今から5年前…大学二回生の夏。
初めての高知。
アカメの楽園へと降り立った。
小さい頃に見た魚図鑑でその存在を知り、釣りキチ三平を読んで憧れた魚。
高知に着き最初に向かったのは桂浜水族館。
目の前を泳ぐアカメに夢中になり、2~3時間ほど魚と睨めっこし続けた。
何かわかったわけではないが、なんとなくアカメと距離が縮まった気がした。
そして釣り場に立ったのは夕まずめ…
満潮一歩手前。
潮位が上がるにつれ、あちこちでスズキやチヌ、いろいろな魚が捕食を繰り返している。
それらを釣りたい衝動に襲われるが、ここはアカメの棲む地…
アカメを見てみたい…
本命を探して歩きまわった…
岸際を歩いているとストラクチャーの際に、黒い尾鰭が見えた…
あれはもしや…
ルアーをキャストしてゆっくり引いてくると、その魚は素直に反応してくれた。
ゆっくりと追いかけてきたが、距離が近すぎる…
すぐに回収。少しコースを変えて再度アプローチ…
魚とルアーの距離が縮まったところで、食う間を与えてやる。
…ガツン!!!
…食った!!!
そこからは無我夢中でファイト。
何度もエラ洗いされ、ヒヤヒヤもののファイトだった…
目の前に横たわる魚の目は赤く、ルビー色に輝いていた。
…憧れの魚を手にした…
しばし放心状態…
しばらくして喜びが沸き上がり、アカメを片手に叫び続けた…
初回は運もよく、二日間で4本のアカメと出会うことができた。
これをきっかけに高知通いがスタートしてしまう…
高知に通いだしてから今日まで、たくさんのアカメと出会うことができた。
その全てが一緒に釣りに行ってくれる仲間達の協力・高知でお世話になった方々の力あってこそ。
一匹一匹に違ったストーリーがある。
これからもたくさんのアカメに出会いたい…
記憶に残る釣りがしたい…
今年のアカメシーズンはもう始まっている…
あのワクワクに出会うために…
今年も行ってしまうんやろなぁ…