イトウ釣りを終え、次に向ったのが道央。
目的地は然別湖。
然別湖は火山の噴火口の陥没によってできたカルデラ湖であり、
ミヤベイワナの生息地としても有名な湖だ。
世界的に見ても、ここ然別湖にしか生息していないとされているミヤベイワナ。
北海道の天然記念物に指定され普段は保護されているが、
年に2回の特別解禁期間が設定されており、
厳しいレギュレーションのもと、ミヤベイワナを釣りで狙うことが出来る。
事前に申し込みしていたため、
受付をスムーズに済ませ、手漕ぎボートで湖上に繰り出した。
船着場から最奥に位置するワンドを目指し上陸。
あちこちでライズが見られ、雰囲気はアリアリだ。
広範囲をスライドスプーンで探っていくと…
先ず最初に竿を曲げてくれたのはブラウンバックのミヤベイワナ。
スライドスプーンで手前のブレイクを攻めると、
テンションフォール中に気持ち良くアタってくれた。
コチラはグリーンバックのミヤベイワナ。
どちらかといえば沖目に多い体色だが、回遊系の個体だろうか。
スライドスプーンを遠投し、中層付近を攻めるとヒット。
この後も底~中層付近をややスローテンポで攻めると、
美しいミヤベイワナが次から次へと姿を見せてくれた。
表層付近をスピーディーに攻めるとサクラマスがアタックしてくる。
然別湖で釣れるサクラマスは30~40クラスが多く、
朝一に岸際近くを回遊し、表層付近でワカサギの群れを捕食しているようだ。
朝一に岸際近くを回遊し、表層付近でワカサギの群れを捕食しているようだ。
前情報が無く、最初はどうかと思ったが天候にも恵まれ、とても良い釣りができた。
然別湖では二日間釣りをしたのだが、今回はショアからのキャスティングがメイン。
場所によっては魚影が非常に濃く、
いたるさんと二人でダブルヒットも頻繁にあった。
初日の朝一。
いたるさんとダブルヒットさせたブラウンバックのミヤベイワナ。
シャローの岩場に潜む個体は色黒い個体が多い。
現状ミヤベイワナはオショロコマの亜種といった扱いなのだが、
三色の中で最もオショロコマらしい体色かな??
朝一はミヤベイワナのレンジが浅く、岸際近くで十分に狙うことができた。
ブラウン・グリーン・ブルー…
岸近くで釣れる個体は基本的にブラウンバックが多いイメージだが、
朝一は沖から回遊してくる個体も多く、グリーンバックもポツポツと釣れ、
シャローとディープが隣接するエリアではブルーバックも混じった。
同ポイントにていたるさんと立て続けでヒットしたブラウンバックとグリーンバックのミヤベイワナ。
居付き系(ブラウンバック)と回遊系(グリーンバック)だろうか。
体色は違うが、目蓋は緑がかって美しい…
Rod:ハーモニクス トラウト63スピニング(プロト)
Reel:セルテート2506フィネスカスタム
Line:PE0.8号+フロロショックリーダー8lb
Lure:ロデオクラフト MTレイクス9~13g
Reel:セルテート2506フィネスカスタム
Line:PE0.8号+フロロショックリーダー8lb
Lure:ロデオクラフト MTレイクス9~13g
使用したルアーは春先に中禅寺湖でお世話になったスライドスプーン。ヒットルアーは全てロデオクラフトのMTレイクスの9~13g。スライドスプーンの基本通り、一旦底をとってからリトリーブ&フォールの繰り返しで、巻取りのリズムは場所によって組み替えてやる。ショアからの場合、手前のブレイクにルアーを持っていかれることも多く、手前側までくると高速回収。回収中にヒットすることも多々あるため、たまにトゥイッチやテンションフォールなんかも織り交ぜてやると◎。カラーは基本的に派手系が調子良く、チャートやホワイト。表層回遊するサクラマスや活性の高いミヤベイワナを狙う際はシルバーやゴールド系を使用。
最終日のラスト…シャローとディープの隣接する岬にて。
いたるさんと共にダブルヒットさせたブルーバックのミヤベイワナ。
ブルーバックとグリーンバックの違いに関して…
曖昧な感じなので何とも言えないが、やや沖の中層付近で釣れる個体は緑が濃く、
より深いところでヒットする個体は青みがかったモノが多いイメージだった。
魚影が濃いのでレンジさえ合えば基本的にはどんなルアーでも反応が得ることができると思う。今回はブラウン・グリーン・ブルーと、三色の美しいミヤベイワナ達に逢いたかったというのもあり、彼らが潜む様々なレンジを効率よく探ることのできるMTレイクスを使用した。キャスティングゲームは勿論、トローリングでも十分に使用できるため、今回はMTレイクスに頼りっきりになってしまった。
定番はスプーンのようだが、当然プラグでも狙うことが出来る。活性の高い朝一や、回遊個体狙いでミノーやシンペンなどを多用。プラグめがけて果敢にアタックしてくる様はやはりオショロコマ。オショロコマの棲む知床渓流に行きたくなった。
場所によってはこんな体色の個体も…
オリーブバック??
角度によってはブラックバックにも見えた。
どの体色、どの個体も溜息が出るぐらいに美しく、出逢う度に感動させてくれる。
ボートからのキャスティングの場合、MTレイクスの13gを使用。二日間共、沖のミヤベイワナは中層付近に溜まっており、レンジをキッチリ合わせてやれば好反応だった。ボート際までチェイスする個体も多く、スプーン回収中は軽くシャクリながら巻いてやると高確率でヒットに持ち込むことができた。
岸釣り専用区域にはボートでしか行けないため、道中はトローリングで魚を拾っていく。沖を流せばグリーンバック、岸際を流せばブラウンバックのミヤベイワナやサクラマスがヒットしてくる。手漕ぎボートのトローリングメインで狙っている方もチラホラ見られた。二人でボートに乗るのであれば、移動中など交代でトローリングしてみるのも面白いかと思う。
いたるさんと二人で多くのミヤベイワナをキャッチ。
幸運なことに二人揃って、
ブルー・グリーン・グレーと、計三色の美しい個体に出逢うことができた。
幸運なことに二人揃って、
ブルー・グリーン・グレーと、計三色の美しい個体に出逢うことができた。
「湖の宝石」
然別湖のミヤベイワナ。
機会あればいずれまた…