短期キャンプを終えて村へと帰還。
村で一泊させてもらい、
次の日には帰路につくことにした。
「また来いよ!」
別れのときに手を振ってくれるキャプテン。
「キャプテン!ありがとう!!!また帰って来るよ!」
町までの買出し車に便乗させてもらい、中継地点の町へ。
そこから乗り合いバスで丸一日かけ、ジョージタウンを目指す。
途中、サウナ状態の車内での車中泊。
丸一日の悪路走行を経て、
次の日にはジョージタウンに戻ってくることができた。
出国までの数日間をジョージタウンで過ごすことになるのだが、
観光を終え、街歩きにも飽きた我々は暇を持て余していた。
期間中はとくにトラブル無く順調に旅を進めることができたのだけれど、
面倒事はいつも人の多い街中で起こる。
ジョージタウンに帰ってきてからのことだが、
滞在中に海外で一般的なトラブル、スリ・詐欺に遭遇(両方とも未遂で終わった)。
そして極めつけは拳銃強盗。
最終日の夜に食料の買出しに出た帰りのことだった。
宿から直ぐ近くの商店に買い物に行ったのだが、
いたるさんと二人、足早で宿に戻る最中、自転車に乗った若めの黒人に絡まれた。
早口で最初何言っているのかわからなかったのだけれど、
かろうじて聞き取れた「金」というワード…
そしてポケットに手を突っ込み何かを握っている。
無視して歩き去ろうとする我々の態度に腹が立ったのか次第に彼はヒートアップ。
ポケットに浮かび上がる銃のようなシルエット…
「金をよこせ!本当に撃つぞ!」
震える手で銃?らしきものを握り、
もう片手で胸ぐらを掴みにかかってきた。
もう片手で胸ぐらを掴みにかかってきた。
強引に財布を奪い、現金を握り締めて逃げ去る強盗。
同時に我々も走り、宿に逃げこむ。
…幸いなことに怪我は無かった。
*ポケット財布(必要最低限のお金)しか持ち歩いていなかったため、
被害的には現地通貨を数千円ほど盗られただけで済んだ。
強盗がポケットに隠し持っていたものはなんだったのか…
もし銃だったとして、
それが本物なのか…偽物なのか…
もしも…のことを考えると…
ゾッ…とした。
もし海外でこういう目にあった場合、
抵抗しない方が無難なのは言うまでも無い。
海外においても強盗行為はもちろん重罪。
それを覚悟でやっているのであれば、
抵抗して仮に殺されたりしてもなんら不思議ではなく、
現にそういったトラブルに巻き込まれ殺害される事件も起きている。
国によっては問答無用で殺してから奪う…なんて話も聞く。
物を奪われたとしても、追いかけるなんて行為はもってのほか。
もし仮にグルの仲間がいれば…
リスク・トラブル回避で考えると、
そういう危険な場所に行かないというのが一番なのだけれど、
バックパッカー御用達しな安宿は治安の悪い地区…
いわゆる貧民街などと隣接していることが少なくない。
カメラなど目立つ貴重品を持ち歩かない。
目立つ格好・振る舞いをしない。
危険な地域において不必要に夜は出歩かない。
…旅をする上で基本的なことだけれど、
トラブルは気を抜いていたり、油断をしている時に突如やってくる。
今回は軽い被害で済んだが、命までとられたらシャレにならない。
…ほんと最初から最後まで気を抜いてはいけないね。
完全に気を抜き油断していた自分達が情けなく、
反省したガイアナ最終日だった。
なんか最後の最後でなんかドッと疲れたな…
そんなこんなで、空港に向かったのだけれど、
この後、非常にダル~いトラブルが待ち受けているとは…
この時は思いもしなかった。