村に辿り着いた次の日のこと。
ボスや村のみんなに見送られる中、
ガイドと共に支流のさらに上流へ向けて遡行を開始した。
今回ガイドを引き受けてくれたのは、村に住む「ホセ」という青年。
ホセも釣りをするとのことだが、
釣竿やリールなどを持っておらず、スタイルはラインとルアーのみのシンプルな手釣り。
我々の道具に興味津々だったので、
タックル一式を貸し、一緒に釣りをすることになった。
道中は山道をトレッキング。
エントリーできそうな箇所があれば川岸に降り立って竿を振る。
日本だとヤマメやアマゴが飛び出してきそうな、
まるで渓流のようなロケーションの中での釣り。
水はさほど冷たくなく、長時間入水していられる。
藪漕ぎするとアリに集られたり、ヘビとの遭遇リスクも高かったので、
途中からは泳ぎながら釣りをしていた。
水草も豊富で、いたるところで苔をはむプレコの姿も…
そんな自然豊かなアンデス渓流だが、今回は多くの魚たちが遊んでくれた。
Salminus affinis / サルミヌス・アフィニス
流れの当たるスポットにはアイシャドウ・ドラードが待機しており、
ミノーやスピナーを通せばガンガンアタックしてくる。
白銀の魚体に赤く染まる尾鰭。
眼の後方に入る黒いラインが、アイシャドウ・ドラードと呼ばれる由縁。
ちなみに現地名は「ピクーダ」。
Brycon moorei / ブリコン・モーレィ
こちらもアンデス渓流の住人。
ピクーダに擬態しているのだろうか。
よく似た風貌の両種は同じ狙い方で釣れてくる。
ちなみに現地名は「ドラード」。
…いや、お前らややこしいねん!笑
雑食性だと思われるが、ピクーダに負けず劣らず貪欲。
スピナーやスプーン目掛けて、
パクーのような口でガツガツアタックしてくる。
体高もあってなかなかにパワフル。
同サイズならこちらの方が力強いファイトで楽しませてくれるだろう。
南米広域に分布するブリコン族だけど、
実はこれまであまり遭遇する機会に恵まれなかった。
個人的にメチャクチャ嬉しいイッピキでした。
スピナーで釣れたもう一種類のブリコン。
Brycon rubricauda だろうか。
チャラ瀬の中に群れており、果敢にアタックしてくる。
ここで最もよく釣れる魚はピクーダなのだが、
サイズ感的に一般的なドラード(Salminus brasiliensis)に比べるとやや小ぶり。
体系的にもスマートな印象だ。
現地人曰く、大きいもので10㌔ぐらいになるらしい。
一級スポットに潜んでいた良型。
流れに乗ってギュンギュン走り、豪快なジャンプを繰り返す。
今回は4ピースのパワースピニングモデル、XT611-4Sが抜群にハマった。
Huerco XT611-4S
DAIWA 10セルテート2500R
クレハ R18 PE#1
シーガ― グランドマックス25lb
BAKSYN バクシンスナップ#1.5
パンサーマーチン8g、クルセイダ―8g、ビーフリーズ65LB・78LB
ICHIKAWA FISHING カマキリトレブルX88#8
BAKSYN バクシンスナップ#1.5
パンサーマーチン8g、クルセイダ―8g、ビーフリーズ65LB・78LB
ICHIKAWA FISHING カマキリトレブルX88#8
今回はシチュエーション的に8g前後のスピナーやスプーン、6~8センチクラスのミノーをメインで使用。装着フックはいずれも太軸のカマキリトレブルX88#8。小~中型ルアーをメインに、流れを攻めるということで選んだのはHuerco XT611-4S。4ピースのパワースピニングモデルだ。この釣りでのメインターゲットが大型のサウスアメリカンシクリッドということで、やや強めなタックルセッティングで挑んだが、この釣りでもバッチリハマってくれた。口周りが硬いのでフッキング時に適度な張りを必要とし、ヒット後はアグレッシブな突っ込みやジャンプに追従して曲がってくれ、いざという時は持ち前のネバりで魚を浮かせてくれる。同シリーズのXT511-5Sと並んで国内は勿論、海外の釣りシーンにおいてもいつも心強い相棒となってくれている。
滝壺や流れの落ち込みなど、
流れを好む彼らにとって格好の棲み処であり最高の狩り場。
…ガツン!!
と、気持ちの良いアタリと共に竿は曲がり続けた。
ピラニアなどと同じカラシンの仲間だが、
どこかトラウトに近しい見た目とスピード感のあるアグレッシブなファイト。
そしてロケーション的にも…
本流トラウトを狙っている感覚でとても楽しい釣り。
こんな渓流、近所にあったらな~
あぁ…今すぐにでも帰りたい。笑
楽しい!楽しすぎる!!
アンデス渓流!最高!!
アンデス渓流!最高!!