2017年6月22日木曜日

イリオモテ



八重山に来て四日目の朝一。

フェリーで西表島へと渡った。


拠点となる大原港まで石垣港からフェリーで40分ほど。

大原到着後レンタカーを借り、
第一目的地の南国渓流に向けて車を走らせた。




天候にも恵まれ、気持ちよいロケーションの中での釣りとなった。




汽水域で出迎えてくれたのはカーシビこと、ゴマフエダイ。




川を遡ると直ぐに渓流のようなロケーションに変わるが、
流れの中からはミキユーがガンガン食いついてくる。




本州だと岩魚が飛び出すような岩陰から良型のカーシビがルアーをひったくってきた。




Huerco:XT711-5S
SHIMANO:09ツインパワーSW4000XG
PE2号+フロロ5号+バクシンスナップ#1
マーゲイ・フィードポッパー70


リーフのボートキャスティングで使ったタックルを流用。

渓流域で振り回すにはかなり強めだが、
4~50クラスのカーシビやミキユーが食いついてくる可能性もあり、
ヒット後のことも考えると個人的にアリな選択だと思う。



川を遡りながら時にトレッキング。

途中、様々な生き物を観察できる。




天然記念物・セマルハコガメの姿も…




夕マズメはコンちゃんこと、
浦内川の近藤さんの船に乗せて頂きボートキャスティング。








潮が動き出してからは魚の反応も出だし、カーシビやガーラが遊んでくれた。

コンちゃん、いつもありがとうございます!




宿までの帰り道は生き物探し。

県道を走っているとヤシガニやオカガニ…時にハブなど。

いろいろな生き物を見かける。

それだけでも十分に楽しめるのだけれど…


6月11日20時48分…イリオモテヤマネコと遭遇。


上原から大原までの帰り道、県道沿いのとある牧場横を車で走行中の出来事だった。


ライトで照らした瞬間、ガッツリ目が合ってしまったのだけれど、
尻尾が特徴的で先端まで太く、子顔でズングリした体系。


パンフレットやポスター等々、西表に来て飽きるぐらい見ていたその姿…


「…ヤマネコや!!!」


車停めて追いかけたけれど、
発見地点に駆けつけた時には既にその姿は無かった。





夜行性のイリオモテヤマネコ。

彼らと遭遇機会はやはり暗くなってからが多いらしく、
島民の方も夜間、県道を走行中に稀に見かけることがあるとのこと。

哺乳類・鳥類・両生類・爬虫類・魚類・甲殻類・昆虫類…

多種多様な小動物を捕食するとされているイリオモテヤマネコだが、
餌となる生き物が多く集まる水辺を主な餌場としており、
人の生活圏の水田や田畑なども彼らにとって格好の餌場となるようだ。

後で調べると今回目撃した地点は過去に目撃例の多い場所とのことだった。


意外にも人の生活の裏側でひっそりと暮らしている存在。

こういった動物は探すとなかなか出逢いにくく、
今回のような思いがけないタイミングでバッタリ…といったケースが多いかも。笑


近年、観光地として人気の高い西表島だが、
観光客の増加と共にイリオモテヤマネコと車の接触事故が多く報告されている。

昨年度、車の接触によるイリオモテヤマネコの事故死が6件…

島内の生息数は100頭前後と推測されており、この数字はなかなか深刻な問題だ。

イリオモテヤマネコ以外にも、
希少なカンムリワシやセマルハコガメが事故に巻き込まれる事例も多々あるようだ。


*西表島内は速度制限が40㌔。


今回のようにレンタカーを利用して移動される方も多いかと思われますが、
その際は速度制限を守り、気をつけて走行していただければ幸いです。



それにしても今回はとても運に恵まれているな…

この日は興奮し過ぎてなかなか眠ることができなかった。


西表に関しても既に初日で満足してしまったのだけれど、
西表島での滞在は残り二日。


のんびり楽しもう…