無く扱える大口径ガイド。太軸フックを分厚い口元に掛けるための張り、巨大魚をリフトし、浮かせるためのトルクは、大型ナマズと対峙した際に非常に安心感があった。
強靭さを兼ね備えながらも、パックロッドであるというのもラウラウの魅力。仕舞寸が54センチと非常にコンパクトに収まるため、ロスバゲの心配無く持ち運べる。なかなか強めな竿だが、慣れれば非常に心強い相棒になってくれると思う。




AVET / HX5/2

当初はドラグ力の強いラプターモデルを購入しようかと考えていたが、予算の都合上断念。HX5/2でもドラグMAXで10㌔ほどあり、ピライーバとのファイト時に8㌔前後でファイトしたが全然問題無く扱え、巻き取りも楽で非常に安心感があった。PE8号が300m巻いて使用。淡水域の大物狙いには丁度良いかも…ピライーバを狙わないのであれば下のクラスのサイズで十分な気がするので、今後の使い道があるかどうかは不明。笑


VARIVAS / アバニマックスパワー♯8

ルアー・餌釣り問わず3号以上のPEラインを使用するのであれば最も使用率の高いライン。柔らかく、ノットも組みやすい。根ズレの気になるエリアでは硬めのPEでも良いと思うが、同クラスのPEの中でも比較的安く、財布にも優しい。トラブルも少なく非常に気に入っている。


VARIVAS / VARIVAS SHOCK LEADER 200lb

ピライーバやジャウーを狙うにあたり、ナイロンショックリーダーは200lbを5mほどとって使用。メインラインとの結びはFGノット。下でも紹介するが、ショックリーダーから先はシンカー+ワイヤー仕掛け。トラブル・強度低下を考え、無駄を排した非常にシンプルな仕掛けで挑んだ。





Monsters Pro Shop / Daruma Sinker

モンスターズプロショップのブッコミ用シンカーで10.20.30号の三サイズがラインナップされている。オーソドックスなダルマ形状のオモリにゴムチューブが通してあり、これによりキャスト~使用時にラインにかかる負担を軽減。200lbのリーダーもスムーズに通り、ストレス無く扱える(市販品の同形状でゴムチューブが通してあるものは太いラインが通らないモノもあり、これまでこの形状のシンカーは選択肢に入らなかった。)。今回は30号をメインに使用したが、ピライーバを狙う際は本流域の流芯付近かつ、深場の釣りになるため、流れが速い場合は30号を2連結にして使用。根ガカリ多発エリアのことも考え、別のナス型シンカーも持参したが、岩場でジャウーを狙った際もそれほど気にならなかった。シンカー形状的にボトムにおける仕掛けの姿勢を安定させやすく、非常に使いやすかった。


Monsters Pro Shop / Monster Wire Leader for BIG CATFISH

ザラザラとしたヤスリ状の歯を持つ大型ナマズを狙い、ピラーニャやカショーロなど、鋭い牙を持つ猛魚達のひしめくフィールドにおけるブッコミ釣り。この釣りにおいて耐久性の高いワイヤー仕掛けが必要なのは言うまでもない。極太ナイロンやフロロラインは一撃で切られて話にならないし、ワイヤーが細いと、瞬発的な力でブレイクしかねない。魚影の濃いポイントだと、外道となる牙魚達のアタックでワイヤーが痛み、本命のアタリがある頃には強度が低下してしまっていることも少なくない。




ブッコミ釣りをする際にいつも悩むのはフックだった。これまでヒネリの入ったクエ針を使用する機会が多かったのだけれど、サイズがどうしても大きくなってしまうため、タックルバランスが悪く、フッキング率の低下と低活性時の食いの悪さが気になった。

モンスターワイヤーリーダーは30号前後のヒネリの入った太軸フックを搭載し、ワイヤー破断強度は100㌔相当。ワイヤーループ箇所の程よい張りのおかげで、餌が暴れた際にもフックがひっくり返りにくく、フッキング率は非常に高かった。ワイヤー仕掛けを自作する際、これまでは熱収縮チューブでワイヤーとフックを固定していたが、その必要なく使えるのも嬉しい。今回の使用ロッド・ラウラウとの相性もバッチリ。またスイベル、ワイヤー、フックを含む全長40センチ。垂らしをとってキャストする際もストレス無く扱える長さになっている。




スリナムでピライーバを狙った河川は泥底で根ガカリは皆無だったため、アシストフックを使用。オーナーのST66を耐負荷100㌔のワイヤーにかしめて装着。アシストフックを装着した際の針掛かりに関して言うと、アシストフックよりもメインフックにガッチリフッキングすることのほうが多かった。食いが浅い場合のフッキング率向上やバラし防止といった意味合いもあるが、餌となるベイト…すなわち、生きた魚を一匹掛けする際に仕掛けに対して餌を二点で固定できるため、フッキング時に仕掛けの姿勢が安定しやすく、フッキング率向上に繋がっているのではないかと思う。





釣りする川やシチュエーション、
狙うナマズによってもセッティングは変わってくると思うので、
あくまで参考までに。



次は南を目指そうかな~


ああっ…


ピンタード釣りてぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!